普段は、JALカードを利用することでJALマイルを貯めている管理人ですが、少しショッキングなことがありました。
それは、JALさんの2012年度JALカードホルダー向けに企画する国際線特典航空券のJALカード割引の改悪について。
簡単に説明すると
・割引率は距離・必要マイル数に関係なく1,000マイル
・2010年度は20%引き、2011年度は10%引き
・2012年度からディスカウントマイルとの併用は不可
・割引対象期間は2012年4月1日~2013年3月31日
(一部利用制限期間あり)
というもの。
参考リンク:
JAL国際線特典航空券 マイル早見表
2012年度 JALカード割引 国際線特典航空券
2012年度 国際線特典航空券 ディスカウントマイル
マイル利用制限期間について
(JALさんより)
あらゆる路線で、JALカード割引での利用は改悪となり、結果的に2011年度よりも多くのマイルが必要となります。
例えば、比較的利用しやすい日本-韓国区間エコノミークラスの場合
2011年度は
通常:15,000マイル
JALカード割引:13,500マイル
JALカード割引+ディスカウント:10,800マイル
だったものが、
2012年度は
通常:15,000マイル
JALカード割引: 14,000マイル
ディスカウント: 12,000 マイル
となります。
一見、それほど変化が見られないかもしれません。
しかし、大きな影響をうけるのは管理人も利用するヨーロッパなどの向けの長距離路線。
例えば、日本-ヨーロッパ区間エコノミークラスの場合
2011年度は
通常:55,000マイル
JALカード割引:49,500マイル
JALカード割引+ディスカウント:40,500マイル
だったものが、
2012年度は
通常:55,000マイル
JALカード割引: 54,000マイル
ディスカウントマイル:45,000マイル
となります。
JALカード割引では必要マイルは4500マイルの増加。
つまり、10%割引から1.81%割引への改悪。
ディスカウントマイルの場合でも、結果的に同じく4500マイルの増加で、26.36%の割引から18.1%の割引への改悪です。
それにしても、管理人が今回の2012年JALカード割引での改悪で、JALさん側に心がないと感じる大きな要因はやはり、一律での割引という処置。
割引といっても、わずか1,000マイルのみという小さな割引になっていること、さらに、ディスカウントマイルとの併用を不可にすることで、JALカードを持つメリットを消し去ってしまったことが残念です。
また、割引幅の縮小を行う場合でも、もう少し距離や必要マイル数ごとにアレンジを加えるなど、工夫や努力の跡を見せて欲しいというのが管理人の本音と言えます。
JALさんの破綻後、マイル利用時に必要マイル数が割引になることもあり、JALカードを持っていて良かったと感じていたホルダーも存在していたはずです。
そういったことからも、せっかくそういった好意的な印象を持つホルダーの心象を、損なうことのないようなソフトランディングを感じさせる制度移行を行なってもよかったのではないかと感じます。
とにかく、JALカードホルダーに対してのJALカード割引の恩恵は残念ながら消滅しました。
それを踏まえて、割引がほとんど存在しない夏休みなどの繁忙期に特典航空券を取得するのか、それとも、それほど人気がないディスカウントマイル対象期間に特典航空券を利用するのか、よく考えるべき選択になったといえるでしょう。
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ちょうど36000前後貯まったので北米にもいくかなー
返信削除と思っていたタイミングでこの改悪、やっぱり
ユーザーを考えてないのかな、官僚主義的だなと
思ってしまいました。
コメントを頂き、ありがとうございます。
削除本当に今回のJALカード割引改悪は残念ですよね。
数値にはできないユーザーの心象や好みということに関して驚くほど無頓着な制度変更に対して、これ以上なく官僚主義的という言葉がぴったりだと管理人自身感じました。
こういった改悪を目の当たりにすると、ユーザー側にも警戒感が生じて、それが結果的にマイレージサービスの発展にも負の影響が生じると思うのですけどね。
今回はコメントを頂き、本当にありがとうございました。
管理人@スタ好き