2011年9月19日月曜日

2000冊余りの本を自炊した管理人がそれでも1万円以下の格安裁断機を使う理由

最近、電子書籍を管理しているフォルダを見てみたところ、電子書籍として自炊した書籍は2000冊を超えていました。

もちろん、書籍の種類によっては百数十ページほどの雑誌もあれば、千ページほどの専門書もあるわけで、一概に多い少ないと言えるわけではありませんが、それでも管理人自身としてはかなりの数になったなというのが正直な感想です。

さて、自炊といえば、まず道具を揃えることから始める必要があります。

必要なものは意外にシンプルで、裁断機とドキュメントスキャナの2つ。細かいことを考えなければ、これだけ揃えると、電子書籍自炊は始められます。

もちろん、電子書籍自炊にも高い評価を与えられている裁断機とドキュメントスキャナが存在していて、失敗がないとされている組み合わせは、2011年9月現在でプラスさんの裁断機 PK-513Lと、FUJITSUさんのドキュメントスキャナScanSnap S1500です。


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確かに評判も良く、初心者の方にも買い物の時点での失敗が生じない、優れた製品なのですが、欠点がひとつだけあります。

それは価格。それぞれ3万円ほどの出費が必要となり、合計で6万円
電子書籍自炊のためとは言え、あっさり出せる金額を越えているといって良いでしょう。

ただ、管理人の場合、ドキュメントスキャナ自体はFUJITSUさんのドキュメントスキャナScanSnapシリーズを複数台利用していますが、実は裁断機についてはもっと廉価なものを利用しています。


それがこれ、送料込みの実売金額で8,000円以下の格安裁断機です。
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プラスさんの裁断機 PK-513Lのかわりにこの裁断機を利用するだけで、2万円ほどの節約になるため、ぐっと電子書籍自炊が身近なものになるでしょう。


ただ、多くの場合、道具の価格は品質に直結することが大半なため、この2万円の価格差を不安に思う方も多いはず。

実際、この裁断機を快適に使うためには3つほどの工夫が必要です。
それについてご紹介したいと思います。

・管理人からの注意:
裁断機は重量が大きく、さらには裁断用の刃は鋭利で大変危険です。
少しの油断が致命的な怪我につながってしまうおそれもあります。
疲れている時や集中力がないと感じる時などは裁断機に触れないということも賢い選択として強くおすすめします。 



1、開封後、屋外でにおいを取る
まず、この裁断機が届いたなら、まずお薦めしたいことが、においを取ることです。
というのもこの裁断機には、輸送中に錆が生じることを防ぐためなのか、無色の油のようなものが付着している場合があります。

それをトイレットペーパーなどで取り去ります。裁断機の本体全面を磨くように拭いてしまうとよいでしょう。これは入念にしっかり行なってしまったほうが、後の作業が楽になるので、念入りに行います。

その後、庭やベランダなど、風通しの良い屋外に3~6時間ほど置いておきます。こうすることで、油特有のにおいの大部分は取れるので、使っていく上でのストレスが確実に軽減されます。


2、紙押さえパーツに滑り止めゴムを取り付ける
これが一番重要な工夫と言って良いはずです。この改良を行わない限り、この格安裁断機は残念ながらほとんど快適に使えないものになります。

さて、どんな改良を行うかというと、裁断時に書籍がずれたり曲がったりしないように押さえるための紙押さえパーツに、滑り止め効果を高めるためにゴムパーツを取り付けるというもの。

実際に管理人が使っている裁断機はこのような感じになっています。


これは書籍を差し込む側からの撮影ですが、下の部分の黒い帯のように見えるのがゴムパーツです。少々わかりにくいですが、上にも同じものが貼りつけられていて、より強力に裁断する書籍を固定するようになっています。

さらに、裁断後背表紙が排出される側にも貼り付けます。

ちなみに、隙間をあけてゴムパーツを取り付けているのは、切断時に生じる紙の粉の掃除を楽に行うため。この程度の隙間を空けながら、ゴムパーツを貼りつけていっても、特に悪影響はないため、おすすめです。

この様にゴムパーツを合計3箇所に追加することで、書籍が裁断中に動くことで切断面が曲がるということが抑えられ、スキャン時もエラーが生じにくくなるため、大切な改良といって良いはず。

気楽に行なった管理人の裁断でもこの程度の直線が出るようになります。
ソフトカバーの書籍を裁断した背表紙ですから、多少広がっているため、曲がっている印象を感じるかも知れませんが、手で上下を押さえてみると、かなりまっすぐになっていることがわかります。



ちなみにゴムパーツはゴムシートなどの名前で、ホームセンターで販売されています。管理人のおすすめは片面に強力なテープ付きもの。厚さは2~3mmほど。幅は3cmくらいのものが扱いが簡単なように思います。
価格は、失敗した時用に比較的余裕をもった長さのものを購入しても500~600円ほどと、比較的入手しやすいものです。

それほど費用も必要とせず、それでいて効果は絶大ですから安価な裁断機を使う上では必須な改良として管理人はおすすめします。


3、裁断機ハンドルから生じる黒い油対策に軍手装着で作業を行う
管理人の裁断機は数百冊の書籍を裁断したあたりから、書籍固定時に利用するハンドルから、黒い油がほんの少し染み出す様になってきました。



ハンドルの根元の黒い部分から、時折染み出しているようです。その対策に役立つのは、軍手です。



かなり汚れてへたっている様子が写真に写っていますが、軍手を装着しながら裁断作業を行うことで、気になる黒い油汚れを防ぐ事は可能です。

軍手自体、ホームセンターで販売されているような安価なもので十分です。汚れが気になったら次のものに切り替えるくらいの気軽さで使えるのも嬉しい部分です。

ちなみに、管理人はハンドルで固定する際に手のひらを痛めるのを防ぐために、軍手を2重にして装着しています。
書籍の固定には意外に多くの力を必要としますから、手を大事にしたい場合は、試してみる価値があるはずです。


といった工夫を行なった上で、格安裁断機を利用していますが、一度刃の取り替えは行いましたが、現状問題なく利用できているため、管理人として満足している裁断機となりました。

工夫を実行することが難しくない方には自信を持っておすすめしたい裁断機です。


管理人おすすめの裁断機参考購入先リンク:
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追記1:続きの記事を書きました
ScanSnap iX500(FI-IX500)は他のスキャナを過去のものにするのか?ScanSnap S1500後継機の威力を思い知った

追記2:さらに続きの記事を書きました
ScanSnap iX500&S1500 VS 現行6機種?ドキュメントスキャナの6つの気になるスペックを比べてみた


管理人作成の電子書籍自炊関連記事:
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