管理人としては、最初から安価な機種に寄り道することなく、富士通さんのScanSnap S1500を2台購入するというのが、ベストな判断だったのではないかと後悔する部分が無いわけでもありません。
それでも、そこに至るまでの試行錯誤で、電子書籍自炊を行う上での効率化の方法を得ることができたため、良しとしているのも正直な部分です。
では、常に管理人宅には、ドキュメントスキャナーが3台、今も存在しているのかというと、そういうわけでもありません。
というのも、電子書籍自炊を行なう際、電子書籍化開始直後は、多くの書籍の処理に追われることになり、ドキュメントスキャナーの台数が作業効率への大きな影響を持つようになるのですが、その時期も終わり、新たに購入した書籍を購入する度にスキャンする程度の利用では、ScanSnap S1500を2台、フルに利用するという機会はそれほど多くはなくなります。
そのため、管理人が行なっているのが、親しい知人へのドキュメントスキャナーの貸し出しです。
幸い、管理人宅の場合、裁断機も本格的なものと簡易なものとの2台所有している関係で、簡易な裁断機もセットにしての貸し出しなので、書籍の置き場や扱いに困っている知人には意外に喜ばれる試みの一つと言って良いでしょう。
ただし、気をつけなくてはいけない点が3点ほど存在しています。
1つめは、製品の故障についての問題。
管理人も ScanSnap S1500を相当酷使している状況でも故障に遭遇したことはないため、それほど可能性として恐れる必要はないと思うのですが、万が一貸出中に故障した場合の扱いについてはある程度考えておく必要があるでしょう。
そういった意味では、通常1年の保証期間内に貸し出すか、あるいは3年から5年までの長期延長保証に加入し、故障についてのリスクを考えずに済む状態で貸し出すかのいずれかを選択すべきだと管理人は考えています。
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2つめは、ドキュメントスキャナーや裁断機の消耗品の扱いについての問題。
とは言っても、消耗品関連のコストが他のメーカーさんのドキュメントスキャナーよりも高いとされるScanSnap S1500でも、10万枚のスキャンで10,185円の消耗品負担。
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この金額は富士通さんのメーカー希望小売価格を元にした価格ですから、実際はもっと安価になり、さらに、交換頻度を実際に給紙エラーが生じ始めたタイミングにするなどの対策を行った場合、また違った、より安価な金額になるということもありえます。
そういった意味では、余程の枚数をスキャンするのではない場合は、消耗品の負担については口にせず、想定以上の消耗が起きるような多量のスキャンを行うといった場合、消耗品を購入してもらって使ってもらうといった方針が無難でしょう。
負担金額にして数千円程の負担だと考えると、それほど悪い費用対効果ではないと管理人自身は感じています。
3つめは、ドキュメントスキャナー付属のドライバやソフトウェアライセンスについての問題。
特に、富士通さんのScanSnapシリーズの場合、ドライバ自体にOCR機能が含まれていた関係で、複数台のPCにドライバをインストールする際には、新たにライセンスを購入することが求められてきました。
参考リンク:
ScanSnap Setup Disk 追加ライセンスの販売について
ScanSnap Manager のダウンロードについて
(富士通さんより)
また、 ScanSnapシリーズに添付されているAdobeさんのAcrobat X Standardや Acrobat9proもバンドル品として、厳密にはスキャナと同時利用でのみ使用が許諾された状態で、出荷されているものです。
そのため、ドライバについてもScanSnapシリーズを複数台所有していて、その内少なくとも一台は手元においておくというケースを除いて、基本的には使用中のPCからドライバをアンインストールしてからの貸し出しがライセンス的には必須になります。
また、返却後は貸し出し先へのドライバのアンイストールをお願いしなくてはいけないなど、やや面倒と感じる部分が存在するのも事実です。
とはいっても、利用頻度が減っているドキュメントスキャナを活用するという意味では、貸し出すというのはなかなか良い活用法だと管理人自身も感じています。
今後はこういった貸し借りがより一般的になって、ただ一人の個人が購入して所有するよりは、複数の人間でシェアする時代が近づいているのもしれないと思うきっかけになりました。
実際、自動車の使用頻度が限定される都市部ではカーシェアリングはそれなりの成果を見せ始めていることにも、それが表れているといえるでしょうから。
管理人も愛用のドキュメントスキャナ&裁断機おすすめ購入先リンク:
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