2011年10月4日火曜日

決め手は電圧?乾電池代わりにeneloopを学習リモコン RM-PLZ430Dで使うことはできるのか?


管理人宅で初めて購入した学習リモコン RM-PLZ430Dですが、各種ボタン設定も完了し、さらには電池アダプターでの軽量化も達成したため、快適に愛用中です。

ただ、気になるのは電池の寿命。説明書によると、単三電池二本で1年間の寿命ということですが、管理人宅の場合、電池アダプター使用での単四電池二本利用のため、実質的に利用可能なのは半年ほどの予測です。

さらには、テレビだけではなく、外付けスピーカーの音量、複数台のレコーダー操作など、リモコンを必要とする動作を一手に引き受けることになるため、電池の消耗の度合いも大きいものになるはず。

そうでなくとも、この学習リモコン RM-PLZ430Dは強力な赤外線信号が魅力の機種ですから、大きな電池消費を伴うことも予想されます。

そうなってくると、考えつくのが充電可能な電池、エネループの利用です。

つまり、電池残量減少によって信号が弱くなり、操作がしにくくなってから電池を交換するのではなく、エネループを使うことで、ある程度の頻度を決めた上であらかじめ電池を交換してしまおうといういうもの。

ただ、気になるのは、学習リモコン RM-PLZ430Dの説明書に書かれている、充電池利用は不可という表記

この表記に従うと、エネループは使用できないということになります。

では、本当に使えないのか、あるいは故障してしまう可能性はないのか、ということを考える時に重要になってくるのが、電圧の問題。

通常、新品乾電池の公称電圧は1.5Vとされています。その一方で、エネループは1.2V。
つまり、エネループは乾電池よりも電圧自体は低いということになります。

参考リンク:
eneloop 単1形~単4形 について よくあるご質問 (FAQ) 
サンヨーさんのエネループ紹介ページより)


このことから言えるのは、使用できるかどうかは別にしても、エネループを利用することで、乾電池利用の機器が壊れることはそれほど考えられないということです。

というのも、乾電池であっても、通常電圧の1.5V以上に高くなることは稀で、逆に利用していくに従って、電圧自体は低下を続け、結果的には1.0V程度まで低下することもありえるからです。

この電圧が低下していく過程で、機器が電圧不足で動かなくなるのならまだしも、故障しているのが正常な性能だとすると、それでは乾電池対応の機器として消費者が安心して使えるものとは言えません。

そういったことから、エネループでの故障の心配はそれほどないと考えています。

管理人注
ただし、機器によっては、故障する可能性もゼロとは言い切れない以上、ユーザーの自己責任になるのは要注意です。


ただ、やはりエネループの電圧が乾電池よりも低いことによるデメリットも存在します。

実際、管理人が所有している単四電池2本利用のマウスでは、エネループを利用していると、電池残量警告が電池交換後のかなり早い段階で表示され、それでもかなりの時間利用可能という状況です。

これは、マウスの電池残量検知機能が電池の電圧から残量を判断しているため、1.5V×2=3.0Vの乾電池よりも、1.2×2=2.4Vのエネループがかなり低い電圧のみ供給している結果の誤検知の可能性が大きいと考えています。

では、エネループの場合とは逆に、電圧が高い場合はどうかというと、これは使用する機器にダメージを与える可能性があるため、気を付けなくてはいけません。

そういった事例で有名なのは、以前パナソニックさんが販売していたオキシライド乾電池でしょう。

参考リンク: 
オキシライド乾電池単3形 製品詳細
オキシライド乾電池をご使用になる場合のお客様へのお願い
ナショナル/パナソニックストロボ オキシライド乾電池のご使用について
(パナソニックさんより)

簡単に説明すると、従来の乾電池より高寿命なハイスペック乾電池として発売されたオキシライド乾電池でしたが、乾電池よりも高い1.7Vもの電圧によって、機器にダメージを与えたり、あるいは正常に動かなかったりと問題を抱え、話題になったことがありました。

本来は、モーターなどの高電圧を必要とする機器には待望の電池だったのですが、その高電圧に対応できない機器には強力過ぎる電池だったと言えます。

やはり、電圧が高い場合は、低い電圧の電池を使う場合より慎重にならなくてはならないということが言えるでしょう。


そういったことから、エネループでの利用はそれほどリスクはないと考え、管理人宅では、エネループ2本での学習リモコン RM-PLZ430D利用を試験的にはじめて見たいと思います。


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2011年10月3日月曜日

Xシリーズ消滅の危機?東芝レグザサーバー DBR-M190/DBR-M180は新時代のフラグシップとなるか?

管理人も期待する東芝さんのレコーダー、レグザブルーレイの新機種が発表されました。

今回注目の製品は、やはり新たにレグザサーバーと銘打たれたDBR-M190とDBR-M180

DBR-M190について簡単に説明をすると、
・最大15日間のタイムシフトマシン機能搭載
・タイムシフトマシンで地上デジタル6チャンネル対応
・BS、CS含む通常録画用にWチューナー搭載
・タイムシフトマシン利用時も4段階の画質設定が可能 
・ハードディスク容量はタイムシフトマシン用4TB、通常録画用1TB
・タイムシフトマシン録画番組は自動削除対象
・保存には通常用ハードディスクへのコピーが必須
・外付けUSBハードディスクは最大2TBまで対応
・USBハブによる外付けUSBハードディスク複数台接続対応
・Blu-ray XL規格対応ドライブ搭載 
・無線LAN内蔵
・各種リンク連携機能搭載 
・価格は20万円前後 
といったところでしょうか。

参考リンク:
レグザサーバーDBR-M190/DBR-M180製品情報
東芝さんのレグザブルーレイトップページより)

ちなみに、下位機種のDBR-M180については、ハードディスク容量がタイムシフトマシン用2TB、通常録画用0.5TBに変更され、価格が15万円前後になったというものです。

さて、管理人自身気になるのは、このDBR-M190とDBR-M180が東芝さんのレコーダー、RDシリーズのフラグシップXシリーズの後継機か?ということ。

正直なところ、管理人としては素直に頷けません。

というのも、同時に発表されたレコーダーDBR-Z160とDBR-Z150では、外付けハードディスクの対応が最新の4TBまで拡張されているのにも関わらず、DBR-M190とDBR-M180では、以前の規格のまま2TB

参考リンク:
DBR-Z160/DBR-Z150 外付けUSBハードディスク録画機能 
東芝さんのレグザブルーレイトップページより)


USBハブに対応していることも含め、DBR-M190とDBR-M180はレグザテレビに搭載されていたタイムシフトマシン機能用のチューナーとハードディスクをWチューナー採用1TBハードディスク搭載レコーダーに搭載した製品と考えてしまうからです。

そのため、本来は同じ本体内に保存されているはずのタイムシフトマシンによる録画番組を、保存のために、本体内で新たに通常録画用ハードディスクにコピーすることが必須になるなど、運用上の不自由さが生じます。

やはり、この部分はREGZAテレビ由来の部分と、RDレコーダーシリーズ由来の部分を完全に融合しきれていないことの表れと言って良いかもしれません。


では、新たに発表されたレコーダーDBR-Z160とDBR-Z150が待望のRD-Xシリーズの後継機かというと、それも違うと考えています。

というのも、 DBR-Z160とDBR-Z150の違いは、レグザサーバーDBR-M190、DBR-M180と同様、DBR-Z160が2TB、DBR-Z150が1TBというように本体に内蔵されているハードディスク容量が異なるだけです。

これは、 現在はすでに生産完了品となったRD-BZ810とRD-BZ710の関係とハードディスクの容量こそ違えど同じ関係と言って良いでしょう。

そのため、管理人自身はDBR-Z160をレコーダー製品でのフラグシップとは言えないと考えてます。


では、東芝さんのレコーダーフラグシップ機、RD-Xシリーズはどこにいったのか?

RD-Xシリーズの最新機種だったRD-X10はかなり以前から生産完了品となっていました。
それも、今回、DBR-Z160とDBR-Z150が発表され、そのために生産完了品になったRD-BZ810とRD-BZ710よりもだいぶ早い時期にです。


そこで、管理人が一番心配しているのがXシリーズ自体の終了による消滅です。

確かに、最近の東芝さんのRDシリーズラインナップを見てみると、Xシリーズとそれ以下のシリーズで、大きな機能の差というものは見えにくくなってきました。

もちろん、音声出力の高性能化や、内蔵ハードディスクの高容量化など、ハードウェア的な差もあることはあるのですが、それでも、ユーザーの全てがそのメリットに大きな価値を感じるとは言えないでしょう。

その一方で、W録画時のWマジックチャプター搭載や外付けUSBハードディスクなど、実際の運用面で使用感に大きな影響を与える部分については、Xシリーズとその他の中級機種との差はないといってもよいくらいです。

逆に、RD-BZ810とRD-BZ710などのように、発売時期によっては中級機種がXシリーズを逆転していることさえ見られたのも事実。

そうなってくると、レコーダーで現在の技術水準の超高性能に挑戦するというXシリーズの役割は終焉をむかえたと言えるのかもしれません。

その先にあるのは、最先端のレコーダー機能はREGZAテレビ由来のタイムシフトマシンによる全部録画とセットで提供という選択肢と、もう一つ、従来のレコーダーを愛用するユーザー向けに作られ続けられる中級機とそのラインナップが選択肢ということになるでしょう。

ただ、最終的には、テレビ放送の番組を録画したいのなら、最新の録画機能を持つ、REGZAテレビを買ってくださいというスタンスにメーカーである、東芝さんも変わっていくと、管理人自身考えます。

実際、REGZAテレビ由来の機能、タイムシフトマシンを新機能として前面に出してきたDBR-M190とDBR-M180はその先駆けと言ってもそれほど的外れではないでしょう。

とはいえ、管理人としては、地上デジタルの番組はほとんど見ない関係上、地上デジタル限定のタイムシフトマシンの6番組同時録画にそれほど魅力を感じません。

それよりも厳しいのは承知のうえですが
・BSやCS含めた4番組同時録画可能
・5TBハードディスク搭載
・USBハブによる外付けハードディスク対応
の機能を搭載した真のフラグシップRD-Xシリーズ、RD-X11登場への希望もう少しだけ持ち続けたいと思います。


管理人おすすめ購入先リンク:




追記1:続きの記事を書きました
RD-X11待望ユーザーも納得?全部入りのレコーダー、東芝製レグザサーバーDBR-M490が発売

追記2:さらに続きの記事を書きました
複雑さは新機種の宿命?東芝製レグザサーバーDBR-M490録画時の制限を読み取ってみる


管理人作成のおすすめ関連記事:
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疲労回復と体調リセットの最終兵器!管理人愛用の簡易絶食入門

季節の変わり目などでは、健康維持に気を付けている管理人もまた、体調面で不調を感じたりします。

また、人との付き合いで楽しんだ食事などでも、胃腸の調子が崩れかけていると感じることは、秋をむかえたこの季節から年末年始にかけてどうしても増える傾向があるのも事実です。

そんな時、管理人が切り札として利用していることが一つあります。
それが簡易的な絶食

普通、絶食と聞くと、数日間に渡り厳しい食事制限を行うものを予想するかも知れませんが、管理人の行っているものは簡易なので、期間は一日程度。かなり気楽なものです。

それでも、体調を回復させる意味では効果的なので二十数年に渡り愛用しています。


ではどのように行うかというと、基本的に固形物を摂らないということです。
白米はもちろんバナナなどフルーツ、さらにはミキサーを利用したフレッシュジュースのような半固形物も固形物としてカウントするため、絶食期間中は食べないようにします。

ただ、絶食期間と言っても管理人の場合、水分は多めに摂取します。目安としては通常の1.5~2倍程度

これは考えている以上に、食事中に含まれている水分は多いため、それを摂らないことによる水分不足と脱水症状を防ぐためです。

さらに、水分はただの水をそのまま飲むのは避けるべきです。身体からミネラルなどが減少することで、個人差はありますが頭痛が発生したりする原因になります。
健康面を整えようとしながら不健康になってしまっては本末転倒なので、気をつけたい部分と言えます。

では、どうすれば良いのかというと、答えは簡単です。
電解質が溶けたスポーツドリンクのようなものを水分補給時に利用するというのが一番手軽で効果があります。

ちなみに、管理人の場合は、はちみつと柚子による栄養素の効果も狙って、カルディさんで購入しているコッセムのゆず茶を飲むようにしています。





ゆず茶ペーストに含まれる、はちみつの糖分が空腹感の軽減につながるため、全くといっていいほど、絶食を辛く感じないのも、ゆず茶利用の絶食の利点といえるかも知れません。



さて、ここで、一つの疑問が生まれる方も多いでしょう。

というのは、絶食なのに、糖分を摂っていいのかということ。
カロリーを摂ってしまったら無駄になるのではと考えてしまうかもしれません。

しかし、管理人の場合、絶食の目的は、胃腸に消化の負担を与えないことなので、糖分の摂取自体は問題はないものになります。

それよりも、一日の間、固形物を胃腸に与えないことは、身体の疲労を大きく回復させることはもちろん、睡眠の質を向上させることにもつながるため、体調をリセットする上では貴重な方法となっています。

実際に経験してみるとわかるとおもうのですが、いかに日常生活で、消化という作業に身体が多くのエネルギーや労力を使っているかということを実感する機会になると思います。


ここで、一点だけ注意点があります。
というのも、この簡易絶食、簡易といえども、絶対に無理はしてはいけないということです。

一日程度の実施で、さらには水分補給面で気を付けている限りは大きな危険はないのですが、それでも、身体の不調を感じた場合はすぐに取りやめ、一日間の簡易絶食ではなく、半日間の簡易絶食に切り替え、通常の食事に戻すという選択も大切なことになります。

あくまで、大切なのはこの簡易絶食が疲労回復と体調のリセットが目的ということを忘れては本末転倒になってしまうため、一番注意すべきことでしょう。


時折行う身体の調子を整えるための簡易絶食も意外に良いものですよ。健康管理の方法としてもおすすめです。

管理人も簡易絶食時の水分補給に愛用ゆず茶購入リンク: 

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管理人作成の食生活と健康関連の記事:
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2011年10月2日日曜日

PX-5Vユーザーが考えるEPSON PX-7Vを買うべき理由/買わない理由



今現在、エプソンさんのPX-5Vを利用している管理人ですが、一台、気になるプリンターがあります。

それがEPSON PX-7V

簡単に説明すると、
・A3ノビまで対応
・8色光沢顔料インク採用
・光沢用のインク、グロスオプティマイザ採用 
・高彩色インクに、ブルー、レッド、オレンジを採用
・価格は6万円台前半
といったところでしょうか。

参考リンク:
EPSON Colorio インクジェットプリンター PX-7V 有線・無線LAN標準搭載 スマートフォンプリント対応 高光沢8色顔料インク 写真愛好家向け本格派モデル
EPSON Colorio インクジェットプリンター PX-7V 有線・無線LAN標準搭載 スマートフォンプリント対応 高光沢8色顔料インク 写真愛好家向け本格派モデル
Amazonさんより)

PX-7V製品情報
エプソンさんより)


管理人作成のPX-7V関連記事:
PX-7Vは光沢顔料ユーザーの希望になるか?PX-5V&PX-G920ユーザーが真剣に分析してみる 


とはいえ、A3ノビ対応の顔料インク採用プリンターは、 同じく2011年発売でPX-7Vの上位機種のPX-5Vをすでに愛用しています。

それにも関わらず、PX-7Vを追加で導入するとなると、それなりの理由が必要になります。

そういうこともあって、今回はPX-5Vユーザーから見た、PX-7Vを買うべき理由と、買わない理由を考えてみたいと思います。


さて、管理人自身、PX-7Vを買いたいと考えているのですが、あえてまずは、買わない理由から挙げていきます。


1、インクチェンジシステムが改善されていない

インクチェンジシステムとは、特定のインクについては、用紙設定や使用するインクによって、インクを切り替えるシステムのことです。

例えば、PX-7Vの場合は、マットブラックとブルー。 PX-5Vの場合はフォトブラックとマットブラックの切り替えが必要になります。

ただ、切り替えが発生するのみなら問題のないシステムなのですが、このインクチェンジを行うたびに、以前に設定されていたインクと新たに切り替えるインクが混ざる事のないように、ある程度のインクが捨てられてしまうことになるのが問題と考えています。

ちなみに、PX-5Vの場合はフォトブラックとマットブラックというブラックインク同士ということで、ある程度のインクの混ざることを容認するのであれば、それほどインクを消費しなくても済む設定が設けられました。

しかしながら、PX-7Vの場合は、切り替えが必要となるインクが、マットブラックとブルーということで、この2つのインクが混ざることはカラーバランスの異常に直接つながりかねないため、切り替えの度に多くのインク消費が必要となるのは覚悟すべきでしょう。

そのため、ブルーを必要とする高彩色な風景写真を印刷した後に、すぐモノクロの写真を印刷するということは、PX-7Vの場合、インクコスト的に慎重になってしまうはずです。

こういったところは、新たにインクヘッド金型を起こすことも含めて、本来はユーザーが残念に思いかねない部分を極力無くすような取り組みをしてもらいたいだけに残念な部分です。

そういう意味ではPX-7Vについて管理人が一番気になるのはこのインクチェンジシステムの未改善部分です。


2、PX-5Vに比べインク量が少ない

海外でのPX-7Vの該当機種が見つけられないため、インクカートリッジ内のインク容量は不明なのですが、少なくともPX-7の製品詳細ページのインクカートリッジを見ると、PX-5Vのものより幅が3分の1から4分の1ほど小さいものになっています。

これは、インクカートリッジの交換頻度がPX-5Vに比べ増えるということにつながります。

第一世代のPX-Gインク採用機種とは言え、管理人自身PX-G920のインクカートリッジ交換をする度に、印刷結果の色変化に苦しんできた経験があるため、光沢顔料プリンターでのインクカートリッジ交換頻度の増加は歓迎できないというのが正直な部分と言えます。

それまでと全く同じ設定で印刷を行っているのにも関わらず、インクを交換した前と後で印刷結果が明らかに異なる場合は、ユーザー側に即効性のある解決策は存在しないわけで、頭を悩ませる原因となりました。


また、インクカートリッジ内のインク容量だけが直接影響を与えるわけではないのですが、L判写真用紙への同一条件での印刷コストを比較すると、PX-5Vの約19.2円に対して、PX-7Vは約22.1円。実質的に、A4光沢顔料モデルPX-G930の約22.7円にかなり近いものになっています。

このコストの増大は、より広い面積を持つA3ノビなどを印刷した時には差がより大きくなるわけで、長く使っていく上では気にかかる部分と言えるかも知れません。

とはいえ、実質的にPX-G930よりも一色、オレンジインクが増えているにも関わらず、コストパフォーマンスが低下するどころか、逆にわずかでも向上している部分に、PX-7Vのインク容量増量の効果が表れているかもしれないと感じる部分です。


3、 PX-7V用のインク買い置きコストが11,720円増加

プリンターを運用していく中で気になるのがインクコストです。しかし、快適な運用を考えた場合、 プリンターに装着しているインクカートリッジだけではなく、交換時にすぐに交換が可能にするための買い置きのインクカートリッジが必要になります。

管理人の場合、全ての色を少なくとも1本ずつ、PX-5Vでのライト系インクなどの消費量が大きい色のインクは複数本、常備するように心がけています。

そうしたことを考え、PX-7Vで全てのインクを1本ずつ買い置きした際には、11,720円の買い置きコストが必要となることに。
(エプソンダイレクトさんの価格を利用。グロスオプティマイザは670円、それ以外の8色は1,380円で計算)

ちなみに、PX-5Vの場合は、19,440円
(エプソンダイレクトさんの価格を利用。8色をそれぞれ2,430円で計算。)

これだけでちょっとしたプリンター本体が買えてしまうことに。



逆に買うべき理由を挙げていくと

1、光沢顔料インク搭載機の一つの到達点

一番のPX-7Vに惹かれる理由はこれでしょう。
特長的な光沢顔料インクを、ブルー、レッド、オレンジの3色採用ということで、光沢顔料インク搭載機としての全部入りを実現しているのは非常に魅力的に思える部分です。

やはり、光沢顔料インク搭載機の鮮やかな色合は、時にこれでしか表現できないと思わせる色を出してくれることもあるだけに、風景写真に真摯に取り組みたい場合、手にしたいと思わせるだけの価値がPX-7Vにはあります。


2、インクカートリッジの交換頻度が高い

PX-5VとPX-7Vを比較した際に、オールマイティさと安定性を合わせ持つPX-5Vに対して、PX-7Vはここ一番で個性を発揮するスパイス的な用途になりがちかもしれません。

もちろん、オレンジインクが搭載されたことで、色のバランス的にも第一世代のPX-Gインク採用機よりも扱いやすいものになっているのは間違いないでしょうが、それでも、ライト系インクを採用するPX-5Vの安定性と比べるのは少々難しいはずです。

そう考えた時、問題になるのが、インクカートリッジの使用期限。
エプソンさんでは開封後6ヶ月以内に使い切ることを推奨しています。

もちろん、数日~1週間程度の誤差ならば問題はないはずですが、それでも、1ヶ月単位で使い切れない期間が続くとなると、プリンター本体のヘッドなどにも影響が心配される部分です。

そういった意味では、PX-5VとPX-7Vを比較した際に、少ないと考えられるPX-7Vのインクカートリッジ内のインク容量は交換頻度を下げずに、メーカーさんの推奨利用期間を守るという意味では、良い影響を与える部分といえるかも知れません。


3、デザイン的にPX-5Vとの統一感がある

部屋に設置することを考えると、今までのインテリアと比較して違和感がないことも意外に重要です。

そう考えた時、PX-7Vのデザインは既に設置しているPX-5Vと同じメーカーさん製ということもあり、違和感は少ないものになります。

さらに、大きさもPX-5Vの幅616×奥行き369×高さ228 (mm)に対し、PX-7Vは幅622×奥行き324×高さ219(mm)とそれほど大きな差がないのも、設置用の棚を準備する上で助かる部分といえるでしょう。



以上のように、様々な観点からPX-7Vを考えてきましたが、光沢顔料インク機の愛用してきたユーザーにとって、PX-7Vは待ち望んでいた新機種と言えるのは間違いないでしょう。

実際、管理人自身、導入へかなり傾いているというのが正直な部分です。

管理人おすすめのPX-7V購入先リンク:
EPSON Colorio インクジェットプリンター PX-7V 有線・無線LAN標準搭載 スマートフォンプリント対応 高光沢8色顔料インク 写真愛好家向け本格派モデルEPSON Colorio インクジェットプリンター PX-7V 有線・無線LAN標準搭載 スマートフォンプリント対応 高光沢8色顔料インク 写真愛好家向け本格派モデル


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追記:無事(?)にPX-7Vユーザーになりました
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実質的な早期購入特典?エプソン新製品オンラインアンケートを活用してもれなく特典を手に入れよう!

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2011年10月1日土曜日

2011年9月の人気記事・おすすめ記事+αのまとめ

9月も終わり、10月になります。

2011年9月も「スタンプカードが好きなんですっ!」をご覧いただき、ありがとうございました。深く御礼申し上げます。


では、早速2011年9月を振り返ってみたいと思います。

ちなみに先月のこのまとめシリーズの記事はこちら。あわせてご覧いただくといろいろ今月と比較できて面白いはずです。

先月のまとめ記事リンク:
月ごとの人気記事・おすすめ記事+αのまとめカテゴリの一覧


まず最初に振り返るのは人気記事

この一ヶ月で、当ブログで「読んでいただいた方の多かった人気記事  ベスト5」は以下のとおりです。

1位 (前回1位)
RD-X11のスペック/発売日をできるだけ論理的に分析してみる

2位 (前回2位)
Acronis True Imageを無料で?内蔵ハードディスクはWesternDigital製とSeagate製を強くおすすめする理由

3位 (初登場)
PX-7Vは光沢顔料ユーザーの希望になるか?PX-5V&PX-G920ユーザーが真剣に分析してみる

4位 (前回3位)
東芝レコーダーと個別スイッチUSBハブのコンビが便利すぎて二度とBlu-rayを買えなくなった

5位 (初登場)
高機能になっていながらの低価格スタート?TAXAN製LEDプロジェクターKG-PL031WとKG-PL021X


さて、個別の記事について簡単に見ていきます。

上位2つについてはどちらも前回同様、驚異的な強さを見せ、順位をそのまま維持という結果でした。

これは継続的に多くの方に読んでいただいている記事ということを意味していますから、管理人としても大変嬉しく思っています。
本当にありがとうございます。


1位のRD-X11については発売が望まれていながら、未だに発表はなされず、管理人含め、東芝さん製のRDユーザーの方は発表を今か今かと待ちわびているのが正直なところでしょう。

なんといっても、ここ数年のRDシリーズは、なかなか可哀想なくらいの価格推移を辿りますから、それを軽減する意味でも他社の高性能機と対等以上に渡り合える真のフラグシップ機の登場が期待されますね。


2位のAcronis True Imageについては、管理人自身、毎月一回はOSのバックアップのために、確実に起動するソフトウェアです。

確かに手間こそ必要ですが、最新のOSのバックアップイメージはPCの障害対策に最適なのも事実。
転ばぬ先の杖として、確実に継続しています。

ハードディスクメーカーの大規模再編を経たことで、今後は内蔵ハードディスクを購入する方のほぼ全てがAcronis True Imageを無料で利用出来る時代が到来するわけですから、PCでのトラブル回避がより一般的になることは好ましいことですね。


3位はエプソンさんの最新A3ノビ対応のプリンター、PX-7Vについて、PX-5VとPX-G920を利用している管理人の視点から考えてみたものです。

PX-5Vをメインに利用している管理人としては、現状に満足しているものの、PX-7Vの潜在能力が気になるのも事実。

心配だった設置スペースについても、最近は書斎に保管していた書籍が電子書籍自炊で減ってきたこともあり、本棚をいくつか処分することで十分確保可能に。
こうなってくると、思い切ってPX-5VとPX-7Vの2台持ちもありかなと考えてしまう部分です。


4位は東芝さんのRDシリーズと外付けUSBハードディスクについての記事です。

これが管理人が東芝さんのレコーダーを愛用する一番の理由と言ってもいいでしょう。最新のRDシリーズでは2TB以上の外付けUSBハードディスクも利用可能になるため、より多くの番組を一つのハードディスクにまとめることができるため、番組観賞が楽になるのは確実です。このためだけにでも、新機種を考えたいくらいです。

それにしても、ブルーレイ陣営は、直接のブルーレイディスク売上の低下につながるため、しばらくは外付けハードディスク対応を避けていましたが、それが変わってきたところを見ると、いかに外付けハードディスク対応という機能が、レコーダーとの相性が良いかがわかりますね。


5位はTAXANさん製、LEDプロジェクターKG-PL031Wについての記事です。LEDプロジェクターとして魅力的なKG-PL021Xの上位機種KG-PL031Wについて詳しく比較してみました。

全ての点で、先代機種を上回っているわけではないのですが、KG-PL031Wは確かに魅力的な機種に仕上がっているのも事実です。

管理人としては、価格面でのお買い得さが光るKG-PL021Xも電子書籍読書用途に気になるのですが、最近のワイド液晶対応のノートPCを投影する用途にはKG-PL031Wの方が便利なのは事実なので、管理人としても迷う部分です。

TAXAN製 LEDプロジェクター KG-PL031W 送料込み 79,780円



さて、続いてご紹介するのは、管理人が独断で選ぶおすすめ記事


この一ヶ月、管理人が書いてきた記事の中で、ぜひ読んでいただきたい「おすすめ記事  ベスト5 」は以下のとおりです。


1位
自分用のフライパンや鍋を買って料理と仲直りしよう

2位
iPod対応TW-D7IP(W)はPCサイドスピーカーに最適?TW-D7OPT(B)の利用を間近で見る管理人が真剣に悩んでみた

3位
解像度の違いは電子書籍読書に快適さの違いを生むのか?同じ12.1インチのXGAとSXGA+を比べてみる

4位
年間に一度はメーカー修理サービスを利用する管理人がおすすめ修理手続き入門~購入からの日数で方針を決めよう!~

5位
2000冊余りの本を自炊した管理人がそれでも1万円以下の格安裁断機を使う理由


1位は管理人がこれから料理を楽しもうと考えている方におすすめしたい料理の第一歩をまとめた記事です。

続編に管理人も愛用している料理アイテムについての記事を書きましたが、こちらも合わせて多くの方に御覧いただけているようです。ありがとうございます。

管理人作成の料理関連の続編記事:
楽においしくが継続の絶対条件?管理人も愛用!6つの便利調理アイテムで料理と仲直りしよう

料理と考えると身構えてしまいがちかもしれませんが、気軽なものからそれこそプロフェッショナルなものまで、かなりの懐の深さを誇るのが料理です。その中から気軽に楽しく自身が楽に継続できることから初めて見るというのも、料理を生活の中の楽しみとして位置付けていく上では意外に大切と考えています。


2位は管理人宅でも活躍中のスピーカーのメーカー、Olasonicさんが新たに発売するiPod対応TW-D7IP(W)についての記事です。

管理人宅でも管理人の家族がTW-D7OPT(B)を愛用していて、Olasonicさんの実力は体験済み。そういったこともあって、管理人用のスピーカーが欲しいのですが、候補としてiPod対応のTW-D7IP(W)を分析してみました。

TW-D7OPT(B)も魅力的ですが、現状ではより一層の高音質化が成されているとされる、iPod対応のTW-D7IP(W)をこのまま購入する可能性が高いです。それにしても、新製品の発売日が待ち遠しいのは久しぶりのことで、なんとなく新鮮な気持ちです。


Olasonic iPhone/iPod用ドックスピーカーシステム TW-D7IP(W)Olasonic iPhone/iPod用ドックスピーカーシステム TW-D7IP(W)


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3位は電子書籍リーダーを選ぶ意味で重要になってくる解像度についての記事です。管理人としては、この記事の中の実験や分析の中で、どの程度の解像度のデバイスなら購入してもいいのか結論が出たため、印象的でした。

そうはいっても、より解像度が高くなることで、電子書籍読書は快適なものになりますから、管理人としては高解像度版のiPad3が待ち遠しいというのも変わないのが正直な部分です。


4位は愛用している製品が故障したときの、修理依頼についての記事です。意外に忘れがちですが、修理の依頼方法によっては、購入者に不利益が生じる場合があるため、修理の依頼の方法自体、大切なことです。

どうしても、故障などのトラブル時は、冷静になりにくいものですが、適切な方法で修理を受けたいと管理人自身気をつけるようにしています。


5位は管理人が電子書籍自炊を開始して以来愛用している格安裁断機について。
裁断機があるのとないのでは作業の進み方が全く異なるものになるため、本格的に電子書籍自炊を行う際は、この裁断機の購入をおすすめします。

とはいえ、そのままでは、正直不完全な裁断機ですから、機能強化のための工夫はできるだけ実行してもらいたいと思っています。全く別物と感じるくらいになりますから、間違いなくおすすめです。



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さて、最後に取り上げるのは、今月の「+α」です。
この一ヶ月で最も生活を変化させたことについて書いた記事を選びたいと思います。


強力すぎる信号での擬似無線リモコン化で信じられないほど快適!~ソニー製学習リモコン RM-PLZ430Dレビュー~


管理人宅での初めての学習リモコン導入となりましたが、大変満足の結果となりました。

確かに始めこそ、設定の手間などがありますが、それでも一度設定を終えることで、使用前は考えられないような快適さが手に入るため、間違いなくおすすめの製品です。

さらに、信号自体が通常のリモコンとはまったく異なる強さで照射されるためか、ほとんど無線リモコンのような扱いも可能です。そのため、テレビやレコーダーなどとは全く異なる向きに向けたままでも使えてしまうため、このためだけにでも、学習リモコンを導入してよかったと思えるくらいでした。

2千円ほどの買い物でしたが、大きく生活を変えるという意味では2011年で一番の買い物と言えます。

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以上が 2011年9月の人気記事おすすめ記事、そして、今月の+αのまとめでした。
いかがだったでしょうか。

2011年10月も「スタンプカードが好きなんですっ!」をよろしくお願いいたします。


管理人@スタンプカードが好きなんですっ!