少し前のことですが、管理人宅で最新の無線LAN規格、IEEE 802.11ac対応のUSBアダプター、GW-900Dを購入したことがありました。
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ただ、その時に困ったと感じたのが、どの802.11ac対応の製品を購入するべきなのか分かりにくいということでした。
というのも、無線LAN規格の最高速度としては、6900Mbpsに対応していると説明されている一方で、実際に購入可能な製品を調べてみると、最高でも1300Mbpsの規格値が設定された製品のみが販売されている状況だったからです。
そこで、今回の記事では、管理人が802.11ac規格の製品購入時に知っておきたかった4つのポイントをまとめてみたいと思います。
その知っておきたかったポイントとは、
1、製品搭載済みのアンテナ本数などによって規格値(Mbps)は異なる
2、2014年6月現在、802.11acの最大規格値まで到達していない
3、最大規格値まで到達した製品が実際に発売されるのか不明
4、アップル製品も対応の途中で本格的な普及前の段階
の4つです。
それぞれ見ていくことにしましょう。
1つめの、製品に搭載されているアンテナの本数などによって規格値のMbpsが異なるということは、802.11ac規格対応の製品を購入する時に覚えておくべきことの1つかもしれません。
というのも、802.11acの規格値は
433Mbps:80Mhzのアンテナ1本
866Mbps:80Mhzのアンテナ2本、または160Mhzのアンテナ1本
1300Mbps:80Mhzのアンテナ3本
1700Mbps:80Mhzのアンテナ4本、または160Mhzのアンテナ2本
2300Mbps:160Mhzのアンテナ2本
3500Mbps:80Mhzのアンテナ8本 、または160Mhzのアンテナ4本
6900Mbps:160Mhzのアンテナ8本
というように、アンテナの本数、そして、80Mhzと160Mhzの帯域幅と呼ばれる規格に左右されるからです。
参考リンク:
「11ac」とは
(BUFFALOさんより)
ちなみに、管理人が購入したGW-900Dの場合は、製品仕様からアンテナが2本搭載され、最大で866Mbpsとなっていますから、160Mhzの帯域幅には未対応で、80Mhzの帯域幅を利用して通信していることが分かります。
参考リンク:
【Amazon.co.jp限定】PLANEX 無線LAN子機 (USBアダプター型) 高速モデル 11ac/n/a/g/b 866Mbps USB3.0対応 FFP-900D (FFP)
(Amazonさんより)
GW-900D製品仕様
(PLANEXさんより)
一方、アマゾンさんなどでも実際に購入可能な1300Mbpsに対応している、
・BUFFALOさん製のWZR-1750DHP2
・I-O DATAさん製のWN-AC1600DGR2
・ELECOMさん製のWRC-F1750ACGH
の3つの製品はいずれも、802.11ac用のアンテナが3本搭載されているため、アンテナが2本のGW-900Dよりも高速な規格値に対応していることが、製品仕様から読み取れますね。
参考リンク:
BUFFALO 11ac(Draft) 1300プラス450Mbps 無線LAN親機 WZR-1750DHP2
(Amazonさんより)
WZR-1750DHP2製品仕様
(BUFFALOさんより)
I-O DATA 【PS4動作確認済み】スマホ・パソコンで3つの簡単設定 「11ac技術」対応 1300Mbps無線LAN Gigabitルーター WN-AC1600DGR2
(Amazonさんより)
WN-AC1600DGR2製品仕様
(I-O DATAさんより)
ELECOM 無線LANルーター 親機 1300+450Mbps Giga 11ac/n/a/g/b 【PS4対応】 WRC-F1750ACGH [フラストレーションフリーパッケージ (FFP)]
(Amazonさんより)
WRC-F1750ACGH製品仕様
(ELECOMさんより)
ただし、ここで注意しなくてはいけないのが、2つめの、今現在販売されている製品はすべて802.11acの最大規格値まで到達していないということです。
つまり、より早い速度を優先する場合は、現状、最大でも1300Mbpsに対応している据置型の802.11ac対応製品を購入する以外に選択肢はないということになります。
では、今、1300Mbpsの製品を購入するのではなく、より高速な規格値に対応した製品の発売を待つべきなのかということについてですが、これはなかなか判断が難しいというのが管理人の正直な感想です。
というのも、3つめの、ポイントの、最大規格値まで実際に到達した製品が実際に発売されるのか不明という事情があるからです。
実際、802.11acの一つ前の主要規格と言える、 802.11nでは、4本のアンテナを利用することで、最大600Mbpsまで対応可能な規格でしたが、現実には高価格で販売されていた製品でも3本のアンテナを利用しての450Mbpsや普及価格帯の製品では2本のアンテナを利用した300Mbpsの規格値が一般的でした。
参考リンク:
n・a・g・bの4つの規格
(I-O DATAさんより)
11n 600Mbpsの製品検索の結果
(Amazonさんより)
そのため、802.11nの時と同様に、802.11acでも、規格上の最高速度に到達した製品が実際に発売される前に、次の全く異なる規格への移行が行われ、いつまで待っても、802.11ac規格での、6900Mbps対応の製品は購入できない可能性が高いと管理人自身考えているのも事実です。
また、現在最高速度の規格値といえる1300Mbpsでさえ、802.11acの規格としての最高速度になる、6900Mbpsに比べると、数値としては大きく見劣りするのも間違いないのですが、それでも、少なくとも今現在、6900Mbpsに対応した製品は購入できない以上、この数字に関しては見聞きする機会があったとしても、全く意識する必要はないと管理人自身感じています。
そうなると迷うことになるのが、802.11ac対応の製品はいつ、どの速度規格のものを購入するべきなのかということになるのですが、それを考える良いヒントが、4つめの、ポイントの アップル製品も対応の途中で本格的な普及前の段階という部分です。
というのも、アップルさんの2014年6月現行製品の802.11ac対応状況を見てみると、
○802.11acに対応済み
・Mac Pro
・iMac
・MacBook Pro Retina
・MacBook Air
・AirMac Time Capsule
・AirMac Extreme
△ 802.11acに未対応
・MacBook Pro
・Mac mini
・iPhone 5s
・iPhone 5c
・iPad Air
・iPad mini Retina
・AirMac Express
というすべての製品で802.11acへの対応が完了していないことからも、802.11acの本格的な普及時期の前の段階ということが言えると思います。
参考リンク:
Mac Proの技術仕様
iMacの技術仕様
MacBook Pro Retinaの技術仕様
MacBook Airの技術仕様
AirMacファミリーの技術仕様
MacBook Proの技術仕様
Mac miniの技術仕様
iPhone 5sの技術仕様
iPhone 5cの技術仕様
iPad Airの技術仕様
iPad mini Retinaの技術仕様
(アップルさんより)
そのため、少なくとも今後1年ほどの間で、802.11acへの対応が完了した製品が少しずつ一般的になり、その結果、今よりも安価に802.11ac対応の製品が購入できるように状況が変化していくはずです。
そう考えると、今のこの時期に、アンテナ3本を利用することによって1300Mbpsの規格値に到達しているような高価格帯の802.11ac対応製品を急いで購入する必要性はあまり高くはないと管理人自身考えているのも事実。
逆に、今の一種の過渡期といえる段階で、802.11acへの移行を一度に強行するのではなく、必要になった部分にのみ、必要十分でお買い得な製品を買い足していくことがおすすめと言えるかもしれません。
実際、管理人自身も、親機自体は以前から利用している802.11n対応のものに、 リーズナブルな価格で販売されていながら、802.11acにも対応しているGW-900Dだけを買い足しました。
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そして、全体の無線LAN接続はすべて802.11nで行っているのですが、その結果に満足しているわけですから。
管理人も実際に購入&検討の802.11ac対応製品購入先リンク:
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