というのも、こういった画質が重要になる書籍に関しては、どうしても、ドキュメントスキャナでのスキャンに頼ることになる電子書籍自炊とは相性が悪く、また、数十年前のものとなると、なかなか希少で再度入手が難しいという理由もあるからです。
とはいえ、管理人にも、こうした画集や写真集についても、電子書籍化を行い、iPadなどにも保存して持ち歩き、ふとした時に読みたいという欲求がないわけではありません。
しかし、これを裁断を行わない形で実現するとなると、
・フラットベッドスキャナによって、高画質でスキャナ
・三脚、デジタル一眼レフカメラ、無反射ガラスを使って撮影
のいずれかの方法だけが現実的なものとなり、とても数百枚、数千枚を気軽に高画質な電子書籍化を行えるものではありませんでした。
そのため、外に持ちだして閲覧できたら嬉しいとは考えていたものの、手間や労力を考えると、自宅で落ち着いて閲覧したほうが良いと消極的な選択として考えていたのも事実です。
しかし、そんな管理人にとって、電子書籍自炊用ドキュメントスキャナで有名な富士通さんから気になる新製品が登場しました。
それがこれ、ScanSnap SV600です。
簡単にScanSnap SV600について説明すると、
・書籍を見開き状態でスキャン可能なスキャナ
・電子書籍自炊のために裁断は不要
・最高画質選択時も3秒で1枚スキャン可能
・ページめくり感知でのスキャン機能も搭載
・傾き補正など各種自動補正機能完備
・書籍のページを押さえる指の自動消去処理機能も搭載
・対応解像度はカラーで150dpiから600dpi
・Adobe Acrobat XI Standard 日本語版も付属
・発売は2013年7月12日
・販売価格は5万円台
といったところでしょうか。
参考リンク:
富士通 ScanSnap SV600 FI-SV600
(Amazonさんより)
ScanSnap SV600製品情報
ScanSnap SV600仕様
新聞・書籍などがそのままスキャンできる「ScanSnap SV600」新発売
(富士通さんより)
管理人として特に気になるのは、ドキュメントスキャナとそれをコントロールするソフトウェアの両方で優れた製品を提供する富士通さんが、裁断不要のドキュメントスキャナを販売するということです。
というのも、今までも他のメーカーさんによって、似たようなコンセプトの製品は販売されてきましたが、画質面や使い勝手、コストパフォーマンスなどで難があり、管理人を始め、積極的に選択できなかったというのも正直なところ。
それが、富士通さんから販売となれば、品質はもちろん、総合的な使い勝手についても問題となるはずはないという信頼は十分です。
また、スキャン速度に関しても、最も重要となる最高画質時でも、スキャン速度の低下が起こらないなど、高性能PCを利用することで、快適な裁断不要の電子書籍自炊を行う可能性は大きく広がるはずだと管理人は考えています。
もちろん、ScanSnap SV600は、通常の裁断を行なってから行うべき書籍の電子書籍自炊には最適ではないため、それ一台ですべての電子書籍自炊に対応できるドキュメントスキャナではないものの、そういった用途向けにScanSnap iX500と組み合わせることで、一般消費者が手にできる現状での最高のスキャナ環境を作り出すことが可能になる機種でしょう。
そういった意味でも、電子書籍自炊ユーザーの次の一台としてScanSnap SV600はハズレのない機種という名声を、ScanSnap iX500や先代のScanSnap S1500同様高めていく可能性が高いと管理人自身は予想しています。
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追記:続きの記事を書きました
効率面でのScanSnap iX500の優位は変わらず?ScanSnap SV600を快適&効率的に使うための3つの条件
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