2012年10月25日木曜日

出版社こそPDFによる電子書籍販売に力を入れるべきと感じる理由


管理人が好んで愛読していた雑誌の中に、インプレスさんという出版社の1ブランド、MDNさんが販売していたフォトグラフィカ(PHOTOGRAPHICA)という写真雑誌がありました。

残念ながら、2011年までに休刊が決定してしまったのですが、管理人の好きな写真家さんの新作が取り上げることも多く、インプレスさんのインターネット直営店インプレスダイレクトさんから毎号購入していた雑誌です。

参考リンク:
PHOTOGRAPHICAのバックナンバー一覧
インプレスダイレクトさんより)


そのため、インプレスダイレクトさんのポイントサービスによるポイントもこまめに消費はしていたものの1,000ポイントほど残ったままになっていました。

フォトグラフィカも休刊していることもあって、とりあえずは読みたいと思える本が販売されるまで、そのままにしておこうと考えていたのですが、それが許されない事情が生じたのが2012年の夏。

というのも、インプレスさんのインターネット直営店がリニューアルをむかえるにあたって、ポイントサービスの終了がアナウンスされたからです。

参考リンク:
ポイントサービスの終了について
インプレスダイレクトさんより)


その中で2013年の2月19日に失効することが決定。
そのため、今すぐにポイントが無効になるというわけではないのですが、それでも、うっかり忘れてしまうことを防ぐ意味でも、早い時期にポイントを利用してしまうべきだと管理人は感じました。

ただし、そうなった時に、困るのが管理人のポイント保有数が1,000ポイント少々ということと、1,500円未満のお買い物では送料負担が生じるというインプレスダイレクトさんのシステムです。

というのも、管理人の読書傾向から考えると、今現在インプレスさんの販売する書籍から1,500円分以上の本を購入するということは、欲しいと思う本がないため、今のところ難しいというのも正直な部分。

だからといって、1,500円以下の本を選ぶとなると、300円の送料負担が生じるわけで、それも可能なのであれば避けたいという気持ちもあります。

そんな時に見つけたのが、インプレスダイレクトさんで行なっている電子書籍販売サービスです。

参考リンク:
PDFでの電子書籍販売一覧リンク
インプレスダイレクトさんより)


といっても、すべての書籍を電子書籍として販売しているものではありません。

しかし、販売形式がPDFということで、読書デバイスに制限されることなく、利用していくことが可能ですから、管理人としても嬉しいと感じました。

また、電子書籍ですから、送料負担も存在しないため、手元に残っているポイントを最大限活用できます。


こうしたことを考えた時、電子書籍は便利なものだと感じたのと同時に、書店ではなく、出版社こそ、電子書籍事業に力を入れるべきだと感じたのも事実です。

また、その販売では読書デバイスによる制限や、DRMという読書体験を制限するような技術を用いないことによる利便性向上なども視野にPDFでの配布の推進に力を入れるべきでしょう。

確かに、ユーザーの利便性のために、出版社側の利益が損なわれる可能性が高いと考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実際に電子書籍も扱っているオライリーさんという出版社では、DRMフリーとPDFとの販売を実現しているのも事実です。

参考リンク:
O'Reilly Japan Ebook Store
O'Reillyさんより)


特に今後は、送料無料が当たり前となりつつある現状を生み出したアマゾンさんとの競争を考えた時、送料負担が必要になる販売店という時点で、大きく不利になるケースも存在するでしょう。

だからこそ、規模では戦えない市場参加者こそ、物理的な送料などのコストを必要としない電子書籍を思い切って進めるべきだと、電子書籍自炊に多くの時間を割いてきた管理人自身も感じています。

やはり、今後発売されるすべての書籍が電子書籍版も同時発売され、わざわざ時間を消費して電子書籍自炊を行うことなく、電子書籍のメリットを楽しめることが一番ですから。


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