前回の記事の続きです。
では、実際に管理人の実家にkoukouTVを設置してみます。
管理人の実家で利用しているテレビは29型ソニー製トリニトロンのブラウン管テレビでした。
テレビ裏側を見てみると、コンポジット入力端子とD端子入力(D1)端子を確認。
早速、
コンセント → PLCアダプタ → koukouTV → D端子ケーブル → テレビ
という形で接続してみます。
すると・・・、テレビをコンポーネント入力に切り替えているのにも関わらず、何も映りません。しばらくして、koukouTVが起動したのか、なにやらカラフルな砂嵐がテレビの画面上に現れました。
そこで、一応予備として自宅から持ち出したコンポジットケーブルで
コンセント → PLCアダプタ → koukouTV → コンポジットケーブル→ テレビ
という形で接続してみると・・・今度は問題なくスライドショーが展開されています。
となると、koukouTVから信号は出力されていないのではなく、ケーブル自体の断線かテレビ自体の問題ということに。
疑問に思いつつ、ざっくりd4からd1と検索してみると、あっさり答えが見つかりました。
互換の都合上、D4出力ができても、D1出力が用意されていないという場合もある
(D端子 - Wikipediaより)
つまり、D4出力のkoukouTVからD1入力のテレビには正常に出力できないということですね。
そもそも、ブラウン管テレビでの利用ならコンポジット入力で十分で、大型の液晶を利用する場合にのみD4端子が必要というkoukouTV側の設計思想なのかも。
事実、 コンポジット接続でも、綺麗なスライドショーが楽しめ、家族も大喜び。
今回は一部プライベートな家族写真をアップロードすることから、アルバム(Flickr ではsetと呼ばれる)毎にセキュリティをかけれるFlickr へ、予め印刷用に調整したJPEGファイルをアップロードしていたのですが、その色合いがとても好評だったようです。
また、離れて暮らす孫の顔を見たいときに、koukouTVの電源を入れて、テレビ入力を切り替えるだけでスライドショーが見られるという気軽さは強力な武器だと痛感しました。
機械が苦手な人が煩わしいと感じがちな、koukouTVへの設定や写真データのアップロードはパソコンに明るい家族が解決!というある種の思い切りの良さが見られるソリューションの威力を感じました。
確かに パソコンを苦手とする管理人の親世代も頑張ればkoukouTVと同等のことを既存のネット環境と、僅かな追加購入機器で達成できるかもしれません。
しかし、できるということと、実際に実行することは大きく異なります。
例えば、他の言語を時間をかけてきちんと勉強すればある程度習得でき、それは有益なことであっても、実行に移す人はそう多くはないように。
ドンドン更新される孫の写真を見られることは有益だと認めつつ、そのために必要とする労力と天秤にかけたとき、「ま、いいか。面倒だから」と諦めてしまう潜在的ユーザーを、koukouTVがユーザー(おじいちゃん・おばあちゃん)と設定・アルバム管理者(子)とを「強制的に分離する」ことから適材適所な関係を作り出し、自社顧客にしていくことも可能かもしれません。
また、この手の、コンテンツ自体ではなく、プラットフォームを提供するサービスで先行者が持つ圧倒的な強さは、音楽業界におけるituneを見ているとなんとなくイメージできます。さらに、実家が遠隔地にあればあるほど、一度作り上げたkoukouTV環境は、競合する別システムの変更が難しくなり、物理的にもシェアは安定的なものになり得るかもしれません。
・・・とまあ、いろいろ考えながら家族の喜ぶ顔を見ていましたが、「今まさに、この技術が、うちの親を笑顔にしたんだなぁ」と思うと、それだけで自然と応援したくなるコンセプトを持った製品です。こういった製品を試す機会を与えてくださった株式会社UIEジャパンさんに深く感謝致します。
追記:続きの記事も書きました
koukouTVの一般市場デビュー Covia製CVR-501Kの発売決定
管理人作成の関連おすすめ記事:
音楽好きならほぼ100%笑顔になれる一番冴えた5000円札の使い方(今ならお釣りも付きます!)
0 件のコメント:
コメントを投稿