2011年10月3日月曜日

Xシリーズ消滅の危機?東芝レグザサーバー DBR-M190/DBR-M180は新時代のフラグシップとなるか?

管理人も期待する東芝さんのレコーダー、レグザブルーレイの新機種が発表されました。

今回注目の製品は、やはり新たにレグザサーバーと銘打たれたDBR-M190とDBR-M180

DBR-M190について簡単に説明をすると、
・最大15日間のタイムシフトマシン機能搭載
・タイムシフトマシンで地上デジタル6チャンネル対応
・BS、CS含む通常録画用にWチューナー搭載
・タイムシフトマシン利用時も4段階の画質設定が可能 
・ハードディスク容量はタイムシフトマシン用4TB、通常録画用1TB
・タイムシフトマシン録画番組は自動削除対象
・保存には通常用ハードディスクへのコピーが必須
・外付けUSBハードディスクは最大2TBまで対応
・USBハブによる外付けUSBハードディスク複数台接続対応
・Blu-ray XL規格対応ドライブ搭載 
・無線LAN内蔵
・各種リンク連携機能搭載 
・価格は20万円前後 
といったところでしょうか。

参考リンク:
レグザサーバーDBR-M190/DBR-M180製品情報
東芝さんのレグザブルーレイトップページより)

ちなみに、下位機種のDBR-M180については、ハードディスク容量がタイムシフトマシン用2TB、通常録画用0.5TBに変更され、価格が15万円前後になったというものです。

さて、管理人自身気になるのは、このDBR-M190とDBR-M180が東芝さんのレコーダー、RDシリーズのフラグシップXシリーズの後継機か?ということ。

正直なところ、管理人としては素直に頷けません。

というのも、同時に発表されたレコーダーDBR-Z160とDBR-Z150では、外付けハードディスクの対応が最新の4TBまで拡張されているのにも関わらず、DBR-M190とDBR-M180では、以前の規格のまま2TB

参考リンク:
DBR-Z160/DBR-Z150 外付けUSBハードディスク録画機能 
東芝さんのレグザブルーレイトップページより)


USBハブに対応していることも含め、DBR-M190とDBR-M180はレグザテレビに搭載されていたタイムシフトマシン機能用のチューナーとハードディスクをWチューナー採用1TBハードディスク搭載レコーダーに搭載した製品と考えてしまうからです。

そのため、本来は同じ本体内に保存されているはずのタイムシフトマシンによる録画番組を、保存のために、本体内で新たに通常録画用ハードディスクにコピーすることが必須になるなど、運用上の不自由さが生じます。

やはり、この部分はREGZAテレビ由来の部分と、RDレコーダーシリーズ由来の部分を完全に融合しきれていないことの表れと言って良いかもしれません。


では、新たに発表されたレコーダーDBR-Z160とDBR-Z150が待望のRD-Xシリーズの後継機かというと、それも違うと考えています。

というのも、 DBR-Z160とDBR-Z150の違いは、レグザサーバーDBR-M190、DBR-M180と同様、DBR-Z160が2TB、DBR-Z150が1TBというように本体に内蔵されているハードディスク容量が異なるだけです。

これは、 現在はすでに生産完了品となったRD-BZ810とRD-BZ710の関係とハードディスクの容量こそ違えど同じ関係と言って良いでしょう。

そのため、管理人自身はDBR-Z160をレコーダー製品でのフラグシップとは言えないと考えてます。


では、東芝さんのレコーダーフラグシップ機、RD-Xシリーズはどこにいったのか?

RD-Xシリーズの最新機種だったRD-X10はかなり以前から生産完了品となっていました。
それも、今回、DBR-Z160とDBR-Z150が発表され、そのために生産完了品になったRD-BZ810とRD-BZ710よりもだいぶ早い時期にです。


そこで、管理人が一番心配しているのがXシリーズ自体の終了による消滅です。

確かに、最近の東芝さんのRDシリーズラインナップを見てみると、Xシリーズとそれ以下のシリーズで、大きな機能の差というものは見えにくくなってきました。

もちろん、音声出力の高性能化や、内蔵ハードディスクの高容量化など、ハードウェア的な差もあることはあるのですが、それでも、ユーザーの全てがそのメリットに大きな価値を感じるとは言えないでしょう。

その一方で、W録画時のWマジックチャプター搭載や外付けUSBハードディスクなど、実際の運用面で使用感に大きな影響を与える部分については、Xシリーズとその他の中級機種との差はないといってもよいくらいです。

逆に、RD-BZ810とRD-BZ710などのように、発売時期によっては中級機種がXシリーズを逆転していることさえ見られたのも事実。

そうなってくると、レコーダーで現在の技術水準の超高性能に挑戦するというXシリーズの役割は終焉をむかえたと言えるのかもしれません。

その先にあるのは、最先端のレコーダー機能はREGZAテレビ由来のタイムシフトマシンによる全部録画とセットで提供という選択肢と、もう一つ、従来のレコーダーを愛用するユーザー向けに作られ続けられる中級機とそのラインナップが選択肢ということになるでしょう。

ただ、最終的には、テレビ放送の番組を録画したいのなら、最新の録画機能を持つ、REGZAテレビを買ってくださいというスタンスにメーカーである、東芝さんも変わっていくと、管理人自身考えます。

実際、REGZAテレビ由来の機能、タイムシフトマシンを新機能として前面に出してきたDBR-M190とDBR-M180はその先駆けと言ってもそれほど的外れではないでしょう。

とはいえ、管理人としては、地上デジタルの番組はほとんど見ない関係上、地上デジタル限定のタイムシフトマシンの6番組同時録画にそれほど魅力を感じません。

それよりも厳しいのは承知のうえですが
・BSやCS含めた4番組同時録画可能
・5TBハードディスク搭載
・USBハブによる外付けハードディスク対応
の機能を搭載した真のフラグシップRD-Xシリーズ、RD-X11登場への希望もう少しだけ持ち続けたいと思います。


管理人おすすめ購入先リンク:




追記1:続きの記事を書きました
RD-X11待望ユーザーも納得?全部入りのレコーダー、東芝製レグザサーバーDBR-M490が発売

追記2:さらに続きの記事を書きました
複雑さは新機種の宿命?東芝製レグザサーバーDBR-M490録画時の制限を読み取ってみる


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