2010年9月17日金曜日

改悪アップデートの悲劇再び 食べログ事件

最近、インターネットサービスの収益化、つまり、マネタイズの手法が話題を呼んでいます。

規模が大きくなっても、それに 完全に比例する形で経費が増えるわけではないインターネットサービスでは、広くサービスを提供して、薄く、それでも多くの人から収益を得る手法が多いですね。

そんな中、物議を醸し出しているのが、iPhone用アプリの「食べログ」です。

アップデートで、機能追加したのはいいのですが、以前のバージョンでは搭載され、必須機能となっていたソート機能を制限。
機能制限解除には月額料金が発生し続けるというもの。
さらに、機能制限のなかった旧バージョンは今月末で利用不可に。

これは、利用者は怒りますね。

通常、「新バージョンが良くなっているもの」というアプリ開発者の良心を信頼してのアップデートを行っている人は多いはず。
それをいきなりの機能制限。少しばかりだまし討ちにあった気持ちにも。

今回の出来事は利用者が以前問題となった辞書ソフトなんかよりもずっと多いということ、さらに企業体( カカクコム)自体が有名で、さらにその業務が、ウェブサイトを利用する人の善意の知識でもたらされたものであったことが、大きな反発の原因かもしれないです。

こういう部分は、利用者感情を読むという点で難しく、一度踏み外すと、復旧するのは困難を極めるかもしれません。


そうはいっても、ユーザー側だって、いつ改悪アップデートに出会って不便な思いをするかわかりません。

そんな時に行って欲しいのは「バックアップからのアプリダウングレード

以下は以前の管理人ブログで書いた記事の改訂再掲版です。

注意:2010年9月17日現在
今回の事例では旧バージョンの食べログアプリの終了が決まっているため、9月30日までの延命になります。
  
(オフラインアプリだとこういう事態に影響されないのですが、オンライン環境を利用するアプリだとこういう制限はできちゃいますからね・・・)

タイトルは「アップデートの後は必須?リファレンス系だけが必要?アプリのバックアップの必要性」と名づけて昨年12月に書いたものです。



以下、追掲載-------------------------------------------------------------------------------------

iTunesを起動すると大変便利なことに、iPhoneやiPod touch用アプリのアップデートを告知してくれる機能があります。

もちろん、それにしたがって、更新アプリを一括ダウンロード&アップデートなんてこともできるのですが、この時、ふとPCのゴミ箱を見てみると前バージョンのアプリファイルが勝手に置かれていることに気がつきます。




もちろん、iTunesとしては不必要なファイルを削減してくれているつもりなのでしょうが、これはちょっと気がかりな部分も。

というのは、アプリによってはアップデートによって、過去OSの切捨てや、さらには(権利関係での制限で)機能が制限されたものがリリースされることがあります。


有名な話では、キングソフト辞書。

リリース当初はフリーの英和・和英辞書であったのに、アップデートによって、強制的に和英辞書機能のみに。

これでは知らずにアップデートした利用者はショックでしょう。(権利の関係?で仕方ない部分かもしれないですけど・・・)

また、、新たにリリースしたバージョンにバグが残っていたために、快適にできなくなったという場合も、過去のバージョンを残しておくことで何とか復旧することもできます。

では、こういうアクシデントを想定した場合どうすればいいかということですが、考えられるのは2つ。

一つは、全部アップデートするたびに、ゴミ箱から復旧した過去バージョンのアプリを別のフォルダやHDDにバックアップするというもの。

手間やディスク容量は負担になりますが、一番効果的です。

ただ、バックアップから復旧する際に、複数バージョンから自分の必要とするバージョンだけをインポートしないと、iTunesの管理画面上で、アプリアイコンが2つ表示されるなどして不便が生じます。(iPhoneやiPod touch上では1つしか表示されないんですけどね)

もう一つは、オフライン系のアプリだけバックアップするというもの。

つまり3G回線やWifiなどネットワーク接続していなくても利用できる(主に辞書などのリファレンス系)アプリだけ過去のバージョンをバックアップしておくということです。

これはどういうことかというと、これ以外のアプリについて考えてみると分かりやすいと思います。

というのは、ネットワーク接続を要求するアプリの場合、製作者側が、過去のバージョンの接続(利用)拒否をネットワーク上で行うことができるわけで、サービス自体の提供の可否を強く握っています。つまり、過去のバージョンをバックアップしても使えなくなる可能性が付きまとうわけですね。

逆に、オフライン系のアプリはそういう制限は事実上できないわけです。
そういった意味で、好みの機能のまま使うことができます。

ただ、ここまで書いてきてなんですが、基本的に管理人はアップデートした最新バージョンの使用を推奨します。

アプリを開発されている方の努力や工夫の成果がアップデート版には詰め込まれていることが大多数ですし、表に出ていないだけで、より高い安定性や安全性、さらには高速化など、新たに実装された様々な恩恵を受けられるのはやはり最新バージョンである可能性が圧倒的に高いわけですから。

そうはいっても、バックアップするという習慣も悪いものではないだけに、損はないと思うのも管理人の心情であったりしますけど。

ドメインキング

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