2011年3月8日火曜日
いつかiTunesをiTunes storeへの単なるブラウザへ変えることをアップルさんは夢見ているんだと思う
管理人としては気になるニュースが出てきました。それがこれ。
参考リンク:
Apple asking labels for unlimited music downloads
(CNETさんのTechnology Newsより )
アップル、楽曲の無制限ダウンロードを音楽レーベルと交渉
(CNET Japanさんより)
簡単に説明すると、アップルさんが、楽曲に関する著作権を持つ、音楽レーベルと購入した楽曲に関しては無制限にダウンロード出来るように交渉しているらしいと伝えるものです。
この交渉は大変意義のあることです。少なくとも管理人は大歓迎。
というのは、今まで、iTunes storeから一度ダウンロードした楽曲は、音楽ファイル自体を厳重にバックアップすることを求められてきました。
これはどういうことかというと、万が一、保存先のハードディスクがクラッシュするなどして失われた場合、再度ダウンロードする度に再課金されることの裏返し。
正直、パッケージ等、大きなコストが必要なものならまだしも、自分が購入したデータを再ダウンロードするために再課金なんて、やり方がひどいと思います。
参考リンク:
購入した曲、ビデオ、iPod ゲーム、およびアルバムは 1 度のみダウンロードできる
(iTunes Storeさんサポートより)
逆にiOS向けのアプリは同一タイトルの再ダウンロードも無料。
もちろん、ごく一部メジャーアップデートでは有料のこともあります。
しかし、最近はアプリ内のアドオン機能で、機能制限を解除する方向に一般的になってきているため、ダウンロード時にダウンロードしてみると、気づいたら課金されていたというような騙された感を感じる機会は圧倒的に少ないのが現状。
そう考えると、今現在の楽曲の再ダウンロードに課金する音楽レーベルの姿勢にどうしても共感できませんね。
また自身の利益のために、ユーザーに不便を強いるサービスは管理人自身好きになれないのも事実です。
それが今回報じられたように今後変わっていくのであれば、これは嬉しいことです。
今後は、必要なときに必要なアプリをiOS上からダウンロードして、不要になったら削除するというように、楽曲も必要なときにダウンロードしてプレイリストを作り、不要になったらデバイス自体から削除するというような時代になると思います。
つまり、管理人の考えるに、この先にアップルさんが目指しているのは、 iTunesというアプリケーションから、ネットワーク機能を持ったiOSデバイスを切り離して、データベース自体をクラウド化することでしょう。
そして、アプリケーションとしてのiTunesは、ネットワーク機能を持たないデバイスの管理と、iTunesストアへのブラウザとして残り、次第にフェードアウトするのではないかと考えます。
現状のiPodラインナップで、iPod touchが戦略的に安価に抑えられ、さらには、iPod nanoが革新的とは言えない変化にとどまることも、iOSデバイスを全面に押し出して売りたいアップルさんの思惑を表している部分と言えるかもしれません。
今後、さらにスマートになる「クラウドiTunes」とiOSの連携はより多くのコンテンツ収益をアップルさんにもたらすことは確実でしょう。
そうなった時、コンテンツ提供会社はどのように付き合っていくのか気になる部分です。
少なくとも、現在のiOSアプリ市場のように、壮絶で厳しい戦いを勝ち残っていく必要があるのは間違いないように思います。
そういう意味で、今が様々な意味で最後の有利に向き合える転換点と言えるのかもしれません。
追記:続きの記事を書きました
iTunesの新しい機能、購入済みには驚くはず
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