2011年2月2日水曜日

海外美術館目当ての旅行者に朗報!Google Art Projectで海外美術館巡りを綿密リハーサル可能に

管理人が海外を旅する大きな目的の一つに、美術館巡りがあります。

というのも、国内で有名美術館の名前を冠した企画展が行われたとしても、有名作が数点程。

それが海外の貸出元の美術館を訪れることができたなら、それは美術品のシャワーとでも言うしかないような状態。
ちょっと館内を歩くだけで、国内の美術館では考えられないような頻度で、ずっと見てみたかった作品に出会えます。

ただ、現地の美術館自体の収蔵数も多いこと、さらに、滞在の日程的に許される時間も限られていることから、時間を多めに配分したつもりであっても、美術館を去るときはどうしても後ろ髪をひかれる気持ちになります。
その度に、次にこの場所を訪れた機会は、この作品をさらにじっくり見ると心に決めるのが通例に。
(そういった意味でも、昨年の夏、パリの美術館を巡るためだけに4日間を取り、特にオルセーについては二日にわたり楽しむことができたのは幸せでした。)

管理人作成の参考記事:
個人旅行でフランス・イタリアに行ってこようよ! 目次(まとめ)
個人旅行に行こうよ!カテゴリーより)


さて、そんな短い滞在期間を有効活用したいと思っている管理人の助けとなってきたのが、NHK BSをはじめ、BSテレビ局の海外の美術館特集。
作品集や画集とは違った切り口で、美術館館内の雰囲気も交えて番組が作られているため、自分だったら、「この美術館には、このくらいの時間をかけて、こんな感じの順番で館内を巡って行こう」という計画や見積もりを作り上げるためには便利で利用していました。

ただ、そこはあくまで、テレビ局による取捨選択と編集が行われているテレビ番組。

管理人が知りたいと思う部分から微妙にずれていたり、有名どころをおさえなくてはいけないという番組編成上、他局同士の番組でも似たような傾向になってしまったりと、不満が全くないわけではありません。

そういった意味でも、管理人の希望を叶え、大きく喜ばせてくれるサービスが始まります。それがこれ。

Google Art Project 

参考リンク: 
Googleさんの公式ブログによる紹介ページ
Googleさんの英語公式ブログより)

その名の通り、検索で有名なGoogleさんが世界の有名美術館と手を組んで、ストリートビュー的なユーザーインターフェースを用いて、美術館館内を散策できるというもの。

さらに、作品ごとに超高精細な画像を個別に見ることもできるなど、至れり尽くせり。

正直、感動しました。


つまり、このサービスを使うことで、予め予定を立てることだけではなく、リハーサル的なことさえ可能になります。

今は全ての美術館・博物館を網羅しているわけではないですが、これからどんどん参加する美術館が増えていって欲しいですね。


ただ、こういったサービスが現れるときの常で、来館者数が減るというようなことを危惧する声が上がるかもしれません。
しかし、管理人はそれほど恐れる必要はないのでないかと思います。

というのも、実際、超高精細写真であっても、実物のタッチ・立体感を完全に表現できるわけではありません。そういった意味でも、その場に立ち会った、ライブの感動を全て味わえるというわけではないのです。
(あえて作品を正面以外の角度から見ることで、タッチの美しさを堪能できる場合もありますから。)

逆に、こういった サービスが現れることで、それぞれの美術館・そしてその収蔵作品に対する門戸が開かれ、新しいファンが生まれ、結果、本物を実際に見たいという人たちが増えるのではないかと思います。

昨今、格安航空会社(LCC)が騒がれているように、金額的・時間的な面でも、また海外旅行Tipsの知識共有・蓄積によっても、以前よりも断然、世界は近くなりました。

そういったことも、デジタルで初めて知り、その後、実際に作品に会いに行き、楽しむといった流れを後押ししてくれるのではないかと考えています。

本当に良い時代になりました。日本でも似たような形のものが有料iPadアプリ、細川家の名宝で始まりましたが、デジタルと文化の融合の流れ、良い形で続いて欲しいものです。


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