2013年2月3日日曜日

2013年Retinaディスプレイ時代のiPad選び?どのiPadを購入するべきなのか、気になる仕様を世代ごとに比較してみる


2012年から1年間の間に、初代iPadを2台と第3世代iPadを1台の合計3台のiPadを購入し、今現在も愛用している管理人ですが、その購入の過程で全く悩んだことがなかったのかというと、そんなことはありませんでした。

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というのも、iPad自体、2013年1月現在で合計4世代のiPadが存在し、さらに世代ごとの特徴がはっきりしている製品群といえるからです。

また、iPadよりも小型で軽量なiPad miniが2012年10月に追加され、今現在新品購入と中古購入の両方を視野に入れると、
初代iPad(2010年)
iPad 2(2011年)
第3世代iPad(2012年3月)
第4世代iPad(2012年10月)
iPad mini(2012年10月)
の5種類のiPadシリーズが存在していることになります。

そういったこともあって、iPadシリーズから、十分なコストパフォーマンスを維持しつつ、自身の利用目的に最適な一台選ぶことは意外に難しいというのが、iPadを購入してきた管理人の素直な感想と言えます。

そこで、今回は管理人が気になる7つの仕様を元に、4つの異なる世代のiPadとiPad miniを比較してみたいと思います。

その気になる仕様とは
1、速さ
2、OSへの対応
3、Siriへの対応
4、位置測定の性能
5、ディスプレイ解像度
6、カメラ性能
7、重さ
7つ

それぞれ見ていくことにしましょう。


1、速さ

ここでは、iOSデバイスのベンチマークテストで有名なGeekbenchさんのデータを参考に、初代iPadの速度を1とした場合の世代ごとの速度の違いを比較してみたいと思います。

参考リンク:
iPhone, iPad, and iPod Benchmarks
Primate Labsさんより)


初代iPad:1.0倍
iPad 2:1.71倍
第3世代iPad:1.72倍
第4世代iPad:3.89倍
iPad mini:1.65倍

こうして見ると、iPad 2や第3世代iPad、そして、iPad miniはほぼ同じような処理速度となっていて、第4世代iPadがさらにそれらのiPadよりも2倍以上優れた速度を期待できるという結果になっていることが分かりますね。

また、意外に感じる第3世代iPadがiPad 2とほぼ同じ程度の処理速度しか示すことができなかったことについても、第3世代iPadがiPad史上、初めてのRetinaディスプレイを搭載iPadということで、従来の4倍もの面積の画面描画を行う負担を考えると、仕方のない部分かもしれませんね。

実際、その辺りのフォローとして、アップルさんも7ヶ月と短期間で第3世代iPadから第4世代iPadへの移行を完了させたと考えると納得できるようにも思えます。


2、OSへの対応

2013年1月現在の最新iOSへの対応状況を見てみると
初代iPad:iOS 5
iPad 2:iOS6
第3世代iPad:iOS6
第4世代iPad:iOS6
iPad mini:iOS6
というような状況になっています。

参考リンク:
iOS 6 - まったく新しいマップ、Siriの新機能、Facebookとの統合。
アップルさんより)


基本的に、2010年発売の初代iPad以外は最新iOS 6へのアップデート対応が継続されていることが分かります。

ただ、今後の予想としては、2011年発売のiPad 2のiOS 7へのアップデート非対応が考えられられます。

そのため、2013年は最新OSの機能を楽しみたいと考える方にとっては、iOS 5までしか使えない初代iPad同様、iPad 2も購入しづらい製品になってしまうかもしれませんね。


3、Siriへの対応

なかなか実用的とされる音声アシスタント機能のSiriについても、製品ごとに対応可能かどうかが分かれているため注意が必要です。

具体的には
初代iPad:非対応
iPad 2:非対応
第3世代iPad:対応
第4世代iPad:対応
iPad mini:対応
となっています。

参考リンク:
Siriについて
アップルさんより)

世代的には2012年以降に発売されたiPadのみがSiri機能搭載の対象となっていて、iPhoneでは2011年10月発売のiPhone 4Sから搭載されていたことと比較すると、半年ほど遅れた形になっています。

さて、実際、管理人も第3世代iPadでSiri機能を利用するのですが、ホームボタンを長押しするだけで起動し、簡単な検索程度ならかなりの高い精度を発揮することもあって、意外に快適に活用している機能の一つになりました。

とはいえ、Siriが利用不可能な初代iPadやiPad 2でも、iOS版のグーグル検索アプリを使用することで、音声入力による検索作業は可能です。

そういった意味でも、SiriのiPad操作を含めたアシスタント機能をフルに使う予定という方以外は、Siri機能搭載の有無が必ずしも大きなデメリットになるわけではないというのが、実際に第3世代iPadでSiriを使い始めた管理人の正直な感想と言えます。


4、位置測定の性能

iPadシリーズでは、Wi-Fi機能のみが搭載されたモデルと、携帯電話回線網を利用可能なWi-Fi+3GやWi-Fi+Cellularと呼ばれるモデルの2種類が展開されていて、 Wi-Fi+3GやWi-Fi+CellularモデルではGPSなどを用いた位置情報取得機能が利用可能です。

その具体的な対応状況をみてみると
初代iPad:Assisted GPS
iPad 2:Assisted GPS
第3世代iPad:Assisted GPS
第4世代iPad:Assisted GPSとGLONASS
iPad mini: Assisted GPSとGLONASS
となっています。

ちなみに、Assisted GPSとは、衛星からのGPS信号だけではなく、携帯電話回線用の電波なども利用しながらの位置特定を行う機能です。

また、GLONASSとはロシア版GPSというべきもので、その信号にも対応することで、アメリカが運営するGPSと同時利用が可能になるため、より高い精度での位置特定や、悪条件下でもなんとか位置特定が可能になるといったことが期待できる機能と言えます。

さて、このGLONASSへの対応ですが、iPhoneではSiri機能と同様に2011年10月発売のiPhone  4Sから搭載されており、2012年3月発売の第3世代iPadでも対応されることが期待されていました。

しかし、残念ながら、2012年3月発売の第3世代iPadでは対応されず、2012年10月以降に発売された第4世代iPadとiPad miniからのGLONASS対応となっているため、GPS機能をよりシビアに利用したい方は第3世代iPadを購入しないように、気をつける必要があるかもしれません。 

参考リンク:
GLONASS
Wikipediaさんより)


5、ディスプレイ解像度

液晶ディスプレイの見やすさや美しさなどに大きな影響を与えるため、ディスプレイ解像度は想像以上に重要な性能といっても間違いはありません。

具体的に見てみると、
初代iPad:132 ppi(1,024 × 768ピクセル)
iPad 2:132 ppi(1,024 × 768ピクセル)
第3世代iPad:264 ppi(2,048 × 1,536ピクセル)
第4世代iPad:264 ppi(2,048 × 1,536ピクセル)
iPad mini:163 ppi(1,024 × 768ピクセル)
となっています。

こうして見ると、第3世代iPadと第4世代iPadの2,048 × 1,536ピクセル解像度を持ったRetinaディスプレイ搭載iPadと、それ以外の1,024 × 768ピクセル解像度を持ったiPadの2種類に分けられることが分かります。

ちなみに、iPad miniの163 ppiという数字については他のiPadシリーズに比べ小さな7.9インチの画面に、9.7インチの大きさを持つ初代iPadやiPad 2と同じ1,024 × 768ピクセルの画素を敷き詰めているため、それら2つのiPadに比べ、ディスプレイ解像度の数字自体はわずかに上昇する結果になっています。


6、カメラ性能

iPhone同様に、様々なカメラ用アプリが提供されていることもあって、iPadでも、カメラの性能はそれだけ利用方法の選択肢を広げてくれます。

そこで、それぞれのiPadに実際に搭載されているカメラの中で最も高性能なフロントカメラの性能を比較してみると、
まず動画撮影性能については
初代iPad:非搭載
iPad 2:720pHDビデオ撮影可能なカメラ搭載
第3世代iPad:1080pHDビデオ撮影可能なカメラ搭載
第4世代iPad:1080pHDビデオ撮影可能なカメラ搭載
iPad mini: 1080pHDビデオ撮影可能なカメラ搭載
となっていて、さらに静止画撮影性能については、
初代iPad:非搭載
iPad 2:写真撮影は可能なものの、画素数に関しては記載なし
第3世代iPad:5メガピクセルの写真撮影可能なカメラ搭載
第4世代iPad: 5メガピクセルの写真撮影可能なカメラ搭載
iPad mini: 5メガピクセルの写真撮影可能なカメラ搭載
となっています。

2010年発売のiPhone 4が5メガピクセルのカメラを搭載し、その後2011年発売のiPhone 4Sで8メガピクセルのカメラを搭載したことから、次世代のiPadでも8メガピクセルのカメラ搭載が予想されますが、実際、普段利用する上では、5メガピクセルも画素があるのであれば、十分ということが多いと管理人自身は考えています。

そのため、カメラ性能に関しては、それほど気にするべき部分ではなく、カメラ関連のアプリを使ってみたいという場合でも、2012年以降に発売された第3世代iPadや第4世代iPad、さらにはiPad miniを購入するのであれば問題はないはずです。


7、重さ

購入前は、それほど気にならないと思える重さも、毎日利用する上では、気になってくることも多い仕様と言えます。

特に、自宅内で利用するのではなく、通勤時に利用するなど、外出先での利用を考えた場合、可能な限り軽量なiPadを選ぶことが、利用頻度を高く保つ上では重要となるはずです。

そこで、実際にそれぞれのiPadについて重さを比較してみると、
初代iPad:680g(Wi-Fiモデル)、730g(Wi-Fi + 3Gモデル)
iPad 2: 601g(Wi-Fiモデル)、613g(Wi-Fi + 3Gモデル)
第3世代iPad: 652g(Wi-Fiモデル)、662g( Wi-Fi+Cellular ) 
第4世代iPad: 652g(Wi-Fiモデル)、662g( Wi-Fi+Cellular )
iPad mini: 308g(Wi-Fiモデル)、312g( Wi-Fi+Cellular )
という結果になっていることが分かります。


全体をみてみると、初代iPadが最も重く、iPad 2では10%以上の軽量化に成功し、第3世代iPadへは10%弱ほどの重量増加、続く第4世代iPadは第3世代iPadと重量自体は変わらずという流れになっています。

世代ごとの進歩によって、初代iPadからiPad 2への軽量化の流れのまま、より新しい世代のiPadほど重量が減少し続けるのではないかと考えますが、実際は、重量増加が生じるため、重さに関しては最新のiPadが最も優れているということになるわけではありません。

また、9.7インチのディスプレイをもつ他のiPadシリーズよりも、7.9インチの小さなディスプレイを搭載するiPad miniは重さも大幅に軽いものになっていて、 9.7インチiPadの約半分の300g程度重さです。

このiPad miniの軽さを魅力と感じるユーザーは多いでしょうし、今すぐというわけではないのですが、Retinaディスプレイが搭載されたiPad miniが発売された時には、iPadのバリエーションの一つとして 管理人自身も購入したいと考えるほどの製品ですから。


参考リンク:
初代iPad技術仕様
iPad 2技術仕様
第3世代iPad技術仕様
第4世代iPad技術仕様
iPad mini技術仕様
アップルさんより)


以上が、管理人の気になる7つの仕様を比べてみた結果です。

こうしてそれぞれのiPadを比べてみると、特に特徴的といえるのが、2012年10月発売の第4世代iPadとiPad miniの2つのiPad。

それ以外に関しては、仕様的に不満を感じてしまうと予想する部分も存在するため、予算的に問題がないのであれば、4世代iPadとiPad miniのいずれかを購入することで、十分満足できるiPad体験が可能でしょう。

ただ、一方で、初代iPadやiPad 2、第3世代iPadも旧世代のiPadになってしまったとはいえ、利用目的や使用方法によっては、特に問題や不満を感じることなく活用可能だという場合も多いはずです。

そのため、コストパフォーマンスと何を最も大切なiPad購入の目的とするのかを考えた上で、これら3つのiPadから選択してみるのもなかなか面白いお買い物になるはずだと管理人自身は感じています。

実際、初代iPadを2台所有していた管理人自身も、iPadの追加購入では、第4世代iPadではなく、第3世代iPadを1台追加購入したくらいですから。


また、確かにiPadを選ぶ過程で、いろいろと悩む部分も出てくるかもしれませんが、それ自体もiPad購入の楽しみとして、楽しんでみるというのもおすすめだと思いますよ。


管理人が今回も利用のアップル製品おすすめ購入リンク:
ソフマップさんのiPhone中古販売リスト
ソフマップさんのiPad中古販売リスト
ソフマップさんより)

追記:続きの記事を書きました
3台のiPadを愛用する管理人が携帯電話回線対応のWi-Fi+3GやWi-Fi+Cellularのみを購入する理由


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