2017年1月10日火曜日

ベネチアの水上バス ヴァポレットで無賃不正乗船の罰金支払いを拒否した時にどんなことが起こるのか


管理人宅がヨーロッパの個人旅行で必ず訪れるほど好きな目的地の1つに、観光都市としても有名なイタリアのベネチアがあります。

このベネチアは、イタリア本土とは鉄道と道路が通る大きな橋で接続されているものの、都市を構成する島々の多くは鉄道はもちろん、自動車の乗り入れが厳しく制限されていて、交通は徒歩と船が主役。

そのため、ベネチアでは自動車のエンジン音とは無縁の静けさもあって、まるで魔法の国にでも迷い込んでしまったかのような非日常感を街の中すべてで楽しむことができます。

そんなベネチアですから、公共交通機関もヴァポレットと呼ばれる水上バスを活用することになります。

ただし、このヴァポレットを利用する時に注意したいことの1つが無賃乗船時の罰金

特に、2016年-2017年の年末年始のベネチア滞在では、不正利用した旅行者が実際に無賃不正乗船の取り締まりを受けている現場に遭遇することになりました。


実は、多くのヴァポレットの乗り場には物理的な改札口やゲートが設置されていない運営が行われている一方で、無賃利用は高額の罰金で厳しく取り締まっています。


そのために重要になるのがvalidationと呼ばれるチケットを有効化するためのタッチ動作。

具体的には、ヴァポレットを利用する度に、未使用や有効期間内のチケットを専用の端末にタッチし、ピッという音を確認するだけの手軽なもので難しくはありません。


しかし、故意的なチケット未購入でのヴァポレット利用はもちろん、例え未使用のチケットをタッチしていない状態での利用も無賃不正乗船として扱われ、罰金の対象に。

そのことはしっかり重要視されているのか、ヴァポレットの船内や駅、購入窓口などいたるところに目立つ形で案内(警告?)されているため、知らなかったでは済まされる問題にはなりません。


ちなみに、上の写真にもある通りその罰金の金額は60ユーロから

この「から」というのは、罰金の最安値が60ユーロに設定されているだけで、罰金の他に正規のチケット代金(ticket price)、管理手数料(administration fees)が追加されてしまうため、少なくとも60ユーロ以上の負担が必要ということになります。


その罰金は上の写真にも写っている、ヴァポレット運航会社Actvの係の方によって行われる検札と呼ばれるチケットチェックで有効なチケットを提示できない時に請求されます。

管理人宅の場合、カナルグランデと呼ばれる運河を各駅停車でサンマルコ広場とサンタルチア駅を結ぶヴァポレット路線に乗船中に、3人組の検札係の方に出会いました。

とは言え、検札自体はチケットを係の方に手渡し、機械で有効か無効かのチェックをしてもらうだけの全くスムーズなものです。


しかし、思いもしないような壮絶な事件が発生したのは検札が船首側の席で行われ始めた時でした。

突如、アジア圏内で話されている言葉のイントネーションを思わせるとても早口の英語の怒号がヴァポレットの船内に響きました。

管理人がその声が聞こえた方向を見てみると、1人のアジア系の女性が検札係の1人に掴みかかりそうな勢いで何かをまくし立てています。

何度も叫ばれている内容はヴァポレットの乗船ルールを知らず、罰金支払いには応じられないと拒否しているもの。

しかも、結果的に無賃不正乗船の対象者はそのアジア系の女性の家族だけでも、幼い子供から老齢の夫妻まで合計8人にも及び、検札係の態度も急激に厳しいものに変化していきました。

その後は、アジア系の女性の家族全員が、「勝手に下船せず、サンタルチア駅最寄りのFerroviaというヴァポレット駅まで乗船するように」と検札係の方から指示され、監視のもとで一時船内に解放。

Ferroviaはちょうど管理人宅もヴァポレットの乗り換えのために下船する駅でしたから、期せずしてその後の経過も見てしまうことになりました。


下船するように指示されたヴァポレット駅に到着すると、無賃不正乗船を行った家族は全員、駅の隅の方に集められ、検札係の方と話し合いが行われているようでした。

しかし、駅の周囲にまで響いてくる怒鳴り声によると、罰金の支払いは強硬に拒否している様子。


その膠着状態のまましばらく時間が経過すると、赤と青のランプを光らせて、写真右端に写るパトカー(patrol car)・・・ではなくパトロールボートが3名の警察官を乗せて到着しました。


こうして、警察官も交えての話し合いが開始されると、怒号は全く聞こえなくなり、パスポートなどの身分証明書の写真が撮影されるフラッシュが光るようになるなど、厳正で重々しい手続きが行われている様子が感じ取れました。

その手続きは警察官到着から10分程度経過しても終わらず、管理人宅の乗り換え便到着の方が早かったくらいです。

つまり、ヴァポレットの不正乗船の罰金の支払いを強硬に拒否し続けると警察が呼ばれ、より大きな事件に発展してしまうということですね。

この後、その家族がどうなったのかは分かりません。


確かに、公共交通機関としてベネチアのヴァポレットは高額に感じてしまう価格設定になっているのですが、それでも海の上を航行する船のメンテナンスや運航の費用、さらには、ヴァポレットの上から眺めるベネチアの景色の価値を考えると、意外にリーズナブルと管理人は考えています。

特に、24時間券などを購入すると、管理人宅のように純粋な移動手段としてだけではなく、のんびりカナルグランデの景色を楽しむ観光目的にも利用できるなど、活用の幅が広く、ベネチアをしっかりと楽しむ大きな助けになってくれるはずですから。




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