それはやはりハードディスク製造メーカーによる長期保証RMAの存在が大きいからです。最近だと、日立さんも以前は除外していた国内でのRMAを始めましたが、それまではWestern DigitalさんとSeagateさんが安定した制度として、日本国内を含めたRMAを運用してきたこともあり、制度の信頼性という意味でも管理人はおすすめしています。
管理人作成のハードディスクRMAに関する記事:
2TBハードディスクは故障時にお得なRMA対象をオススメする理由
その一方で、Samsungさんは、日本以外の多くの国ではRMA保証を適応しているのにも関わらず、日本国内では販売店の保証のみ。
そういったことで、他のRMAに関して積極的な Western DigitalさんとSeagateさんに比べて、Samsungさんは積極的に選びにくいハードディスクメーカーさんです。
さて、今回はたまたま、ヨーロッパ域内でのRMA保証が有効なSamsungさん製の内蔵ハードディスクが管理人の手元にあるため、RMA保証を日本国内にいながらリクエストできるか試してみたいと思います。
まず、RMA保証の対象になっているか確認のため、 Samsungさんのグローバルサイト内のWarranty &RMA Serviceに関するページにアクセスし、そこからWarranty Checkを行ないました。
参考ページ:
Warranty Checker
( SamsungさんのWarranty&RMA Serviceのページより)
Serial numberと書かれた空欄に、他のメーカーのRMAの時と同様に、シリアル番号を間違えないように入力していきます。
また、Country、つまり国名の選択肢からは、今回手元にある内蔵ハードディスクはヨーロッパ域内出荷用ということで、ここではドイツ(Germany)を選択しておきます。
ちなみに、国名選択画面では、当然のように、日本(Japan)の表示はありません。
正しいシリアル番号と国名を入力すると表れる画面がこちら。
2014年の2月までRMA保証内であることが表示されていますね。
一方で、シリアル番号が正しいとしても、国名に、アジア圏内であるシンガポールや香港を入力すると、こんな画面が出てきて怒られてしまいます。
サービス提供エリアの外であることを告げるエラーですね。
やはり、シリアル番号は、出荷エリアごとに分かれていて、他の国や他のエリアでの保証適用はできないようになっているのがわかります。
さて、ここまではRMAについての確認でしたが、ここからは実際にRMAのリクエスト申請がどこまで可能かを試してみたいと思います。
RMAのリクエスト申請の手順は意外なまでに簡単です。というのも、RMA保証対象期間内の製品のシリアル番号の横にはチェックボックスが現れるので、そこにチェックを入れて、
画面下に表示されているcontinueをクリックするだけ。
すると、RMA申請についての質問が7問ほど表示されます
1. Choose country
2. What kind of system are you working with your HDD?
(Please select at least one)
3. What kind of operating system are you using ?
4. Where did you buy ?
5. How long have you been using ?
6. How long time did you use per day ?
7. What kind of symptom did you have ?
といった一般的なもの。どれも代表的な選択肢は表示されていて、後はそこから選ぶだけなので、難しさはありません。
ここで、1つめの質問の国名の選択では、最初に選択した国名の ドイツ(Germany)ではなく、日本に距離的に近いシンガポールを選択しておきます。
そして、次のページへ。しかし、次のページが最大の難関にして、行き止まりでした。
というのも、申請者の住所を記載していくページなのですが、国名が先程RMA保証を確認した時の国名で固定されています。
つまり、日本に近いアジア圏の国をRMA保証確認時に選択しても、RMAリクエストの申請すら不可で、さらに、RMAリクエスト申請が可能な国を選択した場合は、その国の実際の住所が必要となると、日本国内から、Samsungさんの内蔵ハードディスクに対するRMA保証の利用はほぼ不可能と考えて良いことになります。
とはいえ、正直なところ、日本国内はあらかじめRMAの対象ではない Samsungさんの内蔵ハードディスクを選ばなくとも、 Western DigitalさんとSeagateさんを選ぶことで、確実にRMA保証が得られるわけですから、これ以上、SamsungさんのRMAにこだわる必要はないことですね。
ただ、管理人の予想では、1~2年ほどで、 Samsungさんのハードディスク部門が Seagateさんに吸収されることを受けて、 SamsungさんのRMA適応内蔵ハードディスクもSeagateさんのRMA対応と同様の対応が受けられるようになると考えています。
以前、 SeagateさんがMaxtorさんという内蔵ハードディスクメーカーを吸収した時はそうでした。
また、 偶然なのか、ほぼ同時期にWestern Digitalさんも日立さんのハードディスク部門を吸収し、 Western DigitalさんとSeagateさんのハードディスク2強時代が始まることに。
結果、RMAに定評のあるメーカーが大きなシェアを確保するようになりました。
そういった意味では、今後、どこのメーカーの内蔵ハードディスクを購入してもRMAが付いてくるようになるわけで、RMAについて悩まずに内蔵ハードディスク購入できる時代に突入したと言えるかも知れません。購入者としては素直に歓迎したいことです。
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追記:続きの記事を書きました
Seagateへの移行で長期保証対象に?2013年版サムスン製ハードディスクRMA申請を試してみた
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