前回までの記事で数年前のWindows XPノートPC、FLORA 210W RF2へのSSD搭載と設定を終えたため、実際に利用を開始してみました。
その結果はというと、かなり高い満足度を得るものでした。
基本的にほぼすべての動作が1テンポ早いものになり、使用感がかなりの面で2011年モデルのデスクトップPCに近いものになりました。
また、気になる起動時間や休止からの復帰時間も管理人としても満足のいくものだったのも嬉しいところです。
具体的には、
HDDでは
起動 :168秒
休止からの復帰:144秒
SSDでは
起動 :20秒
休止からの復帰:14秒
約8~10倍もの高速化が実現しました。
また、同じSSDをデスクトップPCに用いてテストした結果と比べてもなかなか優秀です。
ちなみにデスクトップPCの起動や休止状態からの復帰に必要な時間は
HDD
起動 :55秒
休止からの復帰:45秒
SSD
起動 :35秒
休止からの復帰:29秒
ノートPCに搭載したケースのほうが2倍近く高速化していることになります。
もちろん、今回比較したモバイルノートPCとデスクトップPCとでは、
モバイルノートPC:Windows XP 2.5GBメモリ搭載
デスクトップPC :Windows 7 8GBメモリ搭載
に加え、BIOSの起動時間などで起動速度の面でデスクトップPCに不利な条件ということは理解できるのですが、それでもノートPCが見せる起動速度は優秀が光りますね。
管理人注:
搭載メモリが増えるほど、起動時に行う処理が増えるため、起動時間や休止からの復帰に必要な時間は増える傾向があります。
逆に通常の動作時には、メモリ搭載量が多いほど、処理能力に余裕が生まれるため、動作は早くなる傾向が見られます。
これによって起動時間を気にすることのない気軽な利用が可能になり、今までとは全く違った形でのモバイルPC活用も不可能ではなくなります。
ただし、一部の重い処理を行う際は、画面表示に遅れが生じたり、スクロールがぎこちないものになったりと、単純にCPUの速度性能が重要となる場面でのSSD換装メリットの限界を感じることはあります。
この辺りは2011年製のデスクトップPCに比較して非力なCPUを搭載している数年前のノートPCの限界と言えるかもしれません。
また、ごく稀にですが、休止からの復帰に通常よりも多くの時間を必要とするときもあるため、その点が不満と言えます。
とはいえ、この休止に関する問題は頻度的にそれほど多くはないことと、急いでいるときに発生した場合は休止からの復帰を中止して、再起動するようにしています。
やはりこれは、それほど時間を必要としないことはSSD搭載しているPCだからこそ可能だと管理人自身考えています。
管理人注:
休止からの復帰を諦めて再起動を行うと、休止前に作成中データで、保存を行なっていないものは、再起動を行うことで消えてしまうため、その点だけは要注意です。
しかし、そういったことを割り引いたとしても、十分満足な結果と言えるものでした。
最近はPC自体の価格も低下しているため、以前では考えられないような予算で最新のPCが購入できるようになりました。
そのため、問題なく利用できるものの、動作速度に不満を感じるようになり新しいPC購入の後に利用機会が大幅に少なくなってしまったPCをお持ちの方も少ないでしょう。
そういったPCにSSDを搭載して、テキスト入力やWEB閲覧などの用途専用の快適PCに変身させてしまうというのも、SSDの価格低下が見られる今、おすすめできるPC活用の一つだと管理人自身考えています。
最新のPCへの追加投資としてのSSD搭載も悪いものではないとは思いますが、あえて少し古いPCのパワーアップにSSDという選択肢も劇的な改善を得られる可能性が高いという意味で本当に面白いですよ。
管理人も購入のOCZ Agility3 60GBおすすめ購入先リンク:
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