先週末、管理人自身、初めてAmazonさんの靴や鞄をメインターゲットにしたサービス、Javariを利用したのですが・・・。
その時に思ったことがとんでもない衝撃だったのでとりあえずメモ。
そのために、今回利用したサービス、Javariについて簡単に説明をすると、
・全商品送料無料
・室内でタグを破壊しない状態での試し履きなら返品可
・返品送料も無料
・返品可能期間は30日間
・16時までの注文なら翌日配達(一部地域除く)
・アカウントはAmazonアカウント(メールアドレス等)をそのまま利用可
・商品ページのインターフェースが先進的(部分拡大での高画質表示等)
・Javariとはアマゾン川の支流の名前(こういうネーミングセンスはかなり好き)
といったところでしょうか。
参考リンク:
Javari.jp について
(Amazonさんによるサービス Javariより)
数ある特徴的なサービスの中で強力だと思うのはこの2点。
・試し履き後の返品可
・翌日配達
これを実際に体験するとびっくりする以上に、感動します。
というのも、金曜日の16時までに注文さえ出してしまえば、土曜日には試履できるわけです、それも自宅で。
注文時、感覚的には金曜のお昼時、「次の日、靴を買いに行く計画」を立てるのとそれほど変わりません。
こうなってくると、配送センターまでの物理的な距離は遠いものだとしても、Javariに対する感覚的な距離はとても近く、気軽なものになってしまいます。
なぜなら、ほしい商品がおいてあるかどうか分からないリアル店舗に行って、貴重な休みの時間を使いながらも、空振りに終わるより、おそらく日本で一番品揃えが良いJavariに期待しながら商品検索する方が少なくともずっと気楽で、それでいて確実だから。
さらには、リアル店舗では意外とありがちな、せっかく応対してくれた店員さんに申し訳なく思いながら何も買わずに店を後にするとちょっとストレスフルなこともなくなります。
こう順序立てて考えていったとき、アマゾンさんが出した、このプレスリリースを思い出しました。
参考プレスリリース:
Amazon.co.jpの物流規模の拡大、および利便性向上のサポートのため、愛知県常滑市と宮城県岩沼市に新たに物流センターを開業
(Amazon.co.jpさんプレスリリースより)
このプレスリリースを読んだときには、千葉・埼玉の関東地方と大阪の関西地方、そのそれぞれに、配送センターを設置しておけば、殆どの地域に翌日配達が可能になっているわけで、愛知県と宮城県に設置するのはアマゾンさんらしくない道楽のようなものかなとのほほんと考えていました。
でも、実は違ったんですね。今回のJavariの利用で感じたAmazonさんの狙いは、顧客との距離感を縮めるということ。これは間違いないと思います。
その距離感とは前述の感覚的な距離はもちろん、物理的な距離も含めての距離感。
「そんなことは通販には難しい、無理だ」と思うかもしれません。
しかし、現在、配送センター近郊の一部大都市圏で行われているような当日お急ぎ便が全国規模で行われたらどうでしょうか。
ほとんどの各都道府県にアマゾンさんの配送センターが設置され、お昼過ぎくらいまでの注文が当日配達されるようになったとしたら、それはどのネット小売よりも、そしてどのリアル店舗より、近いお店として消費者は感じないでしょうか。
少なくとも管理人はどんなお店よりも、アマゾンさんをより近い存在のお店として感じます。
ほとんどの各都道府県にアマゾンさんの配送センターが設置するなんて、そんなコストがかかるようなことはできないと多くの方は思うでしょうが、管理人はちっともそうは思いません。
なぜなら、アマゾンさんが他のほとんどすべてのリアル店舗、そしてネット小売の顧客と利益を取り込んでしまえたなら、莫大な利益が得られるから。それも、小売の利益のほとんど全部という莫大なもの。
さらには、なんといっても、他の企業と利益率が違います。他の企業の常識で考えてはダメです。
確かに今現在の状況では、Javariでの16時までの注文なら翌日配達サービスも、商品価格に対する利益率の高い服飾・鞄系のカテゴリーを扱うことができるのでしょう。
また、同様に、当日お急ぎ便もAmazonプライム会員以外は有料のサービス。
これらはある種のプレミアムサービスと言えます。
ただ、ここで、忘れてはいけないことは、以前Amazonプライム会員のみのプレミアムサービスだった全商品送料無料は、今やスタンダードサービスとして当たり前に誰もがあたりまえに利用しています。
そして、プレミアムサービスからスタンダードサービスへの流れが繰り返されないと考えるほうが難しいと管理人は強く思います。
その結果、十数年後のそう遠くない将来、アマゾンさんが全国でどのネット小売よりもどのリアル店舗よりも近い存在になるとも考えます。
その計画のモデルケース・最初の足がかりとして、人口密度の高く、トライアンドエラーをしても経営的にまったく問題のない地域として名古屋と宮城県を選択したと考えると、すっきり全てがつながるように思えたのでした。
各都道府県に最低一個のAmazonさんの配送センター。そうなった時、日本の消費、そして産業はどんなことになっているのでしょうか。
少なくとも小売の業界では、顧客と小売店との間に実際に対面することに価値を見いだせない業種はほとんど存続できない世界が広がっているというのがとりあえず一番ありえそうです。
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