2011年7月11日月曜日

デルタ航空のマイル購入、バイマイルはお得と言えるのだろうか?その2

前回の記事では、マイルの購入、バイマイルについて簡単に考えてみました。

今回は、実際にどの程度、マイルの購入はお得なのかをデルタ航空さんの例で考えてみたいと思います。

デルタ航空さんのバイマイルについて簡単にまとめると
・2000マイル単位での購入が可能
・年間60000マイルまで
・1マイル$0.028
・購入総額に7.5%の税金加算が必要
・支払いはクレジットカード
・購入手続き後24時間以内での口座へ反映
といったところでしょうか。

参考リンク:
バイマイル
バイマイル、ギフトマイル購入に関する契約条項(参考訳)
バイマイル よくあるご質問
デルタ航空さんより)


さらに、今現在は行われていませんが、デルタ航空さんでは、マイル購入時、頻繁に+50%のマイルが付与されるキャンペーンが行われており、これを利用するのも重要です。

参考リンク:
バイマイル(マイルの購入)期間限定キャンペーン
デルタ航空さんより)


以上のことを踏まえ、+50%のマイルが付与されるキャンペーン前提で、日本ー韓国間の往復航空券、15000マイル分を購入するケースを考えてみたいと思います。

この場合、キャンペーン適応で、10000マイルの購入で1.5倍の15000マイルが獲得できることに。

ですから、10000マイル分の280ドルに、7.5%分の税金21ドルを加えて301ドルが支払い金額となります。

一方2011年7月のドルのレートが81円台ですから、クレジットカードの為替手数料を加えた実際のレートを82円ほどと考えた場合、15000マイルの往復航空券は24682円となります。

2万円台半ばと、なかなか良い感じのお値段ですね。

ちなみに
1ドルが70円の場合 21070円
75円の場合 22575円
85円の場合 25585円
90円の場合 27090円
という結果になります。

こうした金額を見ていくと、良く見かける韓国格安ツアー価格となかなか良い勝負ができる価格だけあって、マイル購入はものすごくお得なのではないかと思いがちなのですが、意外な罠があります。

というのは、デルタ航空さんの特典航空券はとても入手しにくいと感じること。

少なくとも、JALさんやANAさんなどと比べても、管理人はデルタ航空に(お得な席の)空席は少ないと強く感じます。

やはり、その大きな原因はマイルの入手のしやすさでしょう。
誰もが、お金さえ出せたならマイルを獲得できるわけで、マイルを利用した特典航空券取得競争は熾烈になるはずですから。

実際、デルタ航空さんの特典航空券は人気の高い日時と路線は、必要マイル数が爆発的に増えていくため、15000マイルで取得できるはずの日本ー韓国間の特典航空券でさえ、
15000マイル→40000マイル→60000マイル
と人気に応じてとてもお得とは言えない必要マイル数に変わっていきます。

参考リンク:
アジア北部出発便 特典必要マイル数
デルタ航空さんより)


さらに、実際の特典航空券空席情報を見てみても、なかなか15000マイルの特典航空券が入手できる状況には無いため、実際に2万円台のマイル購入だけで特典航空券を取得するというのは厳しいのが現状と言えます。

特典航空券空席確認リンク:
出発空港には成田空港「NRT」と到着空港には仁川国際空港「ICN」を入力すると便利です
特典航空券のご予約
デルタ航空さんより)


そういったことから、丁度タイミングよく空席があるかどうかの運の要素が多くなるため、なかなか常にお得とは言えないのが、マイル購入による特典航空券取得でしょう。

ただ、特典航空券の予定に合わせる形で休暇を取ることができるといった場合は、デルタ航空さんのマイルに有効期限が存在しないことと合わせて、利用価値が生まれる可能性もあるかもしれません。

そうはいっても、一企業の実態のないポイントをお金で買うというリスクからも、やはり、マイル購入を利用するとしても、不足分の僅かなマイルを購入に留めるのが管理人としてもおすすめと言えそうですね。

追記:続きの記事を書きました
100%マイル増量キャンペーンでついに1マイル1.5円以下に?~デルタ航空バイマイル購入レートの大改訂




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