2012年9月19日水曜日

Amazon StudentとAmazonゲーム買取サービスに見るAmazon長期延長保証サービスの将来性

最近は管理人宅でも家電などの購入する頻度が高くなりつつあるアマゾンさんですが、そんなアマゾンさんにずっと期待しているサービスの一つに、長期延長保証サービスがあります。

特に、アマゾンさんへの評価が数年前までは、「それなりに安いけれど、取り扱い商品数がすごい」といったものから、「取扱商品数の多さはそのままに販売価格自体も全国で最安をマークしていることが多い」というものに変化するに従って、この状況でアマゾンさんで購入した家電の長期延長保証への加入が可能だとした場合、他の販売店さんはどうしようもないだろうと考えてしまうほどです。

しかしながら、2012年9月19日現在、そういった長期延長保証のようなサービスは提供されておらず、管理人自身も、余程のことがない限り、今後も競争力のあるアマゾンさんのサービスとしては提供されないと予想しています。

その根拠としては、管理人自身、長期延長保証サービスはビジネスとして品質を維持することが難しいサービスなのではないかと考えているからです。

このことは、大手家電量販店のヤマダ電機さんが、実質的に長期延長保証サービスが全くの骨抜きで使えないものになってしまうほどの改悪を最近行なっていることにも表れているのかもしれません。

管理人作成の関連記事:
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また、例えば、iPhoneやMacで有名なアップルさんやドキュメントスキャナーScanSnapシリーズで有名な富士通さんも、ユーザー向けに長期延長保証を提供していますが、商品購入金額に対して比較的大きな割合にあたる保証加入料を必須としています。

参考リンク:
AppleCare Protection Plan
アップルさんより)

ScanSnap保証延長サービス
富士通さんより)


つまり、顧客が期待するレベルで延長保証を提供した場合、それはアマゾンさんの求める利益をもたらすビジネスにはならず、結果的にそれを選択することはないと管理人は考えています。

また、アマゾンさんは、それが利益になることであれば、他社との提携を行うことが必要なオフラインサービス事業にも参入します。

その具体例としては、Amazonゲーム買取サービスが挙げられます。

参考リンク:
Amazonゲーム買取サービス
Amazonさんより)


というのも、このサービスは、ゲーム買取業者である、買取王子さんが実際の買取業務を担当していて、アマゾンさんは輸送とアマゾンギフトによる支払い業務を担当にしていると考えるのが自然な状態でサービスが提供しているからです。

参考リンク:
共に愛知県古物許可証番号第542520A52400号の記載あり

Amazonゲーム買取サービス利用規約
Amazonさんより)

会社概要
(買取王子さんより)


そのため、今現在、延長保証サービスを提供していないアマゾンさんが、商品の状態などのチェックで膨大なオフライン作業が新たに生じる長期延長保証サービスを扱うようになるのかというと、それはあまり期待できないと考えるようになりました。


では、一方で全く可能性がないのかというと、そうは言い切れない部分があります。

というのも、アマゾンさんでは、将来的な利益が得られる可能性があるのであれば、積極的に攻めのキャンペーンやサービスを提供するからです。

この具体例としては、学生さん向けへの提供が開始された、Amazon Studentサービスが良い例といえるでしょう。

参考リンク:
Amazon Studentサービス
Amazonさんより)


このAmazon Studentサービスは
・当日お急ぎ便・お急ぎ便、お届け日時指定便が何度使っても無料
・ コミックや雑誌を除く本の購入金額の10%Amazonポイント還元
といった明らかにアマゾンさんの利益率が減少するようなサービスを学生さん向けに提供しています。

特に、書籍は元々利益率自体が低い商品にも関わらずです。

これは明らかに、学生さんのうちからアマゾンさんの付加サービスを当たり前のサービスとして存在するように利用してもらうことで、社会人になってからのアマゾンさんへの利用率を高め、その一方で、アマゾンさん利用への抵抗感を皆無に近づけるためのキャンペーンと考えて間違い無いと管理人は考えています。

実際、Adobeさんを始めとした、他の多くのメーカーさんなどでも似たようなキャンペーンやサービスは行われてきましたから。

参考リンク:
アドビ 学生・教職員個人版
Amazonさんより)


また、売る度に赤字になると言われながら積極的に販売するKindleのハードウェアや、最近、提供開始のアマゾンさんのオンライン地図サービス、Amazon Maps APIも似たような考え方に基づいて提供されているサービスといえるでしょう。

参考リンク:
Amazon Maps API
Amazon Mobile App Distribution Programさんより)


こういったことが、実現の可能性は厳しいと感じつつも、今後もまったくアマゾンさんの長期延長保証サービスへの進出が可能性がゼロとは言い切れない理由と言えます。


とはいえ、次第にアマゾンさんでの家電購入の機会が増加している管理人としては、できるだけ早くに、アマゾンさんでの長期延長保証サービスの提供が開始して欲しいというのが正直な感想と言えます。

しかし、そうなった時、他の家電量販店さんにとっては、もうすでにどうしようもないとすら感じてしまう状況になってしまうのではないかと、管理人として考えずにはいられません。


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