2012年3月25日日曜日

個人旅行には必須の準備?管理人が年会費無料クレジットカードを複数枚維持し続ける理由




クレジットカードについて調べ始めた方からよく聞く話に、クレジットカードは自分にあったものを2枚程度持っているだけで十分というものがあります。

確かに、グレーゾーン金利問題によってクレジットカード会社さんの経営も厳しくなり、以前のような還元率の高いカードが当たり前のようにたくさん存在するような時代ではなくなりました。
そういった事情もあって、自分自身のライフスタイルにお得で最適なカード2枚だけを残し、残りは解約てしまうことで、シンプルな生活を送るという考えに理解できる部分も存在します。

しかし、多くのマイルを貯め、それによって海外への個人旅行を考えているような方にとって、無条件にこの考え方を実行することは危険だと管理人は考えています。

なぜなら、個人旅行のためにインターネットを利用して海外の交通機関の予約を行う際に、決済トラブルが発生し、その結果、予約できないということが生じる可能性があるからです。

というのも、日本国内にいながら、海外の航空会社や鉄道会社のインターネットサイトから予約を行い、その際に、クレジットカードの認証が不可能となるケースが存在します。

これはVisaやMasterCard、JCB、Diners Club(ダイナース)、American Express(Amex)などのカードブランドとは関係なく、起こる可能性があります。

具体的な例では、MasterCardブランドのJALカードでは支払いが不可能だったとしても、同じく MasterCardブランドのライフカードでは支払いが可能だという場合も存在するということです。

こういった問題は、多くの場合、海外通販や海外決済に対する不正利用対策が、クレジットカード発行会社さんによって異なることが理由だと管理人は考えています。

つまり、あるカード発行会社では海外のインターネットサイトでのクレジットカード決済も特に気にしない一方で、あるカード発行会社では、よくわからないサイトでの決済はとりあえず受け付けないようにしておこうという設定にしているということです。

そのため、カード会社さんに問い合わせを行なってみても、カードの機能は正常だという回答しかもらえません。
実際、カード会社さんの設定上は、海外決済への正常な動作が行われていることには間違いないわけですから。

ちなみに、カード発行会社とは、JALカードの場合、株式会社ジャルカードさん、イオンカードの場合、イオンクレジットサービス株式会社さん。 VisaやMasterCard、JCBなどのカードブランドとは異なり、カード自体を発行している会社のことです。

参考リンク:
株式会社ジャルカード
JALさんより)

イオンクレジットサービス株式会社 会社情報
イオンクレジットサービス株式会社さんより)



では、 海外の航空会社や鉄道会社のインターネットサイトから予約を確実に行いたい場合、どのようにするべきなのか?

それは、カード発行会社の異なるカードを複数枚所有するのが一番です。

管理人の場合、メインに利用するカードの他に、カードブランドやカード発行会社の異なるカードを複数枚所有しています。
その数は合計10枚前後。

もちろん、メインで利用するJALカードやメリットが大きく年会費を支払う価値のあると考えるゴールドカード以外は年会費無料の状態で維持しているカードばかりです。

しかし、そんな管理人自身も、数年前にセブパシフィックというフィリピンを拠点とする格安航空会社(LCC)の航空券予約をインターネット上で行う際には、決済が受け付けられないカードばかりで、5枚目にしてやっと予約完了となったケースがありました。

さすがに格安航空会社が以前よりも一般的になった今は改善されているとは思いますが、それでも比較的日本国内の利用者が多いと考えられる、東南アジアの航空会社ですら数年前にそういったトラブルが起こっていたわけです。

そういったことから、個人旅行を考える方はクレジットカードを複数枚準備しておいても損はないでしょう。

ただし、年会費無料のカードを維持する上で、気を付けなくてはいけないことがあります。
それは、カードの更新を停止されないようにすること

というのも、クレジットカードには必ず有効期限があり、通常はその期限の前にクレジットカード発行会社から新しいカードが送付されてきます。
しかし、年会費無料のカードの場合、カード会社の決定によって、更新がされず、そのまま、カードが使えなくなるといった場合もあります

基本的に、クレジットカードはカード会社さんが発行するのか、発行しないのかを決めているため、カード更新中止もカード会社さんに認められた権利です。そういう決定が行われた場合はどうしようもありません。

では、対策はないのかというと、やはり、実際にカードを利用することが一番の対策です。

少なくとも、1年間に数回はどのカードも使うようにするなど、カード発行会社にカード維持費の分だけ損失を与えるだけの好ましくない顧客だと認識されないための工夫が必要になります。

とはいえ、管理人の場合、金額ではなく、利用したという実績を得ることだけを目的にしたカード利用を行うようにしているため、それほど難しいことではありません。
メインカード利用の合間に、ちょっとした安価なショッピングに年会費無料のカードを利用している程度です。



個人旅行を行っていると、ツアーなどでは考えられないような、あまり知られていないタイプのトラブルに出会ってしまう可能性も確かに存在します。

しかし、あらかじめ対策可能なことについては、事前に準備しておくことで、それらの大半は問題なく解決できるものばかりでしょう。

そういったトラブルの1つのクレジットカードの認証問題に対処するためにも、クレジットカードを複数枚維持することは意外に大切な戦略の一つだと管理人自身考えています。


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