2013年11月19日火曜日

その差は2倍以上?EPSON WristableGPS2013年フラグシップSF-710Sと2012年フラグシップSS-700Tの測位スピードとGPS精度を比べてみる


エプソンさんが販売するGPSウォッチの2013年モデル、WristableGPS SF-710Sを衝動買いした管理人ですが、予約前に予想した以上に楽しみながら活用しています。

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そんな管理人ですが、WristableGPS SF-710Sが手元に届いた後に、試してみたいと感じていたことがありました。

それは、管理人の家族が利用している2012年発売のフラグシップモデル、SS-700Tと、管理人が購入したSF-710SのGPS性能比較です。

やはり、エプソンさん自身、
・毎秒測位
・高精度GPSチップやアンテナの新規開発
とニュースリリースでアピールしていることもあって、実際の利用時にもその差は実感できるのではないかと管理人も期待したからです。

参考リンク:
GPS Sports Monitor「WristableGPS」新商品ニュースリリース
エプソンさんより)


そこで重点的に試してみたのは、
・実際に走り始める前のGPS測位完了までのスピード
・実際のランニング時のGPS測位精度
の2つでした。


まず、GPS測位完了までのスピードはというと、管理人が実際に利用した限りでは、2013年モデルのSF-710SはGPS受信開始後、10秒から60秒程度でGPS測位を完了します。

もちろん、ある程度の高さ以上の建物が周囲にあるときなどは、60秒ほどの時間が必要な場合もあるのですが、管理人がランニングに利用するコースの場合、10秒から20秒程度の時間しか必要としません。

ちなみに、GPS測位を完了した状態で一度キャンセルし、すぐに再度同じ場所でGPS測位を行った場合は、5秒ほどでGPS測位を完了することから、前回のGPS測位情報も重要な判断材料として利用しているのは間違いないと考えています。

一方の2012年モデルのSS-700Tはというと、1分から2分程度、GPS測位完了までに時間を必要とします。

もちろん、SF-710Sと同様、周囲の環境によってGPS測位完了までの時間は変化するのは間違いありません。

しかし、今回管理人は、この2つの機種についてGPS性能を比較するため、同じ場所、同じタイミングでGPS測位を開始するということを何度か行ったのですが、SF-710Sは10秒ほどで完了し、SS-700Tはそれから50秒ほどさらに待たなくてはいけないという状況に多く遭遇することになりました。

その待ち時間は、SF-710Sという比較対象が存在していたため、SS-700T単体でGPS測位完了まで待つよりも長く感じられたこともあって、管理人としては、走りたい時にすぐに走り始められるSF-710Sが発売された今、GPS測位完了までの待ち時間があまりに長く感じられるSS-700Tを積極的に選択することはあまりおすすめできないと考えているのも正直な部分です。 


また、GPS測位精度も実際に比較してみると、想像以上に大きな差が現れることになりました。

ちなみに、比較方法はというと、管理人自身が、SF-710SとSS-700Tを同じ側の腕に装着してランニングを行ったGPSデータを活用するというものです。

また、GPSデータの確認にはカシミール 3Dという無料で提供されている高性能地図ソフトの「GPSデータエディタ」機能を起動後に「トラックデータ編集」ウインドウで表示される詳細なデータから確認するという方法を選択しました。

参考リンク:
カシミール3D Ver 9.0.9スタータキット
DAN杉本さんのホームページより)


その結果はというと、SS-700Tでは、
・スタート地点自体にずれが生じ、間違っているケースあり
・カーブでショートカットが発生し、軌跡も角張っている
・折り返しでショートカットが発生し、走行距離が短くなる
・カーブ通過後、軌跡に本来は存在しない不自然なふくらみが発生
・5分/kmよりも大幅に速い速度時、最短2秒毎の測位記録
となり、
一方のSF-710Sでは、
・スタート地点も正確に測位
・カーブでのショートカットは発生せず、軌跡も滑らかな曲線
・折り返しでのショートカットはほぼ発生せず
・カーブ通過後も特に異常なし
・5分/kmよりも大幅に速い速度時、最短1秒毎の測位記録
となっていました。

特に、管理人として気になるのは、SF-710Sと比較した時のSS-700Tのカーブや折り返し、高速走行中のGPS精度です。

やはり、カーブや折り返し、高速走行など、より精密で短時間ごとのGPS測位記録が必要な状況では、最短2秒毎のGPS測位と記録が可能なSS-700Tでは、細かな変化が記録しきれず、逆に、最短1秒毎のGPS測位と記録が可能なSF-710Sのメリットが強調されることになるのかもしれません。


もちろん、SS-700TのGPS性能でも、日常的なランニングの目安としてのGPSデータ取得目的に、問題はない精度といえるのも事実です。

ただ、目安とはいえ、長く続けていくことを考えた時、この性能差は、最終的な誤差がより少ないSF-710Sの方を、気持ち良く走り続けるというモチベーション維持のために選択したいと感じる方も多いかもしれないと管理人自身が実感するには十分なものでした。

こうして、SF-710SとSS-700Tについて、
・実際に走り始める前のGPS測位完了までのスピード
・実際のランニング時のGPS測位精度
の2点を比較してみた結果は、この2機種の性能差は想像以上に大きなものだったというのが管理人の正直な感想です。

GPSウォッチにとって、最も重要なGPS性能にこれだけ確実な進歩がある以上、管理人としては、SF-710S購入がとても満足なものになったのは間違いありません。


管理人おすすめのWristableGPSシリーズ購入先リンク
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追記2:さらに続きの記事を書きました
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追記3:もうひとつ続きの記事を書きました
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追記4:さらにもうひとつ続きの記事を書きました
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追記5:加えてさらに続きの記事を書きました
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追記6:加えてもうひとつ続きの記事を書きました
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追記7:加えてさらにもうひとつ続きの記事を書きました
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追記8:もう少し続きの記事を書きました
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