2011年7月26日火曜日

最適なハードディスクケースはどれか?使用用途と機能から考えてみる

年々、GBあたりの価格が下落しているハードディスクですが、管理人宅でも、無圧縮でのテレビ番組録画などを多用するため、数カ月に1度、2TBのハードディスクを買い足しています。

そんな時に、市販の外付けハードディスクを購入するか、あるいは、内蔵ハードディスクとハードディスクケースを購入するか迷うのですが、管理人は価格面とそれ以上のRMA保証メリットから、内蔵ハードディスクとハードディスクケースを購入しての利用を採用しています。

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ただ、ハードディスクケースを購入すると考えても悩みは尽きません。それはどんな機能をハードディスクケースに求めるかということ。

管理人にとって、ハードディスクケースの重要な機能というと
USB3.0対応
電源連動対応
RAID機能
eSATA対応
3TB以上の高容量ハードディスク対応

簡単にそれぞれの機能について説明すると

USB3.0対応
現行のUSB2.0の10倍の速度を誇る新世代の接続規格対応。2011年以降本格的に普及が予測されることから、PCでの利用用途にはあると嬉しい機能。

電源連動対応
PCやレコーダーの電源ONを検知して、自動的にスリープ状態から復帰する、エコが叫ばれている現在の日本には嬉しい機能。 PCの場合、なかなか便利というくらいの恩恵の一方、録画などで、自動オンオフが頻繁なレコーダーでの録画用途には必須と言える。

RAID機能
複数のハードディスクを同時搭載することで、ハードディスクの機能を物理的に強化し、高速書き込み(RAID0)や強力な障害耐性を持つバックアップ機能(RAID1)などを活用できるようになる機能。どうしても失いたくないデータを保管する用途にはRAID1は手間としても手軽かつ安心と言える。

eSATA対応
USB2.0を超える理論値の転送速度を持つ、接続規格、eSATAに対応。理論値としてはUSB3.0に劣るものの、内蔵ハードディスクに直接接続しているような性質上、速度は期待できる。欠点としては、eSATAに対応しているPC自体がUSB規格に比べて一般的とは言えず、ユーザー層を選ぶこと。

3TB以上の高容量ハードディスク対応
一般的な2TBよりも大きい容量の高容量ハードディスクへの対応機能。Windows XP同様、ハードディスクケースによっては2TBより大きいハードディスクを仕様的な制限によって使えないものも存在するため、2.5TB、3TB、4TBなど高容量ハードディスクを購入時は注意する必要がある。


この中で、特に気になるのは
USB3.0対応
電源連動対応
RAID機能
の3つでしょうか。

eSATAは様々なメリットがあるのは理解しながらも、無くても構わないかなと思ってしまう部分もあります。
また、現在販売されている内蔵ハードディスクのコストパフォーマンスと接続機器の2TBより高容量のハードディスクへの対応状況から考えると、2TBより大きいハードディスクはまだ使いにくいかなと感じてもいます。


では、実際に販売されている製品を見ていきたいと思います。


安価さを重視 
USB3.0対応:非対応  
電源連動対応:非対応  
RAID機能:非対応


機能的には、電源連動はもちろん、USB3.0にも対応はしない、通常のUSB2.0にのみに対応の3.5インチSATAハードディスク対応ケースです。
ですが、価格自体は送料込みでありながら、2000円で十分お釣りが来るものとなっていて、そこに魅力を感じる方も多いでしょう。

また、通常のPC利用用途であれば、PCのオンオフにともなって、ハードディスクのオンオフを行うことで問題もなく、さらには、極端な高速化を求めない限りUSB2.0接続で十分活用できるため、なかなか良い選択肢と管理人自身考えています。


テレビ番組録画用途のコストパフォーマンスを追求 
USB3.0対応:非対応
電源連動対応:対応
RAID機能:非対応


フルハイビジョンで高画質なため、高容量を必要とするデジタル放送であっても、従来のUSB2.0規格の接続で十分に機能を維持することができます。
これにより、高速なUSB3.0はUSB接続での録画用途として利用にはややオーバースペックなため、従来のUSB2.0接続に電源連動を組み合わせたハードディスクケースが送料込みで2000円以下とコストパフォーマンス的にもなかなか良いものと言えます。


今後の拡張性を重視
USB3.0対応:対応
電源連動対応:対応 
RAID機能:非対応


電源連動とUSB3.0の両方に対応しているため、大変使いやすく、それでいて今後の拡張性にも備えられるという意味では最適な選択と言えるでしょう。
USB3.0が一般的になるまでは録画用途に使い、その後、USB3.0が一般的になった時にはPC用途に使うというのもよい使い方と言えます。
また、気になる機能として取り上げなかった、2TBより大きい3TBのハードディスクにも対応しているため、将来的に3TB以上のハードディスクがGB単価あたり最安になった時も、このケースを活用することが可能。価格も送料込みで3000円以下とお手軽です。

ちなみに、2TBより大きいハードディスクへの対応が不要な場合の選択肢としてはGW3.5AI-SU3/VBも考える価値があるかもしれません。この場合の価格差として500円ほどですが、数台単位でハードディスクケースを揃える際は大きな差になりえます。



確実に録画データを保存することを重視
USB3.0対応:非対応
電源連動対応:対応
RAID機能:対応


2台のハードディスクを同時搭載することで、万が一のハードディスク故障に備えるRAID1が使用可能なハードディスクケースです。最近はハードディスク自体それほど壊れなくなってきたと感じますが、それでも、ハードディスクが高容量化しているだけに、故障時のダメージは計り知れません。
これがPC上のデータの場合、手動でのバックアップ等、様々な対策が考えられますが、ダビングなど含め、コピーに関して制限の大きいデジタル放送録画では、手間や時間の問題からバックアップはなかなか難しいのが現状でしょう。
そういったことから、ハードウェアの機能として、バックアップ機能を持っているハードディスクケースを魅力的に感じる方も多いはずです。

ただ、難点としては、このハードディスクケースがメーカーとして製造終了になっていること。今後は緩やかに価格は上昇していくことになります。送料込みで5000円台の比較的求めやすい価格帯だっただけに、残念ですね。

全部入りの安心感!
USB3.0対応:対応
電源連動対応:対応
RAID機能:対応


コスト的には一番負担の大きい物になりますが、迷った場合はとりあえずこれを選んでおくと、その後も様々な対応が可能になるため、使い方は買ってから考えるということが可能になります。

ただ、USB2.0からUSB3.0に機能が拡張されることで、価格も3000円以上上昇することになったのが残念といえば残念な部分と言えます。とはいえ、これもUSB3.0が普及して一般的になるに従って大きく解消されていくでしょうから、少し待ってみるのも悪くないかも知れませんね。

という風な形で、機能ごとにハードディスクケースをまとめてみました。
価格と性能、そして、利用用途を考えつつ、多彩な製品群から最適なハードディスクケースを選んでいきたいものです。



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