2012年3月6日火曜日

高級イヤホン購入時の最大の心配?故障リスクをできるだけ低減する4つの対策




管理人が今現在利用しているメインのイヤホンはWestoneさんというイヤホンメーカーが販売する、UM3Xという製品です。

管理人自身、UM3Xを3年ほど愛用していますが、音質の良し悪しに大きく影響するドライバーを豪華に3つも搭載していることもあってか、その音質にも大変満足しながら利用しています。

しかし、購入時は、多少は迷いもありました。それはUM3Xの価格が3万円半ばということが原因です。

その価格にも関わらず、イヤホンですから、持ち運んで利用している中で、断線などの故障に遭遇するかもしれません。そういった可能性を考えてしまったため、全く迷うことなく、UM3Xを購入できたとはいえませんでした。

ただ、こういった迷いや葛藤は高級イヤホンを購入される方の多くが遭遇する心配だということは間違いないでしょう。


では、この心配を軽減する方法はないのかというと、そんなことはありません。

管理人として提案できるものは4つ存在しています。

それは
1、保証の長い製品を購入する
2、ケーブル交換が可能な機種を購入する
3、製品改造・修理を行う業者を利用する
4、自分で修理する
といった4つ。

それぞれ見ていきましょう。

1つめの保証の長い製品を購入するということは、単純に保証の長い製品を利用することで、保証期間内の故障を全て心配しなくても良いものにしてしまおうというものです。

手軽さではこれ以上優れた方法は存在していません。

ただし、2012年現在、この方法は残念ながら難しいものになっています。
というのも、数年前までは、特に海外の高級イヤホン製造メーカーさんを中心に2年ほどの保証期間を提供するケースが多く見られたのですが、最近では多くのメーカーさんで提供する保証期間は1年。

やはりこれは、最近の高級イヤホンブームによって、販売数が大きく増加することにともない、保証修理が利用されるケースも増え、メーカーとして保証期間の維持は不可能と感じた可能性が高いと管理人自身は考えています。

とはいえ、一部のメーカーさんや販売店さんの店頭販売などでは2~3年の長期保証を提供している事例もあるので、幸運にもそれが利用可能ならば、迷わず利用すべきです。


2つめの方法は、高級イヤホンならではものといえるでしょう。
というのも、元々高級イヤホンは、音楽などの業界で業務用として使われてきたものを一般販売用に転用してきた製品も多く存在するため、断線などのトラブル対策にケーブル交換が可能になっていることが多くなっています。

有名なところでは、
TripleFi 10 proで有名なUltimate Earsさん。
Ultimate Ears TRIPLE.Fi 10 PRO TF10PRO

管理人が実際に愛用しているWestoneさん。
Westone ケーブル交換が可能なカナル型ハイエンドモデルイヤホン WST-UM3XRC ブラック/クリア

管理人も以前は利用し、遮音性で高い名声を持つSHUREさん。
SHURE 高遮音性イヤホン メタリックブロンズ SE535-V-J

などがあげられるでしょう。

実際、交換用のケーブル自体も、イヤホン本体やそれの修理に必要とされる費用よりは安価に設定されています。

例えば、
Ultimate Earsさんの場合、3,000円台で入手可能
Westoneさんの場合、6,000円台での入手が可能
SHUREさんの場合、4,000円台での入手が可能
となっています。

参考リンク:

UltimateEars UEスペアケーブル1.2m(ブラック/L型プラグ)


Westone IEM交換用ケーブル(ブラック/約127cm)
eイヤホン楽天市場店さんより)
SHURE SEシリーズ用ケーブル ブラック(SE535,SE425,SE315専用) EAC64BK
SHURE SEシリーズ用ケーブル ブラック(SE535,SE425,SE315専用) EAC64BK
Amazonさんより)



3つめの方法は、少し好みがわかれる方法といえるかもしれません。

というのも、断線などの故障を良い機会とし、製造メーカー以外の、業者さんにイヤホンの部品の一部を再利用してもらうことで、実質的に新しい製品と改造や修理をしてもらう自己責任を伴う方法だからです。その場合に行われる作業にリケーブルやリシェル、リモールドが存在します。

ちなみに、誤解を恐れず用語について説明すると、リケーブルとは、新たにメーカー純正以外のケーブルに交換すること。リシェルやリモールドとは、イヤホン内のドライバーなどのみを利用して、新たにイヤホン本体は作りなおしてしまうというものです。

また、リシェルやリモールドの際には、ユーザー自身の耳型をとって、それに合わせたユーザー専用のカスタムイヤホン(カスタムIEM)とすることが大半となります。

この場合、費用が問題となります。というのも、一つ一つのイヤホンを改造するわけですから、リシェルやリモールドを行う場合で、20,000円前後の費用負担は覚悟すべきでしょう。

この金額ならば、ちょっとした高級イヤホンが購入可能になってしまいます。
ただし、カスタムイヤホンには一般的に販売されているイヤホンとは全く異なった利点が多く存在しているため、決して高い金額というわけではないと管理人は考えています。


4つめの方法は、自分で修理して見るわけですから、その他の方法に比べ、まったく洗練されていない方法です。
しかも、最も自己責任を覚悟しなくてはならない方法と言えます。

ただし、管理人自身も高級イヤホンの断線修理を実際に行った経験から言うと、断線程度の修理であれば、それほど困難とは言えず、落ち着いて行うことで十分完了可能です。

管理人作成の関連記事:
高級イヤホンUltimate Ears Super.fi 5が断線故障?公約通りプラグを買って修理してみた


もちろん、音質に大きな影響を与え、高級イヤホンがこれほど高価になる原因となっているバランスドアーマチュア型ドライバーが故障しているなどの場合は、修理は不可能となりますが、それほど多いケースとは言えず、その一方で、それ以外の一般的な断線であれば、その断線箇所を切断して繋ぎ直すだけの作業を終えるだけと言えます。

実際に行うかどうかはともかく、自分で修理可能な場合も多いと考えると、高級イヤホンの故障について、それほど心配する必要はないと感じているのが管理人の正直な実感です。


このように、高級イヤホンの故障と考えると、心配ばかりにつながりがちですが、意外に、様々な選択肢が提供されていることも、安心と新たな楽しみを得られる理由になっていると思います。

また、電車や新幹線、飛行機など、公共交通機関で移動する機会の多い方は特に、ある程度の高級イヤホンを購入すると、毎日の生活が大きく変わる一つのきっかけになると思いますよ。


管理人おすすめのバランスドアーマチュアイヤホン購入先リンク:


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