2012年3月23日金曜日

数年前のPCにSSDを搭載してのパワーアップを考えた時の注意点チェックリスト


つい最近のことですが、管理人宅でもようやく初めてSSDを導入しました。

用途はというと、モバイル目的で利用してきたノートPCのハードディスクと換装すること。
結果的に、予想以上に快適なPC利用が可能になり、大変満足なPCパワーアップとなりました。

少なくとも、管理人自身も今までとは違う形でのノートPC利用が可能になるほどの速度改善を実感したため、今後、利用するノートPCには最初からSSD搭載のものを中心に選んでいくことを決心したほどです。

また、最近は、SSD自体も手の届きやすい価格帯に移動しているため、これからの1~2年でより急激に普及していくのではないかと管理人自身考えています。


さて、そのようなPCへの強力なパワーアップ効果の期待できるハードディスクからSSDへの換装ですが、注意すべき点が全くないかというとそんなことはありません。

実際にハードディスクからSSDへ換装する作業や換装作業後の設定も重要ですが、それを行う前には下調べと準備は欠かせないものになります。

それでは、下調べではどのようなことをチェックすることが必要になるのかというと、以下の4つの項目

1、ハードディスクの規格はSATAか?
2、ハードディスクのサイズは?
3、リカバリーディスクなどは手元に存在するか?
4、メモリ搭載量は十分か?

それでは、それぞれ1つずつ見ていきましょう。


1つめのハードディスクの規格についてですが、これは、SSDへの換装を考えている製品の型番を検索してみることで、調べることは可能です。

ここ数年のPCの場合、SATAやシリアルATA等と記載されているはずです。
このSATA(シリアルATA)は、今、最も普及しているハードディスクやSSDをPCに接続するための規格ですから、これに対応したSD自体も数多く発売されていて、最もお得にSSDが購入可能な規格と言えます。

逆に、それよりさらに古いPCとなると、ハードディスクの接続規格はIDE、PATA、パラレルATA、Ultra ATAなどの接続規格が採用されています。ちなみに、 これらは呼び方が異なるだけで実質は同じ規格を表すと考えてほとんど問題はありません。

参考リンク:
パラレルATAについて
Wikipediaさんより)


ただし、IDE接続のハードディスクからのSSDへの換装作業のコストパフォーマンスは圧倒的に悪いものになります。

というのも、やはり以前の規格となったIDEなど向けにはそれほど多くのSSDが販売されていないことが原因で、製品によって異なるものの、同じような容量のSSDでもお買い得なSATAのSSDに比べ、1.5倍~2倍以上高価格になっています。

IDE接続SSD参考リンク:
シー・エフ・デー販売 DRAM搭載のIDE接続SSD 旧型PCのパワーアップに効果絶大 64GB CSSD-PMM64WJ2シー・エフ・デー販売 DRAM搭載のIDE接続SSD 旧型PCのパワーアップに効果絶大 64GB CSSD-PMM64WJ2


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そのため、余程の事情がない限りIDE接続のPCへのSSD換装は諦めることをおすすめしたいと管理人自身考えています。



2つめのハードディスクのサイズについても、 製品の型番を検索してみることで、調べることは可能です。

この時、ノートPCであれば2.5インチ、デスクトップPCでは2.5インチや3.5インチのハードディスクを搭載している場合はほとんど問題なくSSDへの換装が可能です。

しかし、一部のコンパクトなモバイルPCなどでは、より小さい1.8インチのハードディスクを搭載していることも多く、一般的に販売されている2.5インチサイズのSSDでの換装は難しいものになります。

ただし、手段としては、SSDを分解して、外部ケースを取り除き、内部のフラッシュメモリだけを取り出し、それを直接、PCのSATAコネクタに接続するということも可能なのですが、とてもおすすめできるものではありません

やはり、分解の途中でSSD側のSATAコネクタやフラッシュメモリ部分を破損する可能性があることや、分解することでメーカー保証が無効になってしまうことが、その理由になります。

そういったことから、1.8インチサイズのハードディスクが採用されているPCへのSSD換装は諦めるべきだと管理人としては考えています。

ちなみに、2.5インチのSSDを3.5インチのハードディスクの代わりに利用するためには、マウンタという部品を利用するのが一般的です。

SSD/ハードディスク用マウンタ参考リンク:
アイネックス 2.5インチSSD/HDD変換マウンタ 2台用 HDM-06Aアイネックス 2.5インチSSD/HDD変換マウンタ 2台用 HDM-06A


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ただ、管理人の場合は、SSDを搭載する用途限定で、耐熱テープで固定してしまう方法を選択するかもしれません。

耐熱テープ参考リンク:
絶縁耐熱テープ 10×33M 10-33絶縁耐熱テープ 10×33M 10-33


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振動に弱いとされるハードディスクではとても考えられない方法ですが、振動に強く、ハードディスクよりも発熱しにくいとされるSSDだからこそ選択できる方法かもしれませんね。



3つめのリカバリーディスクについても意外に重要です。

というのも、リカバリーディスクが存在しない場合、クリーンインストールは難しく、SSDへ最適化した形での設定は完全には行うことができません

もちろん、バックアップソフトウェアを使うことで、SSDへ以前まで利用していたハードディスクからのOSを含めたデータの移行は可能ですから、リカバリーディスクが手元に無いからといって、SSDへの換装が不可能になるわけではありません

しかし、 多少の速度低下や、かなり長期で考えた時のSSD寿命へのデメリットは生じてしまうはずです。
そういったことを気にすることなく、SSDを使っていく上でも管理人としてはリカバリーディスクなどを利用してのクリーンインストールをおすすめしています。

管理人注:
管理人としては、 最近は64GBや128GBなど比較的大きな容量のSSDが安価になっていることもあって、通常の利用でSSDの寿命を気にしなくてはならないケースは減少してきていると考えてます。



4つめのメモリ搭載量については、これまでの3つに比べ、重要性は低いものになるかもしれません。

というのも、仮にメモリ搭載量が少ない場合でも、SSDへの換装は難しいものになるわけではないからです。

しかし、メモリ搭載量が十分な場合、様々なメリットが存在します。

具体的には、メモリの一部を高速なディスクとして活用するRAMDISKの利用が可能になるため、SSDへの書き込み負担の軽減ということや単純なPCの動作速度改善という意味でも大きな効果があるためです

やはり、せっかく追加で費用を出して購入したSSDでPCのパワーアップを行うわけですから、ある程度の快適な動作速度は欲しいと感じるのは正直な部分と言えます。

とはいえ、メモリ搭載量が十分とは言えなくとも、SSDを利用した場合、ページングファイルとして、ハードディスクより高速なSSDを利用するわけですから、それほど悪くはない選択肢なのかもしれません。


以上、4つのSSD換装のためのチェックリストを見てきました。

SSDへの換装を考えるときは、
規格
大きさ
リカバリーディスク有無
メモリ搭載量
をまず調べてみることでどの程度容易な換装作業になるのかといったことを含めて、あらかじめ予想することが可能と言えそうですね。

価格と容量のバランスさえ問題ないのであれば、SSDはすべてのPCの標準装備にして欲しいと思うくらい快適な重要パーツですから、PCのパワーアップ手段としてハードディスからSSDへの換装はやはりおすすめだと思いますよ。


管理人おすすめのサブPCパワーアップ用途SSD購入先リンク:



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