2015年8月3日月曜日

改悪の続くJAL国際線特典航空券でエコノミークラスの必要マイル数の増加リスクは低いと考える理由


コツコツと毎日の生活の中でJALマイルを貯めている管理人ですが、その一番の目的はやはり国際線特典航空券をお得に予約するために頑張っているというのが正直な部分です。

ただし、2015年はJALマイルを利用した国際線特典航空券に
・空港で上位クラスに変更可能
・片道での発券可能
・空港でのアップグレード特典当日申し込み対象拡大
・電話での申し込み期間が延長
・上位クラスへの変更手数料の減額
などの使い勝手に関するわずかな改善が行われる一方で、それを上回るインパクトの
・電話での発券手数料がこれまでの無料から2,160円の有料化
・JAL国際線特典航空券とワンワールド特典航空券での
 ファーストクラスとビジネスクラス予約必要マイル数大幅増加
といった改悪も実施され、管理人にとってはなかなか影響の大きな変更が発生してしまった一年になりました。

特に、ビジネスクラスやファーストクラスの必要マイル数は最大33%もの増加が行われることになってしまうため、1マイルの価値を高めた状態で利用するためには、必要マイル数の改悪が行われてしまう前の2015年10月31日までに発券手続きを完了する必要があることには注意が必要です。

参考リンク:
JALマイレージバンク リニューアル 国際線
JALさんより)

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ちなみに、ビジネスクラスとファーストクラスでは、改悪が行われてしまうのは確実ですが、それ以外のプレミアムエコノミーを含めたエコノミークラスでは、今現在改悪の予定は発表されていない状況です。

では、今後、エコノミークラスでも、ビジネスクラスやファーストクラスのような必要マイル数の改悪が行われるのかというと、管理人の予想では、その可能性やリスクはかなり低いと考えています。

なぜそのように予想するのかというと、エコノミークラス特典航空券の競争力が急激に低下していると感じているからです。

というのも、日本を中心とした航空業界でも、格安航空会社(LCC)さんが一般的になり、航空券料金は大幅に低下してしまいました。

もちろん、LCCさんの路線は収益を見込める基幹路線が中心ですから、すべての地方空港利用者も含めた形で、その恩恵を受けられるわけではないのですが、一方の主要空港間では国内線航空券では1万円以内、アジアを中心とした国際線航空券でさえ2万円や3万円程度で購入できる状況になるなどその変化はダイナミックです。

特に、セール時には数量限定ながら、その価格は通常よりも大きく割り引かれ、数千円以内で飛行機での旅行を楽しめることに。


そんな環境ですから、シートやサービス面などで、大きなメリットや越えられない壁のあるビジネスクラスやファーストクラスはまだしも、LCCさんとの差別化の物理的に難しいエコノミークラスの価値は相対的に低下してしまっていると管理人は感じています。

そのため、エコノミークラスの国際線特典航空券の必要マイル数をビジネスクラスやファーストクラス同様に引き上げ、改悪を実行してしまうことは、想像以上に大きなユーザー離れの引き金になりかねません。

逆に、一般的にLCCさんでは提供できない付加価値としてのサービスを提供しているビジネスクラスやファーストクラスは、直接競合する相手が増えたわけでもなく、さらに、収益面でLCCさんから悪影響を受けかねないエコノミークラス分の収益も確保する必要がありますから、より価値のある特典航空券へのグレードアップの一環として今回の必要マイル数の改悪は不可避なものです。

さらに環境の変化など、場合によっては、さらなる必要マイル数の引き上げも前提に考える必要があるかもしれません。

というのも、最近は、急激な円安が進行中にもかかわらず、原油価格の低迷で、燃油サーチャージの負担は低く抑えられていますから、結果的に、マイルと燃油サーチャージを含めた国際線特典航空券コストは利用者にとっては、かなりお得な水準になっています。

そのため、JALさん側では、2016年以降など、もう少しマイル負担を増やしても問題はないだろうと判断し、さらなるビジネスクラスやファーストクラスの必要マイル数増加による改悪を実施する可能性は高いと管理人は考えています。

そこまで考えると、2015年11月1日からは、ビジネスクラスとファーストクラスの国際線特典航空券必要マイル数の増加によって、1マイルの価値は確実に低下し、さらに、今後も同様のマイル価値低下は想定するべき状況ですから、貯めたマイルは必要な時期に早めに利用するというのがおすすめかもしれませんね。

ちなみに、管理人自身は改悪リスクが低いと予想しているエコノミークラスの国際線特典航空券ですが、LCCさんと比較した時、
・預け入れ荷物料金が無料など優遇あり
・キャンセル時の手数料負担が劇的に小さい
といった確かなメリットも存在していますから、キャンセルや予約変更の可能性がある旅程では特典航空券、利用することが確実な旅程ではLCCさんの有償航空券を利用するなどの使い分けも重要だと感じているのも事実です。


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この辺りは、実際に利用する時期や目的地、用途によって、最適な手段は大きく異なることになりますから、それぞれを選択肢として頭の片隅に置いておくというのはなかなか大切なことだと思いますよ。

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