2017年6月9日（金曜日）に開業したコンラッド大阪さんには、
- キングデラックスルーム/ツインデラックスルーム
- キングエグゼクティブルーム/ツインエグゼクティブルーム
- キングエグゼクティブスイート
- キングエグゼクティブコーナースイート
- コンラッドスイート
その中でも最も特徴的なのは間違いなく最上位の客室として位置づけられるコンラッドスイート。
このコンラッドスイートは3901号室として、エグゼクティブラウンジのある39階に存在する唯一の客室です。
管理人宅では、エグゼクティブラウンジをすぐ行けるリビングのような感覚で利用したいため、基本的にラウンジのある階をリクエストすることが多いのですが、コンラッド大阪さんでは、コンラッドスイートに宿泊する時以外、こうしたリクエストが実現することはありません。
39階にあるラウンジから徒歩で十数歩のコンラッドスイートにアテンドされ、足を踏み入れた瞬間、最初に気がつくのはその開放感。
特に、リビングエリアには、それぞれのインテリア同士が適度な間隔を保ちながら効率的に配置され、全体として洗練されたスペースの利用が実現しています。
また、正統派スイートらしく、ビジネスでの商談など、様々な用途にも対応できるシンプルでスタイリッシュなテーブルも完備。
その一方で、近くにはゆったりとくつろげるソファーを中心とした空間も用意され、それらが現代的なデザインのもとで調和しています。
さらに、コンパクトながら機能的なバーカウンターとそのバックヤードとしてのキッチンもスイート内にあります。
バーで用意されているお酒を見ると、ホテルの客室内の「ミニ」バーとはちょっと言えないレベルですね。
バー近くのドアからアクセスするキッチンは電磁調理器や包丁など必要十分な調理用具と調理スペースもあって、スイートを利用したちょっとしたパーティーでの調理にも対応できるはず。
オーブン機能搭載型の電子レンジや家庭で利用するサイズの冷蔵庫なども用意されていました。
リビングエリアのドアを通ってアクセスできるのは漆塗りの特徴的な浴槽をメインとしたウェットエリアです。
この浴槽は、見た目はもちろんのこと、触れたときの質感や入浴時にそこから見える景色など、あらゆる面で浴槽の概念を変えてしまうもので、コンラッド大阪さんはすごいものを作り上げてしまったと感じるには十分。
漆塗りの浴槽の存在の前に、霞んでしまいそうなシャワーブースも、最新の設備が利用されているだけあって使いやすく、水量も気持ち良いくらいしっかりしているのは浴槽と共通。
もちろん、コンラッドブランドのホテルですから、洗面の水回りはダブルシンクです。
用意されているアメニティーはアロマセラピーアソシエイツが基本ですが、それ以外にシャンハイタンやタラスミスが選べるのは全世界のコンラッドブランドのホテルと共通しています。
ウェットエリアにあるドアを通り抜けるとゆったりとした作りの寝室に到着。
寝室内にもデスクとチェア。
特に、チェアの品質がとても良く、シンプルなデザインにも関わらず、身体の重心をしっかり支えてくれる安定感で、腰に不安を感じている方にとっては嬉しい執務環境になるかもしれません。
寝室の隣にはウォークスルークローゼットがあります。
スペース面での余裕やゆとりだけではなく、機能面での充実やインテリアごとの配置にも工夫が満載で、見栄えに加え使いやすさにも配慮されたクローゼット。
このタイプのクローゼットがあるスイートが好きな管理人にとっては最も嬉しく印象的な特長の一つになりました。
もちろん、コンラッド大阪さんが誇る最上級のスイートですから、一部の本当に特別な例外を除き、基本的にダイヤモンド会員であってもアップグレードでの到達は不可。
そのため、開業記念期間限定割引価格が適用されているとされる今現在でも20数万円前後の費用が必要です。
しかし、これだけの品質が最新の技術と共にまとめられたスイートからは、実体験として今後のコンラッドブランドが目指す方向性を確認できるため、最新の高品質スイートとしての利便性に加えて、宿泊体験としての価値を見いだせる方は意外に多くいらっしゃるかもしれない特別な客室だと管理人自身も感じました。
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