2016年1月15日金曜日

改悪前に発券済みのJAL国際線特典航空券を2016年4月の燃油サーチャージ廃止後に予約変更した時、大幅に増加した必要マイルは請求されてしまうのか


コツコツとJALマイルを貯めて国際線特典航空券の予約に活用している管理人にとって、最近気になっていることの1つが燃油サーチャージの廃止です。

この燃油サーチャージは、国際線航空券を利用する際にJALさんも含めた航空会社に請求される追加運賃なのですが、ジェット燃料の市場価格に加え、米ドルと日本円の為替相場によって決定される性質を持っています。

参考リンク:
国際線「燃油特別付加運賃」 改定の詳細
JALさんより)


ただし、最近は、原油価格の急落と円高の進行の影響もあって、2016年2月に発表が予定されている2016年4月1日以降の燃油サーチャージは廃止される可能性が高くなっています。

この燃油サーチャージは、原油価格が最も高騰した時には、有償の航空券の運賃や特典航空券の必要マイル数の他に、往復で最大76,000円も請求された時期もあるほどインパクトの大きなものでした。

また、仮に2016年4月1日以降の燃油サーチャージ廃止が実現すると、2009年7月から9月までの2ヶ月間に廃止された時以来になりますから、これまで海外に渡航する度に「高いなぁ・・・」と思いながらも、燃油サーチャージを負担してきた管理人としては、とても感慨深い出来事になるはずです。

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2016年4月にJAL国際線燃油サーチャージが廃止された時、どんなことが起こるのか


ちなみに、2016年3月31日までの発券では、片道分として
韓国:300円
中国・台湾・香港:1,500円
グアム・フィリピン・ベトナム:2,000円
タイ・シンガポール・マレーシア:3,000円
インドネシア・インド・ハワイ:4,000円
北米・欧州・中東・オセアニア:7,000円

 という設定になっていますから、仮に2016年4月1日以降に燃油サーチャージが廃止になり、その廃止になった後のタイミングで発券した場合、1人につき最大で14,000円も安価に予約ができるということに。


さて、そんな2016年4月から実施される可能性の高い燃油サーチャージの廃止ですが、4月以降に新しく国際線航空券を発券する方はもちろんそのメリットを活用できる一方で、それ他にも廃止のメリットを受けることができる方は意外に多いというのが管理人の正直な印象です。

というのも、通常、燃油サーチャージは、国際線航空券の発券を行った時の支払金額で固定され、その後、金額が増減しても返金や追加の請求は行われないルールになっているのですが、限られた例外の1つとして、国際線第一区間の予約変更が行われた時には、差額の調整が行われるようになっているからです。

つまり、燃油サーチャージの廃止が行われる予定の2016年4月1日より前に発券を行っていた場合でも、廃止実施後に第一国際線区間を含めた予約変更が行うことで、これまで請求されてきた燃油サーチャージはすべて返金されることになります。

参考リンク:
国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
JALさんより)


とは言え、第一国際線区間の予約変更は、高額な普通運賃以外の多くの割引運賃で厳しく制限されているため、有償の国際線航空券では現実的ではありません。

実際、普通運賃に近い金額の高額な割引運賃でも復路の予約変更が認められているだけの状況で、さらに払い戻し後に再度予約を考える場合でも、10,000円から30,000円の払戻手数料の支払いが必要になりますから、返金される燃油サーチャージ以上の金額負担は避けられないことに。

参考リンク:
ダイナミックセイバー 運賃規約
普通運賃 運賃規約
国際線運賃のご案内
JALさんより)


しかし、マイルを利用した国際線特典航空券の場合、発券から1年間の有効期限内で特典航空券用の席に空席がある限り、自由に予約の変更が可能です。

そのため、2016年4月1日以降に国際線第一区間を予約変更することで燃油サーチャージの払い戻しが受けられ、廃止後に新たに発券する方と同じ条件での国際線が利用できるということですね。

管理人注:
JALホームページで発券した国際線特典航空券の場合は、予約変更も無料で可能ですが、JAL国際線予約のオペレーターさんに電話で発券を依頼した場合には、数百円以上の金額調整の伴う予約変更では、2,160円の電話発券手数料の支払いが予約変更を行う度に必要になりますから、この部分だけは注意が必要です。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 マイル引き落とし後の変更
国際線特典航空券発券手数料の導入について
JALさんより)


さて、国際線特典航空券では、燃油サーチャージ廃止のメリットを活用できるのですが、1つだけ気になる疑問がある方もいらっしゃるかもしれません。

それは、2015年11月1日に実施されたJAL国際線特典航空券上位クラスの必要マイル数大幅増加改悪の影響です。

つまり、必要マイル数が増加する前の2015年10月31日までに改悪前のお得な必要マイル数で発券したJAL国際線特典航空券を、2016年4月1日以降に国際線第一区間の予約変更を行った場合、増加分の必要マイルを追加で支払うことなく、燃油サーチャージの返金だけが適応されるのか、ということです。

これについては、追加のマイルを支払う必要はなく、燃油サーチャージの返金だけをしっかり受け取ることが可能です。

というのも、改悪前に一度発券されてしまった国際線特典航空券については、予約変更を行っても必要マイル数は増減しないというルールがあるからです。

実際、管理人自身、燃油サーチャージ廃止にこそならなかったものの、2015年11月までに比べると安価になった2015年12月以降に、上位クラスで予約した国際線特典航空券の国際線第一区間を変更を行ったのですが、必要マイル数は変更されず、燃油サーチャージの値下がり分だけが支払いに利用したクレジットカード経由で返金されましたから。

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しかし、払い戻しを行った後に、新たに上位クラスを予約し直す場合、必要マイル数は改悪後のものが適応されて大幅に増加してしまいます。

つまり、2015年10月31日以前に発券した国際線特典航空券を確保している方の払い戻しだけには要注意ということですね。

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そのため、2016年4月1日以降の燃油サーチャージ廃止でも、あくまで全ての目的地への燃油サーチャージの金額が0円に値下げされるだけですから、管理人が改悪後の2015年12月に体験した時と同様の対応が行われると考えて問題はないと考えています。




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