今現在、PX-5VとPX-7Vの両方を愛用している管理人ですが、一台だけ発売を心待ちにしているプリンターがあります。
それは、未だ発売されていない、エプソンさんの新型A2対応プリンター。
系統的には、PX-5002の後継機種となるはずの機種です。
ここ最近のエプソンさんの製品名の付け方から、管理人の予想では、PX-3Vという名前になると考えています。
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では、なぜ2011年発売のPX-5VとPX-7Vを利用している管理人が、それでも新たにPX-3Vを待ち望んでいるのかというと、それは、PX-5VとPX-7Vの2機種に利用していく上で気になる点、不満な点が存在しているからです。
それでは、どんな製品としてPX-3Vが発売された場合、まったく不満のない機種と言えるのかを考えながら、管理人が望む形のPX-3Vを記事にしてみたいと思います。
1、インクシステムはユーザーによる切り替え不要に
管理人が一番気になっているのが、インクシステムへの不満です。
PX-5VもPX-7Vも、コストとの兼ね合いもあると思うのですが、ユーザーにインクの種類を切り替えることを求めています。
具体的には
PX-5Vの場合、
フォトブラックとマットブラックの切り替え
(物理的なインクの取り外しは不要)
PX-7Vの場合、
マットブラックとブルーイングの切り替え
(インクの取り外しと交換が必要)
となっています。
この時、切り替え作業に時間が必要となるだけではなく、インク自体もクリーニング作業のために消費されることになります。
ちなみに、このクリーニング作業のためのインクコストは、PX-5Vの場合、フォトブラックインクとマットブラックインクの切り替えを一往復行った場合で、333円~375円ほど。
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数回ならまだしも、頻繁にインクの切り替えを行う場合には、安いと言えるコストではないはず。
というのも、一般的なエプソンさんのプリンター用インクカートリッジの1本の価格が1,000円前後ですから、3回もインク切り替えを行うと、インクカートリッジ一本分をクリーニングのためだけに消費してしまうのと同じことになるからです。
ただし、このインク切り替えの問題は、PX-5Vのように、インクヘッドから離れた別の場所にインクカートリッジ搭載部分を設置するオフキャリッジ方式を採用することと、インクヘッド自体に、すべての色のインク分のインクノズルを用意することで解決できる問題です。
ちなみに、わかりやすくまとめると
PX-5Vでは
9種類のインクカートリッジ同時搭載
8色分のインクノズル搭載
PX-7Vでは
8種類のインクカートリッジ同時搭載
8色分のインクノズル搭載
(マットブラックインクとブルーは同時搭載不可のため、交換が必須)
こういう状況が、
PX-3Vでは
9種類のインクカートリッジ同時搭載
9色分のインクノズル搭載
となるのであれば、無駄に感じてしまうインク切り替えのための時間やインクコストが必要ではなくなります。
参考リンク:
PX-5Vの仕様
PX-7Vの仕様
(エプソンさんより)
確かに、新たに9色分のインクノズルを持つ、インクヘッドの金型を作成する膨大なコスト増が必要になることは理解できますが、それでも、長年に渡ってユーザーに不満を与え続けてきたエプソンさんの弱点だけあって、なんとか改善してほしいものです。
2、インクカートリッジの容量は複数用意
実際にプリンターを使ってみると、多くのプリンターユーザーが感じるように、実はインクの消費量というのは、インクの種類によって大きく異なります。
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例えば、PX-5Vの場合、
ビビッドマゼンタとビビッドライトマゼンタのように、同じマゼンタという名前がつくインクであっても、インクの減り方には2倍近くの違いが存在しています。
その結果、より多くインクが減少するビビッドライトマゼンタを頻繁に購入することになります。
これは、PX-7Vなどの、光沢感を強化するために、グロスオプティマイザを搭載している機種などでは、さらに頻繁なグロスオプティマイザ交換を経験することに。
このため、インクカートリッジの交換作業を考えると、プリンターに写真用紙をセットした上で、印刷設定を行い、印刷完了までプリンターから離れ、後はおまかせしてしまうということは難しくなります。
今は無線LANでのプリンタ接続が一般的になってきているわけですから、プリンタのそばにいなくてはならないという状況も次第に変わるべきだと管理人は考えています。
そういったことを考えた時、管理人としてPX-3Vでの改善点として望むのが、複数のインク容量をもつインクカートリッジを用意することです。
例えば、より多くのインクが消費されがちな、ライトグレーやビビッドライトマゼンタ、ライトシアンなどのライト系インクは他のインクカートリッジの2倍ほどの容量のものも用意する。
あるいは、マットブラックインクをそれほど利用しないユーザー向けに、インク内容量が通常のインクカートリッジの半分ほどしか入っていないものも用意するなど。
特に少ないインク量のカートリッジを用意することは、インククリーニングで利用するためのメンテナンス用インクは確保した上で、エプソンさんが推奨する開封後6ヶ月以内にインクカートリッジを交換することを行ったとしても、使うことなく無駄になるインク量を減らす効果を期待できます。
管理人の予想では、PX-5Vと同様に、PX-3Vでもオフキャリッジ方式のインクカートリッジ搭載が実現されるでしょうから、そのインク搭載の自由度を活かして、様々な容量をもつインクカートリッジへの対応を実現されると、ユーザーとしてはより快適にプリント作業を行うことができるのも事実です。
ちなみに、これと似たようなことはすでに一部のエプソンさんの製品で実際に行われています。
参考リンク:
小容量インクカートリッジについて
(エプソンさんより)
3、グロスオプティマイザの搭載
エプソンさんの最大のライバル、キヤノンさんの最新機種、Canon PIXUS PRO-1では、顔料プリンターフラグシップモデルにも関わらず、エプソンさんで言うところのグロスオプティマイザを搭載してきました。
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これは、光沢感の強い用紙に印刷した時の、インクが塗布された面と、インクが塗布されなかった面の表面の反射の違いなどでの生じる不満点を解決する上では、有効な機能の一つです。
ちなみに管理人の場合、それほど大きいサイズの光沢紙に印刷することは稀なためか、PX-5Vでも、光沢感にそれほど強い不満は感じていません。
しかし、それでもエプソンさんのライバルである、キヤノンさんが実現してきただけに、PX-3Vのスペック上での全部入り感を強調するためには、搭載するべき機能の一つといえるかもしれません。
さらに、PX-3Vに搭載されたグロスオプティマイザを、実際に使うのか使わないのかについては、ユーザー自身が写真毎に選択することが可能になることで、新たな選択肢が得られるわけですから。
逆にこの他の部分画質も含めでは、PX-5VもPX-7Vもその性能に満足していると言えます。
それ以外の使い勝手や特殊機能面での不満が目立つ形となるのは、プリンターという製品自体が成熟してきた証拠かもしれません。
また、こうして不満についても、3つの不満すべてがインクに関することですから、インクのシステム自体に大きなテコ入れが行われた場合、一度に解決されてしまう種類の課題や不満といえるのも事実。
やはり、管理人としても、A2サイズへの対応は不可能で、もうすでに仕様自体が決まってしまっているキヤノンさんの Canon PIXUS PRO-1よりも、まだ見ぬ、新フラグシップ機としてのエプソンさんのPX-3Vに期待したいというのが正直な気持ちと言えます。
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