2014年11月30日日曜日

2014年11月26日発表のJALマイレージバンクリニューアルはどのように判断するべきなのか

毎日の生活の中でコツコツとJALマイルを貯めている管理人宅にとって大きなニュースが発表されました。

それがこれ、2015年度 JALマイレージバンク リニューアルです。

簡単にこのリニューアルについて説明すると、
○2014年11月26日から変更として
 ・JAL国際線特典航空券を空港で上位クラスに変更可能に。
 ・JAL国際線の超過手荷物料金のマイル支払いが可能に。
○2014年12月1日からの変更として
 ・JAL国際線アップグレード特典の空港での当日申し込み対象へ
  プレミアムエコノミーも追加に。
○2015年4月1日からの変更として
 ・国際線特典航空券の電話での申し込み期間が
  日本時間の4日前の12:00から1日前の12:00まで延長に。
 ・JAL国際線特典航空券の上位クラスへの変更手数料がこれまでの
  払い戻し手数料3,100円から発券手数料2,160円に割引に
 ・JAL国際線特典航空券の片道での発券が可能に
 ・電話での発券手数料がこれまでの無料から2,160円に
○2015年11月1日からの変更として
 ・JAL国際線特典航空券のファーストクラスとビジネスクラスの
  必要マイル数大幅増加の改悪が実施に
 救済策として2016年10月31日までは
  日本出発を火曜日から金曜日
  海外出発を月曜日から木曜日
  予約した場合のみ従来のマイル数で予約可能
といったところでしょうか。

参考リンク:
JALマイレージバンク リニューアル 国際線
JALさんより)


管理人宅で最も注目しているのは、やはりファーストクラスとビジネスクラスの必要マイル数が大幅増加する改悪です。

特に管理人宅が考えていた日本からヨーロッパまでのファーストクラス往復の場合、大人1人12万マイルだったものが16万マイルへの増加ですから、管理人宅のように大人2人での予約の場合、24万マイルから32万マイルへの大幅増ということに。

これはかなり厳しいというのが正直な感想です。

2016年10月31日までは限られた曜日を選択することで従来のマイル数での予約も可能ですが、それ以降の継続を期待することはかなり難しいのではないかと管理人自身考えています。


さらに、2番目に気になるのは片道発券が可能になることと、電話での特典航空券発券手数料が有料になることのセットです。

つまりこれまでは、復路の予約が予約開始の日程的に不可能なため、本来は往路の予約も受け付けられない旅程で予約自体ができなかったものが、今回の片道発券の開始で大幅に変更されることになりました。

その一方、片道発券の解放でこれまでよりも確実に予約の早さで有利な電話での予約殺到が予想されるためか、電話予約時の手数料が新設されることに。

ただ、管理人の考えでは、本当に競争率が高い日程での予約の場合、インターネットを利用した予約操作では、JALさんに電話を行った上でオペレーターさんに行なってもらう予約操作に多くの場合太刀打ちできませんから、多くのJALマイルユーザーは新設された発券手数料2,160円は必要経費と考えるようになるはずです。


3番目に興味深いと感じるのは、 JAL国際線特典航空券を空港で上位クラスに変更可能にするというもの。

これは明らかに、JALさんを高頻度で利用する上級会員向けの無料アップグレード資源をマイルを利用してアップグレードを行うユーザーへ割り振ってしまうものです。

そのため、これまで無料でのアップグレードを楽しみにしていた上級会員の方は、大きく満足度が減少する改悪になります。

また、これまで空席の多く目立つフライトや、逆に修学旅行生など、あまりに多くの団体が埋め尽くしているフライトなどで、JALさんの上級会員ではない管理人自身、プレミアムエコノミーなどへのアップグレードを何度か経験していますが、そうした機会は今後ほぼ期待できないものになるはずです。

とはいえ、上級会員の満足度を下げることになるとしても、マイルを利用するユーザーの満足度を優先して上げ、結果的にマイルの回収率を上昇させる方向をJALさんが選択したということは、今後のマイル戦略の移り変わりを占う上で重要なのではないかと管理人自身は考えているのも事実。

また管理人宅にとっての大きな影響は2015年11月1日以降とはいえ、その前に対策やマイルの使い方を含めた戦略を考え直す必要のある大変動といっても言い過ぎではない変化だと感じています。




追記1:続きの記事を書きました
リニューアル改悪後の2016年夏のJAL国際線特典航空券のファーストクラスとビジネスクラスをお得に予約するための戦略

追記2:さらに続きの記事を書きました
2015年4月1日からのJAL国際線特典航空券発券手数料の導入は本当に単純な改悪と考えていいのか

追記3:もうひとつ続きの記事を書きました
マイルを使った出発当日の空港でのアップグレードは国際線特典航空券の予約戦略にどんな変化を生み出すのか

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