今回も前回に引き続きドキュメントスキャナーで作成した電子書籍データを閲覧可能にすることに挑戦してみたいと思います。
管理人作成のPDF電子書籍閲覧の試行錯誤関連記事:
Meopad MEO-T740を快適に使える様にするために行うことの全て~挫折のPDF電子書籍編~
前回までの試行錯誤を簡単にまとめてみると、Meopadでは、管理人が確認した限り、まともなPDF電子書籍閲覧環境の構築は難しいということでした。
これは2011年現在のiOSやAndroidが一般的となりつつあるポータブルデバイス環境から考えると、とても珍しいことです。
そういうこともあって、管理人が採用した対応策が電子書籍のデータ形式をPDFからJPEGに変換して利用しようというもの。
このようにすることで、PDFリーダーではなく、JPEGに対応する画像ビューアーを利用することが可能になります。
さて、そこで管理人が準備したのが次の3つ。
・PDFをJPEGに変換するソフトウェア
・JPEGフォルダを一括でZIPに圧縮するソフトウェア
・Meopad対応の画像ビューアーソフトウェア
それぞれについて見てみることにしましょう。
・PDFをJPEGに変換するソフトウェア
まず、PDFをJPEGに変換するソフトウェアについては、管理人はバッチ処理に対応しているAcrobat Proを所有しているため、こちらを利用することも考えましたが、変換後のフォルダ管理などでシンプルな無料のソフトウェア、PDF JPEG 変換を利用することに。
参考ダウンロードリンク:
PDF JPEG 変換
(4Videosoftさんより)
このPDF JPEG 変換はAcrobat Proほどの機能はありませんが、機能自体が徹底的に絞りこまれており、さらに、設定自体も簡単になっていて迷うこと無くPDFからJPEGへの変換が可能になります。
ちなみに、管理人の場合、解像度の設定は標準設定のままの150を選択しています。
この設定で変換した元がPDFの電子書籍データを既に数十冊読んでいますが、Meopadで読みにくいと感じることはありませんでした。
さて、変換が終わると、PDFデータと同じ名前のフォルダが指定の場所に作成され、その中に、1ページごとに分割されたJPEGファイルが保存されます。
次の行程ではこれをZIP形式に変換することになります。
・JPEGフォルダを一括でZIPに圧縮するソフトウェア
数冊程度のPDF電子書籍を利用する場合、ZIP形式に変換することもそれほど難しいものではないのですが、これが百冊単位となると、少し困ります。
そこで、管理人が利用したのが、一括操作で、複数のフォルダをそれぞれZIP形式に変換するソフトウェア、単ZIPです。ただし、7-ZIP32.DLLをインストールしていない環境では起動時にエラーが生じるので、あわせて7-ZIP32.DLLをインストールします。
参考ダウンロードリンク:
単ZIP
(黒羽製作所さんより)
7-zip32.dll
(AkkyWareHOUSEさんより)
簡単に説明すると、7z920002.zipを解凍して作成されたフォルダ内の全てのファイルを、単ZIPのフォルダの中にコピーすると、単ZIPが起動可能になります。
その後、単ZIPのウインドウにフォルダなどをドラッグアンドドロップするだけで、標準設定では圧縮したフォルダが存在する場所と同じ場所に、単ZIPによって圧縮されたファイルが作成されます。
・Meopad対応の画像ビューアーソフトウェア
最後に利用するのが、Meopadで利用可能な画像ビュアーソフトウェアです。管理人の場合、マンガミーヤ(MangaMeeya)を利用しています。
ただし、このマンガミーヤはこれ以上ないくらいに、ZIP化した電子書籍閲覧に便利なソフトウェアなのですが、残念なことに2011年11月現在公式での配布は終了となっているソフトウェアです。
そうはいっても、ソフトウェアのライセンス的に好ましいものであるかどうかは別にして、事実としては、有志の第三者の方々によって、今現在も入手は可能なようです。
ただ、こういった公式以外でのダウンロードはライセンス的な問題だけではなく、稀に悪意のある配布者によってマルウェアが混入される可能性も除外しきれません。
管理人としてはかなりの点でおすすめができないというのが正直な部分です。
それを承知の上で、マンガミーヤを入手したいと考える場合は、検索エンジンなどで、「マンガミーヤ ダウンロード」などと検索してみると良いでしょう。
ただし、自己責任の領域であることは注意が必要です。
管理人自身としては、こういった公式からダウンロードが不可能になる場合も生じかねず、それを怖れているため、話題になったり、関心を持ったソフトウェアはダウンロード可能な時に一先ず入手しておくようにしている大きな理由となっています。
さて、マンガミーヤについては、インストール等でも特に問題はないでしょう。
もし問題が生じるような場合は、CABファイルをMSCEInfなどで展開後、それを利用して起動するなどすることで解決可能でしょう。
ただし、マンガミーヤには設定にかなりの自由度があるため、この設定の完成度によって使い勝手に大きな差が出てきます。
特に、画面のどの部分をタッチすることで、次のページに移動するかなどのページ移動設定は、どの向きでMeopadでの電子書籍読書を行うのかなどに大きく関わってくるため、ユーザー毎の試行錯誤が必要になる部分でしょう。
参考として管理人の場合、ピボットした縦位置状態で使うことが多い関係上、
画面の下3分の1ほどに次のページへの移動
画面の下半分ほどの左周辺部分に前のページに戻る
画面の下半分ほどの右周辺部に前のページに10ページ進む
画面中央にフルスクリーンへの移行
画面上部にフォルダを開く
という設定を行なっています。
(設定についての記述は全てMeopadをピボットした状態のもの)
以上で、管理人のMeopadでは快適な電子書籍読書環境が構築できました。
こうして文字だけで見てみると、ソフトウェアのインストールが必要になったり、PDFからJPEGへの変換を行なったりと、面倒に感じがちかも知れませんが、実際に行なってみると、想像以上に時間や手間を必要としません。
また、Meopadはバッテリーの交換が可能なタブレットですから、電子書籍閲覧用途でも大変便利に利用可能です。
このためだけにMeopadを購入してもよかったと思えるくらい、なかなかの満足感のMeopadに生まれ変わることとなりました。
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