この年末年始、ぼんやり考えていたのが、パソコンの性能について。いや、まぁ、正直に言うとノートPCの買い替えについてなんですけどね。
簡単にいうと、快適なPC利用って何か?というお話。
CPU性能?SSD搭載?グラフィック描写性能?
などなど・・・一般的なものは簡単に思い浮かびます。そりゃ高性能なもの詰めあわせれば快適なはず、と。
ただ、そう考えていったとき、ちょっと待てよと考えさせられる例外というか変り種が、今話題の新型MacBook Air。
Apple MacBook Air 11.6
新型SSD採用のためか、体感速度が早いと評判です。
でも、ちょっと考えてみてください。
Apple MacBook Air 11.6のCPUは最新のものでもありません。メモリだって2GBからですから、今のご時世だとやや少ない部類。ボトルネックとなる部分は確かにあります。
それにもかかわらず、スワップしてもSSDの高速転送で帳尻を合わせるなど、SSDが力任せに体感速度を低下させるほぼすべてを解決してくれているわけで、これは 素直にすごい。
ただ、そんなMacBook Airにも弱点はないわけではなくて、単純にCPUパワーを必要とする処理は苦手です。例えば動画エンコード。これはひたすら時間がかかるでしょう。
といっても、モバイルを主眼とした製品にエンコードをさせるのもどうかと思いますし、さらには時間がかかると言っても、時間がかかるなら一晩中でも放置して処理させておけばいいなんて 運用もできます。
となると、一般ユーザーにはApple MacBook Air 11.6くらいのCPUパワーが備わっていさえすればOKなのではないかという結論に至ります。
実際、PCの作業というのは大きく4つに分けられるはず。
1、作業のPC負荷は重い / 人が作業中PCの前にいる必要のある作業
2、作業のPC負荷は軽い / 人が作業中PCの前にいる必要のある作業
3、作業のPC負荷は重い / 人が作業中PCの前にいる必要のない作業
4、作業のPC負荷は軽い / 人が作業中PCの前にいる必要のない作業
1の例としては、大きなサイズの画像ファイル・動画ファイルの編集作業です。これは人がPC前に編集・設定指示のため、拘束されている間、快適な作業環境を与えなくてはならないわけで、問答無用で高性能CPUが必須。
2の例としては、メール作成や文章作成、あるいは写真・動画・ウェブ閲覧など、PC負荷は少ないですが、常に人が対象の情報を処理し終えるのをPC自体が待っているような状態になるものです。
3の例としては、写真のRAW現像で現像設定を指示された後の実処理や、動画のエンコード、Acrobatでのpdf一括処理など。
極論すれば、人がいなくても設定しておけばPCが勝手にやっておいてくれるたぐいの処理です。いくらそれほど早くないCPUでも次の日の朝には出来上がっている、というような感覚で付き合えます。
4の例は、これは処理自体が軽いので、俗に言うバックグラウンドで処理させてしまう様なものです。例えば、iTunesなどでのAACエンコードやダウンロード、iPodの同期なんかは、負荷自体も少なく、操作を必要としないので、この部類ですね。
こう考えていくと、昨今のPC、具体的にはMacBook Air 11.6くらいのCPU性能があれば、一般用途には十分と言えそう。だからこそMacBook Air 11.6が受け入れられているんでしょうね。
結論じみたことが言えるとすれば、Appleは最大公約数的な顧客が必要とする最高の快適性をMacBook Air 11.6に詰め込んだということでしょうか。
少なくとも、上に挙げた4つのPC作業分類のうち、3つ、それも、必要としている人が一番多い3つの作業を綺麗に満たして、それも、性能比で安価に提供している例はAppleの新型MacBook Airしかないわけで、素直に感嘆するしか無いですね。
というわけで、もうちょっと頑張れ、日本メーカー!
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