2013年2月7日木曜日

1万円以下の裁断機 ペーパーカッターを安全快適に使うための8つのテクニック


電子書籍自炊を頻繁に行なっている管理人ですが、その処理自体は1万円以下で販売されているペーパーカッターと呼ばれる安価な裁断機を利用して書籍を裁断することから始まります

参考リンク:
大型裁断機 ペーパーカッター  書籍断裁可
大型裁断機 ペーパーカッター
Amazonさんより)


もちろん、このペーパーカッター裁断機の他にも、高価ながらも、より高性能な裁断機も市販されているのですが、一度に裁断可能な厚さが3センチ強という仕様が気に入っていることもあって、管理人のメインの裁断機としてペーパーカッターをここ数年に渡って使用してきました。

管理人作成の関連記事:
日常的に電子書籍自炊を行う管理人が3万円台の裁断機ではなく1万円以下の格安裁断機を使い続ける理由


ただし、このペーパーカッター裁断機には安価な価格で販売されているだけあって、使いこなしていく上で、多少の工夫が必要になるのも事実です。

そこで、今回の記事では、管理人が実際にペーパーカッター裁断機を愛用していく中で重要になるテクニックをまとめてみたいと思います。

そのテクニックとは
1、開封時には徹底的に掃除と陰干しを行う
2、滑り止め用のゴムシートは必ず貼り付けてから裁断する
3、2箇所の固定部分はしっかり固定を行なってから裁断する
4、使用中は軍手を着用する
5、裁断時はカットする長さに余裕を持ち、欲張り過ぎない
6、使用が面倒にならない出しやすい場所にきちんと保管する
7、刃のメンテナンスは刃の左右を入れ替えて使用してから考える
8、疲れている時は絶対に裁断作業を行わない
8つです。

1つめの開封時の掃除と陰干しについては、ペーパーカッター裁断機表面にさび止めと思われる油分が塗られていることがあるため、必要な作業になると考えるべきです。
また、油分のにおいが残っていることもあるため、数時間の陰干しが同様に必要となることがあります。

そのため、使い古したタオルやクッキングペーパー、新聞紙などで徹底的にペーパーカッター裁断機表面をからぶきし、その後、陰干しを行うことで、油分やにおいに関する問題は解決可能です。

さらに、刃自体にも油分が残っている場合もありますから、不要な冊子などを束ねたものでざくざくざくと、2~3回程度試し裁断を行なってみるのもおすすめです。


2つめのゴムシートの貼り付けは、安定した品質でのスキャン結果を得るために重要な工夫です。

ゴムシートを貼り付けるべき場所は、3箇所とそれほど多くはなく、さらに、利用するゴムシートの想像以上に安価に購入可能で、それにも関わらず、効果はとても大きなものですから裁断機を新たに購入した際には、必ず行うべき工夫だと管理人は考えています。



3つめの固定部分をしっかり固定してから裁断を行うことも、裁断面の精度を保つためには非常に重要です。

逆に、適切に固定されていなかった場合、裁断のために裁断機の刃で押し切る際に、本がずれてしまい、裁断面がゆるやかな曲線を描くような形でカットされてしまいます。

これによって、ドキュメントスキャナーでのスキャン時に、歪みが生じたり、斜めになった状態で読み取られてしまう原因となるため、十分注意し、可能な限り回避するべき問題だと管理人は考えています。


4つめの軍手の使用は簡易的とはいえ怪我防止とペーパーカッター裁断機使用中に、必要な力を加えるためには重要なテクニックと言えます。

実際、軍手を着用している時とそうでない時では、固定しなくてはいけない部分の固定時に加える力も大きく異なります。
やはり、金属製のネジを締め付ける時に、軍手を着用しているだけで手の痛みが感じない程度に負担が軽減されますから。

これは裁断面の精度上昇にもつながるため、特別な理由がない限りは、軍手を着用した上で、確実に裁断作業を行うべきだと考えています。



5つめの裁断時に背表紙からどれだけの長さを裁断するかについても、意外に重要になってくる部分です。

というのも、あまりに長く裁断してしまうと、書籍内のレイアウトによっては、文字自体の一部を切り取ってしまい、書籍としての機能を損なう結果になってしまいます。

だからといって、あまりに背表からあまりに短い長さで裁断すると、十分に背表紙付近の糊付けされた部分を取り除くことができず、スキャン時に重送トラブルと戦うことになります。

そのため、1センチ以上を目安に、それぞれの書籍に合わせ、余裕を持った裁断位置の決定を行うべきでしょう。


6つめの保管については、ペーパーカッター裁断機が有効利用できるかどうかが左右されることがあるため、多少の工夫が必要になる方も多いかもしれません。

というのも、電子書籍自炊を行う際に、ペーパーカッター裁断機がとても取り出しにくい場所に保管されている場合、電子書籍自炊作業を行う以前に取り出すこと自体が面倒と感じてしまうことは十分ありえてしまうことです。

その結果、せっかく電子書籍自炊用の裁断機とスキャナを購入したのに、思うように有効利用できなかったと感じるユーザーも意外に多いはず。
それを防ぐためには、それほど面倒と感じることなく、ペーパーカッター裁断機が利用できる場所に保管しておくことは重要です。

ただし、小さなお子さんがいらっしゃる場合は、事情は全く異なります。

やはり、その場合は最悪のケースを想定するべきで、多少不便に感じる結果になったとしても、お子さんだけでは絶対に裁断機を取り出したり利用したりすることができない場所や保管方法を検討するべきでしょう。

何と言っても、子供の好奇心というものは常に大人の予想を軽々と乗り越えてしまうものですから。


7つめの刃のメンテナンスについては少し裏ワザのような印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

というのも、ペーパーカッター裁断機の刃はネジ止めされた状態で固定されているため、ネジを取り外すことで、メンテナンスを行うことが可能になっています。

実際、切れ味が落ちた時のメンテナンスとしては、新しい刃を購入した後に交換したり、あるいは刃自体を研いでもらったりということが選択肢になります。

ただし、それを行う前に、試していただきたいのが、刃の左右を入れ替えて利用してみるというもの。

具体的には刃を取り外した後、左右を入れ替えて、再度ネジ止めを行い固定します。

それによって、高い頻度で書籍を裁断していた刃部分と、それほど高い頻度で書籍を裁断していなかった刃部分の入れ替えが行われ、切れ味はかなり回復します。

もちろん、このテクニックも何度も有効なわけではなく、次に切れ味が落ちた時には、メンテナンスが必要になるのは間違いないのですが、それでも、刃のメンテナンス頻度を半分近くに低下させることができるため、意外にお得なテクニックといってもそれほど間違いないはずです。


8つめのテクニックですが、管理人が最も大切にしている重要なテクニックです。
何と言っても、ペーパーカッター裁断機は各種安全機能は搭載されていても、大型の刃物ですから、間違っても疲れている時や注意力が落ちていると感じている時には利用すべきではありません。

電子書籍自炊作業の中で、多くの作業はやり直しが可能ですが、誤って裁断機を利用して大怪我をしてしまった場合などは例外です。

体調的にも精神的な余裕的にも、できるだけ好調の時に裁断作業は行うように管理人としてはおすすめしたいと思います。


以上が、管理人自身も実際に活用している、ペーパーカッター裁断機を愛用していく上で重要になる8つのテクニックです。

これらのテクニックは意外に簡単に利用できるにも関わらず、実際に活用することで、ペーパーカッター裁断機のコストパフォーマンス自体、優秀なものに変わることは間違いないと数年に渡って利用している管理人自身も感じています。

そういった意味では、徹底して電子書籍自炊に取り組みたいと考えている方にも、安価なペーパーカッター裁断機はなかなかおすすめだと思いますよ。


管理人おすすめの電子書籍自炊用品購入先リンク:
大型裁断機 ペーパーカッター  書籍断裁可大型裁断機 ペーパーカッター  書籍断裁可


YG-LN
売り上げランキング : 532

Amazonで詳しく見る
PLUS 断裁機(かんたん替刃交換タイプ)26-309 PK-513LNホワイト 裁断幅A4PLUS 断裁機(かんたん替刃交換タイプ)26-309 PK-513LNホワイト 裁断幅A4


プラス
売り上げランキング : 187

Amazonで詳しく見る
FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500


富士通
売り上げランキング : 239

Amazonで詳しく見る


管理人作成の関連記事:
ScanSnap iX500(FI-IX500)は他のスキャナを過去のものにするのか?ScanSnap S1500後継機の威力を思い知った

ScanSnap iX500&S1500 VS 現行6機種?ドキュメントスキャナの6つの気になるスペックを比べてみた

Acrobat X Pro所有電子書籍自炊ユーザーが考えるAcrobat XIを買う理由/買わない理由

電子書籍自炊に必要なのはAcrobat X ProとAcrobat X Standardのどちらなのか

Adobe製品パッケージ版購入はダウンロード版やCreative Cloudに比べて夢はあるのか

自炊を始める全ての人に管理人が3万円以上のスキャナをおすすめする理由 ~S1500とDR-C125の2強でどちらを取るのか~

長期保証対決?自炊用ScanSnap S1500購入時にメーカー提供の保証延長サービスが重要になる理由

大規模な電子書籍自炊後のドキュメントスキャナーの居場所?裁断機と一緒に貸し出してしまうというおすそわけ

4 件のコメント:

  1. 初めまして。

    自炊で検索していたら御仁のブログにたどり着きました。

    断裁機をカール事務器のディスクカッターかザクっと一発できれるものを買うか悩んでいました。レビューにあるYG-LNの購入を考えております。

    そこで2つ質問があるのですが、テクニック2の滑り止めのゴムの付け方やもっと写真があればいいなと思いました。もっと詳しく掲載できないでしょうか?

    2つ目は、YG-LNのカッターの持ちはどうでしょうか?何冊ぐらいカットすると交換しなければならないかわかりますでしょうか?

    もしよろしければ、ご回答お願いします。

    返信削除
    返信
    1. コメントをいただきありがとうございます。

      また、ご質問とご提案とをいただけたことについても嬉しく思っております。

      滑り止めゴムの接着については、確かに写真での補強があったほうが好ましいですね。その辺りも可能な限り改善したいと思います。

      また、ペーパーカッターの刃の寿命についても、滑り止めゴムの接着と合わせて、今後新たに記事にしたいと思いますが、管理人の現状を記載されていただくと、2013年現在で9,000冊以上の書籍を裁断し、3回の刃交換を行なっています。
      つまり、1本の刃の片面で1,500冊程度は切ることができていることになると思います。

      ただ、管理人の場合、裁断した本の約半数が、30年ほど前から購読していた厚さ1cm強の雑誌や、1cm程度の仕事上で利用してきた資料などで、それほど厚い書籍が中心というわけではありません。加えて、裁断する対象の紙質によっても寿命は大きく異なることは避けられません。

      また、管理人宅のペーパーカッターでは、利用当初から滑り止めゴムを利用しての確実な固定は行なってきたため、刃自身へのダメージに関しては比較的少なく利用してきたといえるかもしれません。

      ちなみに、管理人の場合、裁断後、最後のページにバリが残るようになることが2回連続で発生した時に、刃の寿命とし、交換を行うようにしています。

      以上、少しでも参考にしていただける部分が存在するのであれば大変嬉しく思います。

      今回はコメントをいただき本当にありがとうございました。

      管理人@スタ好き

      削除
    2. さっそく、返信していただきありがとうございます。

      過去記事を拝見しましたが、質量ともに素晴らしいブログで、色々ためになる記事があり、読みあさりました。

      自炊に関して、ScanSnapの最新版を買う決心もおかげで出来ました。断裁機についても決まりそうです。

      これからも御仁のブログを楽しみにしております。

      削除
    3. こちらこそ、返信をいただき、ありがとうございます。
      毎日の更新継続の大きな励みになります。

      また、ドキュメントスキャナについても、仮に管理人自身が2013年に新たに電子書籍自炊を開始する場合、やはりScanSnapの最新機種のScanSnap iX500を購入していたと確信するくらいの優れた製品ですから、間違いなく快適な電子書籍自炊を楽しむことができると思います。

      今回は大変嬉しいコメントをいただきありがとうございました。
      今後、時折でも当ブログを楽しんでいただけたら、管理人として大変嬉しく思います。

      管理人@スタ好き

      削除