2013年2月6日水曜日

日常的に電子書籍自炊を行う管理人が3万円台の裁断機ではなく1万円以下の格安裁断機を使い続ける理由


日頃から、購入した書籍は電子書籍自炊を行い、その後、PCやiPadの液晶ディスプレイ上で閲覧している管理人ですが、愛用している裁断機は使用頻度が高いにもかかわらず、定番といわれる高性能なものというわけではありません

というのも、送料込みで1万円以下で購入可能なペーパーカッターと呼ばれる安価な裁断機を利用しているからです。

参考リンク:
大型裁断機 ペーパーカッター  書籍断裁可
大型裁断機 ペーパーカッター
Amazonさんより)


なぜ管理人は、より高価な裁断機を購入しなかったのか。

その理由はこの安価な裁断機により高価な裁断機よりも優れた機能が搭載されていて、それが快適な電子書籍自炊を行う上で不可欠と管理人が感じたからです。

それが結果的に数年に渡り、管理人が安価な裁断機をメインの裁断機として利用し続ける理由と言えます。


では、安価な裁断機に搭載された機能は何かというと、それは一度に裁断可能な書籍の厚さが圧倒的に厚いことです。

具体的には3センチ強程度までの書籍は書籍の分解を行うことなく、そのままの状態で一度の裁断で背表紙を取り除くことが可能になります。

ちなみに、管理人の周囲の電子書籍自炊ユーザーの間でも、人気のあるプラスさんが製造する裁断機PK-513LNでは、最大1.5センチまでの制限が存在するため、多くの書籍の裁断で、事前の書籍分解が必要になるのは避けられません。

参考リンク:
PLUS 断裁機(かんたん替刃交換タイプ)26-309 PK-513LNホワイト 裁断幅A4
PLUS 断裁機(かんたん替刃交換タイプ)26-309 PK-513LNホワイト 裁断幅A4
Amazonさんより)

断裁機 PK-513LN製品情報
プラスさんより)


実は、この一度の裁断処理でスキャンに移ることができるというのは、後の処理や実際の閲覧時の快適さに大きな影響を与えるメリットです。

なぜなら、一度の裁断で背表紙を取り除いた書籍に比べ、2度以上の裁断を経た書籍は、1ページの大きさ(短辺の長さ)が僅かですがどうしても変わってしまうため、スキャン時の用紙を固定するガイド(サイドガイド)の調整の確認を、用紙を追加する度に徹底しないことには、微妙に斜めになった状態でのスキャン結果が生まれることになります。

参考リンク:
 ScanSnap よくあるご質問
富士通さんより)


もちろん、各種ソフトウェアに搭載の歪み補正機能や傾き補正機能によって補正も可能なのですが、それも時には完璧に機能しない時も存在するため、可能な限りまっすぐにスキャンしておくことが重要なのは変わりありません。

万が一、修正が困難な状態の歪みや傾きの残った電子書籍を利用しなくてはならないとなると、想像以上に読書が楽しくないものになってしまいますから、全力で回避しなくてはならない電子書籍自炊を行う上でのトラブルの一つです。

その点、一度の裁断でカットを終えた書籍は、最初に用紙をセットする時に、用紙を固定するガイドの位置を確認するだけで、ほぼまっすぐな状態のスキャン結果が得られるため、快適さが大きく異なることになるのは間違いありません。


では、安価な裁断機を購入するだけで、すぐに最高の裁断結果が得られるのかというと、実はそうではありません。
なぜならこのままの状態で裁断を行うと、他の数万円で購入可能なほぼすべての裁断機同様に、裁断面が曲がってしまい、最もひどい場合は曲線を描いたような状態で裁断してしまうことになるからです。


それを回避するには、利用を開始する前に、1つだけ簡単にできる改良を行うべきだと管理人は考えています。

その改良とは、裁断時に書籍を押さえる固定板と裁断機本体部分に滑り止めのゴムシートを装着することです。




1枚目の写真をよく見てみると、上の方にある書籍を押さえる固定板と、それに向き合う形の裁断機本体表面にゴムシートが合計二枚貼り付けられていることがわかると思います。

また、2枚目の写真は、1枚目の写真の反対側から撮影したものですが、そちらにも、細く棒状にカットしたゴムシートを配置しています。

ちなみに、2枚目の写真にあるゴムシートは、書籍を裁断した際に出てくる、細かな紙の粉などの掃除がブラシなどで簡単にできるように、適当な間隔で隙間を作った状態で張り付けています。
ただし、面倒であれば、掃除用スペースのカットは行わず、長い状態のままゴムシートを配置しても良いと思います。

また、張り付けているゴムシート自体も、ホームセンターさんなどで販売されている両面テープ付きのゴムシートで、10センチ単位などで切り売りしている一般的なものを愛用しています。
裁断機の改良に必要な長さを購入しても500円から600円程度で買えるお手軽さも気に入っています。



これらのちょっとした工夫を行うことで、安価で一度にかなりの厚さの書籍を裁断できる裁断機でも、かなりの精度を保った状態で、まっすぐな裁断面を持った裁断済みの書籍を手にすることが簡単に可能となります。

一度に裁断可能な厚さとこうした改良もあって、管理人がPK-513LNなどの、より高価な裁断機を購入したいと思うことはなくなり、結果的に、安価なペーパーカッター裁断機を数年に渡り愛用することになりました。

もちろん、PK-513LNには定番といわれるだけの素晴らしさが存在しているのも間違いありません。

しかし、安価な裁断機を少しの工夫で、満足のいく性能を持つお得な裁断機に変えてしまうという使い方もなかなか面白いと管理人自身は感じています。


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追記:続きの記事を書きました
1万円以下の裁断機 ペーパーカッターを安全快適に使うための8つのテクニック


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