2013年5月8日水曜日

Creative Suite終了&Creative Cloud完全移行はAdobeユーザーに何を求めるのか?

長年にわたってAdobeさんのソフトウェアを愛用してきた管理人にとって驚くべきニュースが発表されました。

それが、これ。一度購入することで期限なく利用可能なCreative Suiteの販売が終了し、毎月利用料金が発生するCreative Cloudに完全移行するというニュースです。

このニュースについて簡単に説明すると、
・永続ライセンス版のCreative SuiteはCreative Suite6で終了  
・Creative Suite7相当の製品は月額制のCreative Cloudでのみ提供 
・Creative Suite3以降の製品ユーザーには優待価格の提供があり
・優待価格は2013年7月31日まで
・Creative Cloud移行にともなってFireworksの開発終了
・Creative Suite6に関しては機能向上のアップデートはなし
・Creative Suite6の製品のサポートと製品提供は継続
といったところでしょうか。

参考リンク:
アドビ システムズ社、クラウドサービスへの移行をさらに加速
Creative Suite 製品をお持ちのお客様への初年度優待価格
Adobeさんより)


管理人が気になるのは、最新の機能を持ったAdobeさんの製品を利用する場合、常に月額料金を支払い続ける必要があるということです。

これは、今までのように、ユーザー自身に今所有のバージョンの製品から、いつアップデートするかどうかの選択肢を失わせ、また、最新の機能を必要としない利用者にとって、割高な価格での継続利用を強いることにつながります。

ただ、Adobeさんとしては、こうしたCreative SuiteからCreative Cloudへの移行という流れに関して、自信を持っている印象を管理人自身は感じますから、多少の優待キャンペーンの提供や価格低下は起こったとしても、Creative Suite7が販売されるといったことは考えにくいというのが正直な部分です。

では、これらの決定を受けて、Adobeさんの製品を利用しているユーザーとして今急いで行わなくてはいけないことがあるのかというと、管理人はそう考えてはいません。

というのも、現状では、 永続ライセンス版のCreative Suite6ダウンロード版が提供されていて、Creative Cloudへの移行後もすぐさま販売やサポートが終了するわけではないことがアナウンスされているからです。

そのため、あえて何かを行うとすると、
・Creative Suite5以前のユーザーはCreative Suite6の新機能チェック
・永続ライセンス版の最終保有バージョンを決定
・2013年7月31日までのCreative Cloud優待価格の活用するかを決める
といったところでしょうか。

管理人として、主に利用しているAdobeさんのソフトウェアというと、PhotoshopやAcrobat Pro等ですが、それらはいずれも2010年に発売されたCreative Suite5に含まれるバージョンですから、今後考えられる永続ライセンス版Creative Suite6の販売中止までに、CS5シリーズからCS6シリーズにアップデートするかどうかを決める必要があるということになります。

ただ、以前に簡単にCS6を試した限りでは、 Photoshop CS6はともかく、Adobe Acrobat XIに関しては、大きな機能向上のメリットは感じず、現在利用中のAcrobat X Proでも十分と感じているのも正直な部分です。

また、Creative SuiteからCreative Cloud移行といっても、こういった移行は製品名にCreative Suiteを意味するCSがついている製品に限られ、AcrobatやLightroomを中心としたCSという名称が使われていない製品に関しては単体でのアップデートや永続ライセンス版の提供が継続されると現状では予測しています。

参考リンク:
Creative Suite 6の製品内容
Adobe Creative Cloud 製品内容
Adobeさんより) 


そういったことから、少なくとも今すぐに焦ってCreative Suite製品が一番多く含まれている永続ライセンス版として、CS6 Master Collectionをいきなり衝動買いする必要もないと考えています。

 
とはいえ、こうしたAdobeさんのソフトウェア販売方針変更から感じるのは、Adobeさん自身が、多くの顧客を抱える大きなソフトウェアメーカーという体裁を維持することよりも、ユーザー数自体は減少したとしても、最新ソフトウェアを必要するため毎月料金を支払い続ける顧客向けのサービスを提供する会社へと変化しようとしているのではないかということです。

その結果、一般の個人使用ユーザーには金額面でなかなか利用が難しくなっていくことも考えられるだけに残念なのですが、様々なソフトウェアが無償やそれに近い状況で利用可能な今現在のソフトウェア状況を考えると仕方のない部分もあるのかもしれませんね。


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