2012年7月7日土曜日

Adobe製品パッケージ版購入はダウンロード版やCreative Cloudに比べて夢はあるのか


最近、管理人の周囲でも話題になっていることの1つに、Adobe製品との付き合い方をどのようにしていくのかということがあります。

具体的には、毎月利用料金を支払い続けるCreative Cloudというサービスを利用するのか、それとも、今までのように、バージョンごとにアップグレード版を購入していくのかということです。

特にAdobeさんの製品はプロフェッショナル用途向け製品ということもあって、高価格。
そのため、どのようなアップグレード手段を選択していくのかということが、今後の出費を大きく左右することは確実と言えます。

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管理人自身も何種類か製品パッケージを利用しているため、今後の動向を注意深く見守っている分野の一つです。

さて、新たにCreative Cloudと契約するのか、それとも今まで同様パッケージをアップグレードしていくのかということが大きく話題になることはあっても、意外に注目されないのが、製品版(パッケージ版)とダウンロード版に違いないのかということです。

ちなみに、製品版(パッケージ版) とは家電量販店さんなどでも見かけるような、綺麗にパッケージングされているAdobeさんの製品です。
一方のダウンロード版は、Adobeさんの直営オンラインショップで購入可能なバージョンで、当然ながら、外箱などの外装含め付属品は存在していません。

価格差は Adobeさんの直営オンラインショップでは、パッケージ版はダウンロード版に比べ一律で5パーセント割高になっています。
具体的一例を挙げると
・Adobe Premiere Elements 10
パッケージ版  14,490円
ダウンロード版 13,800円


・Adobe Creative Suite 6 Master Collection
パッケージ版  334,950円
ダウンロード版 319,000円
となっています。

参考リンク:
Adobe Store
Adobeさんより)


では、パッケージ版には5パーセント分のメリットが存在しているのか?

その答えを見つけるために、実際にパッケージ版のAdobe Acrobat X Proの中身を見ていくことにしましょう。


綺麗な外箱を外すと見えてくるのがDVD-ROMケースです。この中にソフトウェアインストール用のDVD-ROMが収められています。


ここで注意点としては、この紙製のDVD-ROMケースにアクティベーション時に必須となるシリアルナンバーが記載されているため、これを捨ててしまうと大変なことになります。

ちなみに、当然ながらこのシリアルナンバーは購入前に見ることができる外装パッケージには記載されていないため、新規購入にも関わらず、ライセンスはすでに利用されるというトラブルに巻き込まれる危険性は少ないはずです。

さて、 ソフトウェアインストール用のDVD-ROMですが、多くの場合、必須とは言えなくなりました。

というのも、Adobe製品は不具合や脆弱性に対応するためのマイナーアップデートを比較的頻繁に行うため、パッケージ版のソフトウェアインストール用のDVD-ROMによって最も安全で安定している最新版が提供されるということは稀です。

そのため、Adobeさんからソフトウェアをダウンロードし、インストール時にシリアルナンバーを入力して使い始めるという場合の方が、インストール時の手間の削減では良い選択だと管理人は考えています。

では、パッケージ版には他に付属品が存在しないのかというと、そんなことはありません。


紙のドキュメントが何枚か付属しています。
といっても、冊子といえるものではなく、簡単なサポートに関するお知らせや各種警告などのみ。

少なくとも、綺麗でどこか豪華な印象を与えるパッケージが期待させるようなAdobe製品のための特別解説書はもちろん、分厚い説明書のような冊子は存在していません。

この辺りは、ソフトウェア上のオフラインヘルプはもちろん、オンライン上でのヘルプを参照して問題を解決して欲しいという Adobeさんの姿勢がはっきり表れているといっても間違いないでしょう。

そして、この傾向は、他のAdobe製品も同様です。

参考リンク:
アドビ製品のパッケージ内容
Adobeさんより)


そういったことから、管理人の実感としてはパッケージ版にだけ存在するメリットというものはなく、価格次第ではダウンロード版やCreative Cloudで十分という結論に至ります。

もちろん、 紙製のDVD-ROMケースにシリアルナンバーが印刷されていることで、アクティベーション時には安心だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ダウンロード版であっても、アクティベーション用にシリアルナンバーが電子的に発行されるわけですから、それを保存しておくことはもちろん、メモなどに書き記しておくことでも、同様のメリットは簡単に得られるはずです。

こうして見てみると、今後は次第にパッケージ版を廃止していくのと同時にダウンロード版購入への心理的ハードルを引き下げ、最終的には、確実に定期的な利用料金収益を見込める Creative Cloudへの誘導を狙っているAdobeさんの戦略が堅実に進行していることが理解できるように管理人自身感じています。

確かに便利で高性能なAdobeさんのソフトウェアだからこそ、うまくそれでいてお得に付き合いたいのですが、今後はさらに頭を悩ませることになりそうな気がしてなりません。


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追記1:続きの記事を書きました
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追記2:さらに続きの記事を書きました
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