2012年3月9日金曜日

iPadファミリーがタブレットやノートPCの多様な未来を破壊するということ

日本時間での3月8日、iPad early 2012とでも呼ぶべき、最新iPadが発表されました。

iPad early 2012について管理人が気になった部分はやはり
2048×1536ピクセルもの解像度
一番安いもので42,800円という低価格
の2つです。

参考リンク:
新しいiPad
Appleさんより)


そして、このiPadに関する詳細を見て、何より強く感じたことは、これでiPad以外のタブレットを購入する合理的な理由のほとんどは失われたということでした。

どういうことかというと、 iPad early 2012の発売によって、iPadファミリーはひとつの形として完成し、そのため、ファミリーとして、他のタブレットに対する大きな優位性を固めることに成功したということです。

実際、iPadも2010年の初代iPad、2011年のiPad2、そして2012年の iPad early 2012 と三代目となり、機能や性能も充実してきました。

その一方で、iPad2は価格が値下げされた状態でiPad early 2012との併売が決定しています。
また、併売されるiPad2の他にも、整備済製品のiPadやiPad2も販売され、さらには、タブレットとして大ヒットしたこの2つの製品にはかなり大きな中古市場もすでに存在しています。

つまり、iPadファミリーとして、高価格な順に
iPad early 2012:42,800
iPad2:34,800
、iPad2整備済製品:30,400 
、iPad整備済製品: 26,400
中古iPad&iPad2整備済製品以下の価格
というような価格ラインナップの完成を、iPadという製品だけで達成しているという意味です。

少し考えてみると、2万円台で一年間の保証が付与された初代iPadが購入できるわけですから、iPad以外のタブレットに与えられた選択は意外に小さいことになります。

つまり、1万円台の低価格帯で勝負するか、それとも、高額になっても高性能なタブレットを作り上げて勝負するのかの2択しかありません。

実際、世界中に圧倒的な数のファンを抱え、膨大なiPad生産販売量を誇るAppleさんだからこそ、これだけの高性能なタブレット製品をこの価格で提供したとしても利益を出せるのであって、それ以外のメーカーさんが同じような製品を同じような価格で販売することは難しいはずです。

さらに、Appleさん以外のメーカーさんが普及のため、赤字覚悟でタブレット本体を販売するとしても、相手は企業として世界で有数の膨大なキャッシュを有するAppleさんですから、体力勝負すら挑む前にも関わらず負けは見えています。

また、高性能を売りにしたタブレットを販売しようとしても、タブレットで重要となるアプリ市場で先行していたAppleさんの強みがここで活きてくるのも間違いはありません。

実際、iPhoneやiPod touch、今まで使っていたiPadで購入したアプリを新しいタブレットでも使いたいからという理由で、高性能で、なおかつ、今まで利用していたアプリを無駄にする必要がない iPad early 2012を購入するユーザー層は意外に多いのではないかと、管理人自身は予測しています。

では、iPadに対して、価格でも勝てず、アプリを含めた総合的な性能でも勝てないとなった時に、多くのメーカーが1万円台のタブレットを販売するかというと、それはあまり考えられない選択肢と言えます。

なぜなら、その価格帯は、今現在も多くの中国製のAndroidタブレットが販売されていますが、大きな差別化は見られません。
実際、部品コストの圧縮にも限界はある以上、1万円台というコストの制限の中では、差別化を行うだけの余裕がないというのが正直なところでしょう。

そのため、Appleさん以外のメーカーさんが自社開発のタブレットを作ってみたとしても、それは数多くのすでにどこかで見たことのあるスペックのAndroidタブレットが1機種増えるだけとなり、それでは事業としては成功といえるはずもありません。


逆に今後も生き残るタブレットの可能性としてありえるのは、Appleさんには一歩及ばぬものの、巨大な資金力と、赤字でタブレット本体を販売しても、その後、コンテンツ事業で利益を取り戻すことが可能なAmazonさんくらいのもの。

それ以外のタブレットメーカーは次第に開発規模を縮小させる未来がこの先待ち受けていると考えています。

同様に、より機能が強化されるはずのiPad 2014あたりで、機能面での競合が生じ始めるはずの一部のノートPCでも同じような光景が見られるようになると予想しています。

そういった意味では、iPad early 2012の発売は、ひとつの製品が発売されたということ以上に、他のタブレット包囲網としてのiPadファミリーが完成したという大きな転換点の一つと考えるべきなのかもしれません。

少なくとも、多様なタブレットやノートPCが存在するはずの未来は失われ、iPad以外のタブレットやノートPCを購入する際も、「iPadを買わないなんて、あえて高くて性能の劣った製品を買う理由は何?」という会話が現実のものになりかねない状況にあると管理人は考えています。


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