高性能なGPSウォッチとして管理人も愛用してきた2013年モデルのSF-710Sとその後継機で2014年モデルのSF-810B/Vの最大の違いは何かと言われると、その答えはSF-810B/Vで初めて内蔵された心拍計だと管理人は考えています。
管理人作成の関連記事:
EPSON WristableGPS SF-810の追加購入決定!SF-710SとMio ALPHAを購入済みの管理人が決心した理由
心拍計内蔵のGPSウォッチ EPSON WristableGPS SF-810Bを実際に開封してみた
EPSON SF-810B/Vは腕時計型心拍計としてMio Alphaの代わりにも利用できるのか
実際、これまでのSF-710Sでは、SF-710S本体以外に、腕時計型や胸部にベルトで装着するタイプの心拍計が必要になっていたものが、SF-810B/Vではこれらの外付けの心拍計は完全に不要になり、
・外付けの心拍計の購入コストが不要になった
・心拍計の装着の手間がなくなった
・運動後に洗濯や清掃などの心拍計メンテナンスの手間がなくなった
・心拍計のバッテリー充電や交換の必要が無くなった
といった形での様々な改善が行われ、GPSウォッチとしての使い勝手が従来のSF-710SからSF-810B/Vでは全く異なる快適さのものにアップグレードされているからです。
しかし、これ以上にSF-710SからSF-810B/Vへの変化の中で影響が大きいと管理人が感じているものが他に存在しているのも事実です。
それは、水中での心拍測定能力の向上でした。
というのも、SF-710Sなどワイヤレスでの心拍測定機能を搭載しているデバイスではBluetoothなど2.4Ghzの電波を利用しているのですが、周波数の高い電波の多くは水などの液体に吸収されてしまう性質を持っているため、水中では心拍測定機能に大きな制限が生まれる事情があります。
実際、SF-710Sを利用して水中での心拍測定を行う場合、SF-710Sと心拍計との距離が約20cmから30cm程度では心拍測定が可能なケースがあるものの、それ以上の距離が離れると、心拍数のデータが途切れたりすることが頻繁になるため、利用するのは難しいのが現状です。
そういった事情から、SF-710Sを装着した手首と30cm以上離れることが多い胸部に装着するタイプの心拍計を水中で利用することは不可能です。
また、手首に装着する腕時計型の心拍計も、SF-710Sと反対の腕に装着した場合は、容易に30cm以上の距離が離れてしまいますから、正常な心拍測定は不可能。
そのため、どうしてもSF-710Sとの組み合わせで水中での心拍測定を行いたい場合、SF-710Sと同じ手首に腕時計型の心拍計を装着する必要があるのですが、さすがに2つの腕時計型を片方の手首に装着するというのは、重量や水の中での抵抗感の増加、さらには見た目的にもかなりの違和感を感じる原因となるため、管理人としては現実的な利用方法とは言えないと感じているのも事実です。
管理人作成の関連記事:
EPSON SF-810B/Vは腕時計型心拍計としてMio Alphaの代わりにも利用できるのか
そのため、トライアスロンなどのスイムで、レース後、記録された心拍数の変化を元に検証を行いたいと考えた場合でも、少なくともSF-710Sの心拍計測利用はあまり適したものではありませんでした。
では、心拍計が内蔵されたSF-810B/Vはどうなのか?
管理人が実際に試した限りでは、不安を感じることなく、快適な水中での心拍測定と記録が可能という結果でした。
やはり、電波を介して複数の機器間で心拍数データをやりとりするのではなく、1つの機器の中で心拍の計測と記録も完結するというのが、SF-710SにはないSF-810B/Vの強みだと実感しています。
そのため、トライアスロン向けのスイムで心拍数を重視したトレーニングを行いたい方には、なかなか嬉しいメリットを持った製品と言っても言い過ぎではないはずです。
ただし、そうした用途でのSF-810B/Vの利用を考える時、注意点が2つほど存在しています。
まず、1つめの注意点は、公共のプールなどでは、腕時計を装着しての利用が制限されているケースが多く、海で行う形式のトレーニングや実際のトライアスロン大会本番以外では、SF-810B/Vを利用してのスイムトレーニングが思う存分行えない可能性が高いということです。
この辺りは、回避できるはずのトラブルを未然に回避するために、よく利用するプールでの制限については事前に確認しておくべきかもしれませんね。
次に2つめの注意点は、SF-810B/VはランニングをメインとしたGPSウォッチだということです。
そのため、トライアスロンなどを本格的に楽しむ方にとっては、バイクでのケイデンスやスイムでのストロークの記録はSF-810B/V単体では難しいため、サイクルコンピューターとSF-810B/Vとの併用や、スイム機能も重視した他のGPSウォッチ購入に心が動くという方もいらっしゃるかもしれません。
この部分は、SF-810B/Vのバッテリー利用可能時間の長さや正確なGPS精度、内臓心拍計などの特長と、他のGPSウォッチの特長とを比較した上で、どの製品を購入するのかを決定するのがおすすめだと管理人も感じています。
とはいえ、現状、ランニングやジョギングだけではなく、様々なスポーツシーンで活躍可能な性能を確保しているという意味でも、SF-810B/Vはなかなか良い選択肢だと管理人自身考えているのも事実。
実際、SF-710SからSF-810Bへのアップグレードでは、あれほど愛用していたはずのSF-710Sにはもうすでに戻れないと感じるくらい満足していますから。
管理人おすすめのSF-810B/V購入先リンク:
・管理人も購入の内蔵心拍計搭載最新モデルのブラックバージョン
[エプソン リスタブルジーピーエス]EPSON Wristable GPS 腕時計 GPS・脈拍計測機能付 SF-810B EPSON(エプソン) 2014-10-17 売り上げランキング : 215 Amazonで詳しく見る |
・内蔵心拍計搭載の最新モデルのバイオレットバージョン
[エプソン リスタブルジーピーエス]EPSON Wristable GPS 腕時計 GPS・脈拍計測機能付 SF-810V EPSON(エプソン) 2014-10-17 Amazonで詳しく見る |
[エプソン リスタブルジーピーエス]EPSON Wristable GPS 腕時計 GPS機能付 SF-710S EPSON(エプソン) 2013-11-15 売り上げランキング : 38 Amazonで詳しく見る |
追記1:続きの記事を書きました
EPSON製GPSウォッチ SF-810Bの利用可能時間(バッテリー寿命)を調べてみた
追記2:さらに続きの記事を書きました
普段使いも可能なSF-810B/V?トレッキング対応GPSウォッチEPSON WristableGPS MZ-500B/Sはお買い得なのか
管理人作成の関連記事:
EPSON WristableGPS SF-810の追加購入決定!SF-710SとMio ALPHAを購入済みの管理人が決心した理由
全部入りのEPSON製WristableGPS SF-810BとSF-810Vはどのように予約するのがおすすめなのか
2014年発売の最新モデル、EPSON WristableGPS SF-810B/VとGarmin Forerunner 920XTの気になるスペックの違いをEPSON SF-710Sユーザーが比較してみた
驚異的な測位スピードをサポートするSF-810B/VやSF-710S向けのAGPS機能はiPhoneだけではなく、iPadからも利用可能なのか
EPSON WristableGPS SF-810B/VとSF-710Sは何が違うのか?ユーザーガイド(取扱説明書)をしっかり読み込んで比べてみた
心拍計内蔵のGPSウォッチ EPSON WristableGPS SF-810Bを実際に開封してみた
EPSON SF-810B/Vは腕時計型心拍計としてMio Alphaの代わりにも利用できるのか
EPSON WristableGPS SF-810B/VとSF-710SのGPS測位スピードを比較してみた
WristableGPS SF-810B/Vの新機能、心拍ゾーンのオートゾーン設定とはどんな機能なのか
SF-810B/Vの心拍計計測機能はインドアモードでの記録時に最大何時間利用できるのか?
0 件のコメント:
コメントを投稿