2017年2月16日木曜日

最大で往復7,000円もアップの2017年4月からの燃油サーチャージ値上げの影響とその対策


2017年2月16日の今日、管理人にとって気になるニューズがJALさんから発表されました。

それが、2017年4月1日以降に予約発券される国際線航空券の燃油サーチャージ金額の値上げです。

ちなみに、今現在もそれまで1年近く無料だった燃油サーチャージが2017年2月1日から復活し、2017年2月1日から3月31日までは、
  • 日本-韓国・極東ロシア間:往復400円/片道200円 
  • 日本-中国・台湾・香港間:往復1,000円/片道500円 
  • 日本-グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム間:往復2,000円/片道1,000円 
  • 日本-タイ・シンガポール・マレーシア間:往復3,000円/片道1,500円 
  • 日本-インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ間:往復4,000円/片道2,000円 
  • 日本-北米・欧州・中東・オセアニア間:往復7,000円/片道3,500円
といった目的地ごとに異なる金額負担を強いられるようになりました。

それが今回の発表では、2017年4月1日から5月31日まで、
  • 日本-韓国・極東ロシア間:往復600円/片道300円 
  • 日本-中国・台湾・香港間:往復3,000円/片道1,000円 
  • 日本-グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム間:往復4,000円/片道2,000円 
  • 日本-タイ・シンガポール・マレーシア間:往復6,000円/片道3,000円 
  • 日本-インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ間:往復8,000円/片道4,000円 
  • 日本-北米・欧州・中東・オセアニア間:往復14,000円/片道7,000円
というように、さらなる値上げが行われることが決定しました。

参考リンク:
国際線「燃油特別付加運賃」の改定を申請
国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
 (JALさんより)


しかも、その増加幅は燃油サーチャージの金額そのものが大きな中長距離路線では2倍。

その結果、日本と北米・欧州・中東・オセアニアを結ぶ路線を利用する場合、これまで往復で7,000円の負担だったものが14,000円になり、ついに1万円の大台を超えてしまうことになりました。

特に、この燃油サーチャージはお金で購入する有償の航空券はもちろん、マイルを利用した特典航空券でもしっかり負担が求められますから要注意ですね。


こうした決定を受けて、管理人が最も気になるのは、燃油サーチャージの負担増が実施される前に、どの時期までの予約と発券ができるのかということでした。

というのも、JALさんの国際線航空券は、特典航空券も含め、330日前から予約が可能で、燃油サーチャージの値上げが行われた後の旅程でも、値上げ前に発券を完了した航空券については、値上げ分を負担しないままお得に旅行ができるからです。
 

そこで、実際に燃油サーチャージ値上げ直前の2017年3月31日と値上げが行われた直後の4月1日のそれぞれで予約できる330日後の日付を調べてみると、
  • 2017年3月31日 → 2018年2月24日
  • 2017年4月1日 → 2018年2月25日
という結果になりました。

つまり、2018年2月10日(土曜日)、11日(日曜日・建国記念日)、12日(振替休日)の3連休を含む、2月24日までは今現在の値上げ前の燃油サーチャージ負担で予約できるということですね。

逆に、2月25日以降はもちろん、2017年5月31日以降に予約受付が開始される2018年4月26日までの2018年ゴールデンウィーク直前期は、値上げされた燃油サーチャージを負担して予約する必要があります。

そんな状況ですから、管理人としては、今後2017年4月中旬ごろに発表される予定の6月1日以降予約発券分についてだけでも、燃油サーチャージの再値下げが行われて、2018年ゴールデンウィークの予約からお得に予約できたらいいなと思っています。


しかし、そのタイミングで燃油サーチャージの金額を決定する要素の1つが、2017年2月から3月のシンガポールケロシン市況価格。

つまり、旺盛な石油の需要の大部分を占める北半球の冬がまだ終わっていないタイミングを考えると、石油価格の影響を強く受けるシンガポールケロシン市況価格に大幅な値下げは期待できないはず。

少なくとも、2017年4月と5月のシンガポールケロシン市況価格を元に、6月中旬ごろに発表される予定の8月1日以降予約発券分までは、燃油サーチャージが値上げされた状態で維持される可能性が高く、それ以外の可能性としては値上げはあるとしても値下げはなかなか考えにくいと管理人は判断しています。

それまでは高い高いと感じながらも国際線航空券の予約と発券時には、燃油サーチャージを負担するしかないのかもしれませんね。




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