2016年12月20日火曜日

JAL国際線の燃油サーチャージ復活(値上げ)で慌てないためのQ&A


2016年12月19日にJAL国際線利用時に必須となる燃油サーチャージについて、2017年2月1日発券分からの復活(値上げ)変更が正式に発表されました。

今回の変更によって、これまでの2016年4月1日から続いた燃油サーチャージの負担なしで国際線を利用できていた状況が大きく変わることになります。

参考リンク:
2017年2月1日から2017年3月31日発券分までの燃油サーチャージ金額
国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
JALさんより)


そこで今回の記事では、2017年2月1日からの燃油サーチャージ復活でどのようなことが起こるのか、Q&A方式でまとめてみたいと思います。
 
そのQ&Aとは、
1、いつから実施されますか?
2、どんな航空券が対象ですか?
3、何円負担が増えますか?
4、復活にならない可能性もありますか?
5、どれくらい先まで燃油サーチャージなしで予約できますか?
6、今後の展望はどうですか?
7、すでに予約済み航空券ではどんな影響が考えられますか?
8、どんな航空券が金額調整の対象ですか?
9、調整される金額はいくら位ですか?
10、どんな方法で金額調整を行うことになりますか?
という合計10個です。

それでは見ていくことにしましょう。

Q1、
いつから実施されますか?

A1、
2017年2月1日に実施され、これ以降に発券を行った国際線航空券はすべて復活(値上げ)された燃油サーチャージ金額が適用されてしまいます。


Q2、
どんな航空券が対象ですか?

A2、
特典航空券を含むすべての国際線航空券が対象になります。
ただし、どんなに長距離の路線でも日本国内の空港間を結ぶ国内線はすべて燃油サーチャージ負担は不要で利用可能なことに変わりはありません。


Q3、
何円負担が増えますか?

A3、
2017年1月31日まではすべての国際線区間を燃油サーチャージ無料で利用できていたものが、2017年2月1日からは、大人1人片道ごとに
  • 日本-韓国・極東ロシア:200円
  • 日本-中国・台湾・香港:500円
  • 日本-グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム:1,000円
  • 日本-タイ・シンガポール・マレーシア:1,500円
  • 日本-インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ:2,000円
  • 日本-北米・欧州・中東・オセアニア:3,500円
というように区間ごとに異なる金額負担が必要になります。


Q4、
復活にならない可能性もありますか?

A4、
2016年12月19日のJALさんによるプレスリリースによって、正式に発表されてしまったので、復活は確定してしまいました。
また、今後、急激な円高や原油安が発生したとしても、今回の復活には影響はなく、次回以降の金額変更に影響を与えるのみです。


Q5、
どれくらい先まで燃油サーチャージなしで予約できますか?

A5、
JAL国際線航空券は330日前の旅程まで予約できるため、燃油サーチャージ復活直前の2017年1月31日には2017年12月27日まで予約が可能になっています。

管理人作成の関連記事:
燃油サーチャージ復活&値上げの影響を受けずに2017年年末から2018年年始のJAL国際線航空券をお得に予約するテクニック 


Q6、
今後の展望はどうですか?

A6、
燃油サーチャージの金額を決定する円/米ドルの為替相場とジェット燃料価格は今後不利な方向に動く可能性が高いと管理人は予想しています。

為替相場も強烈な円安傾向は衰えを見せず、ジェット燃料価格に大きな影響を与える原油価格も産油国による減産合意を受けて今後の価格上昇が十分考えられます。

少なくとも北半球での冬が終わり、原油需要が落ち着くまでは、燃油サーチャージは変更時期をむかえる度に値上げされ続けると管理人は警戒しています。


Q7、
すでに予約済み航空券ではどんな影響が考えられますか?

A7、
燃油サーチャージが復活する前の2017年1月31日までに発券された国際線航空券については、実際の搭乗日が2017年2月1日以降でも差額の負担なしで利用できるため、影響はありません。

ただし、予約変更が可能な国際線航空券については、2017年2月1日以降の国際線第一区間の変更で、燃油サーチャージを含めた税金等の再計算に金額調整が必要になり、新たに燃油サーチャージを負担することになってしまうため要注意です。
 

Q8、
どんな航空券が金額調整の対象ですか?

A8、
国際線第一区間の変更が可能なFlex運賃(旧普通運賃)や特典航空券が対象です。

ただし、それ以外の運賃の航空券も含め、国際線第一区間ではない国際線第二区間などのみの変更では、税金等の再計算が行われず、燃油サーチャージの負担が増えることはありません。


Q9、
調整される金額はいくら位ですか?
 
A9、
2017年2月1日以降に有効な国際線航空券は、その330日前の2016年3月8日以降に発券されたものに限ります。

燃油サーチャージ自体は、2016年3月31日までは無料ではなく、大人1人片道ごとに
  • 韓国、極東ロシア:300円
  • 中国、台湾、香港:1,500円
  • グアム、フィリピン、パラオ、ベトナム:2,000円
  • タイ、シンガポール、マレーシア:3,000円
  • インドネシア、インド、スリランカ、ハワイ:4,000円
  • 北米、欧州、中東、オセアニア:7,000円
という金額が設定され、これは2017年2月1日から復活する燃油サーチャージよりも割高なものです。

そのため、2016年3月8日から3月31日発券分については、大人1人片道ごとに、
韓国、極東ロシア:
300円→200円(100円の返金)

中国、台湾、香港:
1,500円→500円(1,000円の返金)

グアム、フィリピン、パラオ、ベトナム:
2,000円→1,000円(1,000円の返金)

タイ、シンガポール、マレーシア:
3,000円→1,500円(1,500円の返金)

インドネシア、インド、スリランカ、ハワイ:
4,000円→2,000円(2,000円の返金)

北米、欧州、中東、オセアニア:
7,000円→3,500円(3,500円の返金)
という形で返金が発生する一方で、2016年4月1日以降発券分については、大人1人片道ごとに、
  • 日本-韓国・極東ロシア:200円
  • 日本-中国・台湾・香港:500円
  • 日本-グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム:1,000円
  • 日本-タイ・シンガポール・マレーシア:1,500円
  • 日本-インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ:2,000円
  • 日本-北米・欧州・中東・オセアニア:3,500円
の金額がそのまま追加負担分として支払うことが必要になります。


Q10、
どんな方法で金額調整を行うことになりますか?

A10、
不足する金額はクレジットカードなどで新たに決済します。

また、返金も基本的には最初の支払い時に利用したクレジットカードを通しての引き落とし口座への返金、または利用金額からの減算の手続きが行われることになります。


以上が、2017年2月1日からの燃油サーチャージ復活前に確認しておきたいQ&Aです。

今回の変更では燃油サーチャージについて大小様々な影響を受けることになるルール変更ですから、概要だけでもおさえておくことで、意外にお得な予約や発券が可能になることも多いかもしれませんね。




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