マイルを有効利用するためには数々の難点があります。
一番分かりやすいものは、特典航空券予約時に、うまく空席がないため予約が難しいということでしょうか。
しかし、それ以上に、意外なまでの強敵と言えるのがマイルの有効期限です。
JALさん、ANAさん共にマイルを取得した36ヶ月後の月末に失効することになります。
そのため、 長期間継続的にマイルを貯め続けるということが難しくなり、ある程度の区切りの中で、マイルを消費することが求められます。
管理人の場合も、2~3年ごとに、マイルによるヨーロッパ旅行を計画しているのはこうした理由があるからと言えます。
もちろん、うまくマイルの消費が可能な場合は問題がないのですが、困るのはそうではない場合。つまり、特典航空券に必要なマイル数が貯まる前に、マイルが失効し始めるといった場合です。
こんな時、管理人がとる対策は2つあります。
1つは、JAL IC利用クーポンやANAご利用券(eクーポン)と呼ばれる電子クーポン券に交換するというもの。
これは、JALさんやANAさんの公式ホームページ上の様々なサービスへの支払いに利用することができる電子化された商品券のようなものです。
JALさんは10000マイルで12000円相当のJAL IC利用クーポンへ交換可能。
さらに2012年3月31日までは12000円相当のJAL IC利用クーポンは15000円分として利用できるため、1マイル=1.5円となり、特典航空券とは比べると分が悪いとはいえ、まずまずお得。
一方のANAさんは12000マイルで18,000円分のANAご利用券(eクーポン)への交換となり、1マイル=1.5円。
さらに、JALさんでは、特典旅行時の税金や燃油サーチャージなどにJAL IC利用クーポンを利用可能ですが、ANAさんでは対象外としているため、その意味ではANAマイルをためているユーザーに使いにくいと言えます。
JALマイルを貯めている管理人自身はというと、予定が確定しないなどの理由で、特典航空券を発券するまでに失効してしまうマイルをJAL IC利用クーポンに交換の上、それを旅行の空港使用料や税金、燃油サーチャージの一部に利用することは何度か実践しています。
参考リンク:
JAL IC利用クーポン特典
JAL IC利用クーポン「Webでおトクキャンペーン!」
(JALさんより)
ANAご利用券(eクーポン)
(ANAさんより)
2つめは、思い切ってあらかじめ特典航空券を発券してしまうというもの。
考えられるケースとしては、行き先は決まっているにも関わらず、予定は決まっていない状態で、マイルの失効が近付いている場合や、旅行参加者全員分のマイルは貯まっておらず、一部の参加者の必要マイルはかろうじて保有している場合などでしょう。
こういった場合、思い切って特典航空券を発券してしまうことで、実質、発券した日から一年間、マイルを有効利用できることになります。
というのも、特典航空券には発券した日からの有効期限が新たに設定され、国際線で一年間、国内線で90日間。
その間は、空席のある限り、無料での日程変更や便名変更が可能となります。
(ただし、行き先の変更や提携航空会社などへの変更などは不可能。)
参考リンク:
JALグループ国際線特典航空券
JALグループ国内線/北海道エアシステム特典航空券
(JALさんより)
ANA国際線特典航空券
ANA国内線特典航空券
(ANAさんより)
予約時は、第三希望くらいの大雑把な予約を行い、希望の日時に空席が生じたときに再度無料での予約変更を行います。
とはいえ、この方法、デメリットがないわけではなく、管理人が推奨しにくい理由が一点だけ存在します。それはJALカード割引など、特典航空券必要マイル数の割引キャンペーンを利用が難しくなること。
というのも、予約の変更先が、それほど先ではない日時の場合、問題はないのですが、これが特典航空券の有効期限ぎりぎりの約1年先への変更を考えているとなると、話は変わります。
なぜなら割引制度自体には翌年の3月31日までの設定しかないことが多いため、それ以降の期間への変更を考えている特典航空券発券時、割引のない通常マイル数で発券することが必要になるからです。
参考リンク:
JALカード割引 国際線特典航空券
(JALさんより)
こういったマイルでの特典航空券発券を行う場合、失効するはずだったマイルを有効利用できたとしても、意外に大きな割引となりうるJALカード割引を使わないことで、実際は損をしているということにもなりかねません。
そのため、管理人自身、なかなか手放しで推奨はしにくい対策と言えます。
もちろん、マイルを使う上で一番良いことは、せっかく貯めたマイルを全て特典航空券へ交換することである以上、他のポイントからマイルの交換は、特典航空券予約をする直前に反映されるように行うようにするなどの計画性が求められるのはある程度仕方の無い部分かもしれませんね。
それでも、不可抗力などで、マイルの失効の怖れがある場合に備えて、管理人自身、きちんと覚えておきたい失効への対策二つでした。
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