それがこれ、富士通さんのドキュメントスキャナ、ScanSnap iX500(FI-IX500)の発売です。
これは、電子書籍自炊ユーザーにとって事実上唯一の選択肢といっても良い存在だったScanSnap S1500の後継機にあたる製品で、管理人含め多くのユーザーが待ち望んでいた存在と言えます。
参考リンク:
新世代ScanSnap「iX500」登場
(PFUさんより)
さて、簡単にScanSnap iX500について説明すると、
・両面読み取り対応のドキュメントスキャナ
・PCとの接続はUSB3.0で可能
・iOSデバイスやAndroidデバイスとの接続はWifiで直接可能
・Wifi接続時はスキャン時のOCR機能や検知機能の一部に制限あり
・300dpiとなるスーパーファインまでの設定時で
カラー・モノクロ問わず25枚/分の速度
・600dpiとなるエクセレント設定時で
カラー・モノクロ問わず7枚/分の速度
・超音波による重送検知機能搭載
・重送自体を軽減するブレーキローラー採用
・最大50枚まで一度に給紙トレイに搭載可能
・Acrobatの添付はAcrobat X Standard 日本語Windows版のみ
・Mac版のAdobe Acrobatの提供についての説明はなし
・大きさは292mm×159mm×168mm
・重さは3kg
・消耗品寿命は2つの搭載ローラー共に20万枚
・消耗品価格は20万枚までの定価ベースで
S1500の20,370円からiX500の7,560円へと約63%オフ
・本体価格は直販ショップで49,800円
・発売は2012年11月30日
といったところでしょうか。
参考リンク:
ScanSnap iX500の仕様
スマートフォン/タブレットと簡単に連携
添付ソフトウェアを含んだ仕様・機能比較一覧
ScanSnap iX500サプライ&オプション
ScanSnap S1500サプライ&オプション
(富士通さんより)
管理人として、この中で特に気になったのは、
・WifiでのPCを必要としないスキャン機能
・スキャン速度の高速化
・重送軽減に効果的なローラー形式の紙分離
・消耗品価格の劇的な改善
です。
この4つのポイントは、2012年に発売されたパナソニックさんやエプソンさんなど一般消費者向けドキュメントスキャナ市場では後発他社とされるメーカーさんの製品が2009年発売のScanSnap S1500を部分的に上回っているケースが見られた部分でした。
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それが、今回の後継機ScanSnap iX500でしっかり改善され、完成度の高いScanSnapシリーズのソフトウェア/ハードウェア含めた使い勝手をさらに向上させるわけですから、嬉しく思う電子書籍自炊ユーザーは意外に多いでしょう。
また、2012年発売の他社のドキュメントスキャナでは、見られなかったAcrobat X Standardの添付もWindows版のみとはいえ、ScanSnap iX500ではしっかり添付されるため、これから初めて電子書籍自炊を始めてみるという方にも最も安心しておすすめできる機種と言えそうですね。
逆に言うと、2012年11月30日以降はScanSnap iX500以外のドキュメントスキャナを積極的に選ぶ理由は価格以外で見つけることが難しくなり、競合他社さんには厳しい時期が始まってしまうかもしれません。
では、管理人はScanSnap iX500を購入するのかと聞かれると、今のところという条件ですが、買ってしまいそうです。
最近は1,000冊単位など大量の書籍を一度に処理するということ自体は減っているのですが、それでも、より快適な電子書籍自炊が継続可能なのは間違いないでしょうから。
ただし、現状管理人はScanSnap S1500を2台所有していることもあり、このあたりをどうクリアするのかということも、 ScanSnap iX500が発売される2012年11月30日までに考える必要があります。
この点については、幸いにも管理人の周囲に電子書籍自炊を始めたいと話している友人と知人がいるので、そのどちらかに、メーカー純正の延長保証の名義変更を行った上で、ScanSnap S1500のうち1台を譲渡することで解決は可能かもしれません。
とはいえ、大事なことなので、それらも含めてしっかり考えたいと思っています。
それにしても、電子書籍自炊ユーザーにとってはとてもおもしろいことになってきたというのが管理人の正直な感想です。
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追記1:続きの記事を書きました
ScanSnap iX500&S1500 VS 現行6機種?ドキュメントスキャナの6つの気になるスペックを比べてみた
追記2:さらに続きの記事を書きました
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