2011年4月29日金曜日

バックアップの有効性はクラウドでも変わらないのは当たり前?Amazon EC2の障害

コツコツとWEBサービスの勉強を開始している管理人が少し注目している出来事があります。
それはAmazonさんが提供するクラウドサービス、Amazon EC2(のデーターベースストレージEBS)の障害。

参考リンク:
クラウドのリスクがあらためて浮き彫りに
Computerworld.jp さんより)

Amazon Web Service Health
Amazon Web Servicesさんより)

Inside Amazon's Cloud Disaster
(英語)
Amazon's Cloud Crash Disaster Permanently Destroyed Many Customers' Data
(英語)
Business Insiderさんより)

簡単に説明すると、ネットワーク関連のエラーがきっかけとなり、大規模なバックアップのためのミラーリング処理が大量に発生し、その結果、システム自体に不具合が生じたというのが、概要と言えるでしょう。
さらに、ミラーリング中のシステムダウンだったためか、一部の顧客のデータに復旧不可能なデータ破損が生じたようです。
記事中でも、「Amazon EC2自体には数%の損失でも、顧客企業にとっては致命的にもなりうる」と書かれているように、データ破損は恐ろしい事態。

そう考えたとき、いくら自宅サーバよりも故障等のトラブルに強いと言われるクラウドサービスでも、頻繁なバックアップは重要だということが分かります。それも、物理的に離れたバックアップです。

というのも、今回の事例では、Amazon EC2自体が大きくトラブルに巻き込まれる形になるため、トラブルの生じたVirginiaのデータセンターにバックアップを置いていたとしても、それではバックアップとは呼べません。

そういったことを踏まえると、
同じAmazonさんを利用するにしても、東京データセンターとVirginiaデータセンターの両方を利用する準備をしておくということ。

さらには他社もコスト面で利用可能であるなら、Amazon EC2と他社を組み合わせる準備をしておくなども有効です。
もちろん、サービスのシステム自体のバックアップは手元に所有しているサーバーに自動的にバックアップしておくことも大切なのは間違いないはず。

そして、一番重要なのは、障害時にそなえて、バックアップからの復元の訓練を実際に行ってみること。そうすることで、本当にバックアップとしての要件を満たしているか判断できるはずですから。


今回の件で思い知らされたのは、どんな大手と言われるようなサービスでも、絶対はないということでした。サービスと銘打つ以上、継続的なサービス提供が一番大切なわけで、そのためにできる対策を含めてWEBサービスなんだと思い知らされました。

いろいろ書きましたが、やはりバックアップはどういったレベルのものでも大事ということなんですけどね。
肝に命じて決して忘れないようにしたいことです。


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