2016年6月30日木曜日

2つの世界一周航空券、ワンワールドエクスプローラーとワンワールド特典航空券の違いを比べてみた


JALマイルを貯めている管理人宅では、2年から3年後にワンワールドに加盟している航空会社を利用した世界一周を計画しています。

ちなみに、今現在はワンワールドエクスプローラーという有償の世界一周航空券を利用する予定ですが、もう1つだけ気になる航空券が存在しているのも事実。

それが、マイルを利用したワンワールド特典航空券です。

そこで今回の記事では、お金で支払う有償航空券のワンワールドエクスプローラーとマイルを利用したワンワールド特典航空券の違いを比べてみたいと思います。

実際に比べる項目はというと、
  • 必要コスト
  • 対象路線
  • 利用可能なクラス
  • 利用可能区間数
  • 途中降機回数
  • 地上区間数 
  • 出発地と最終期着地の制限
  • 予約方法
の合計9個です。

参考リンク:
oneworld エクスプローラー・世界一周運賃 詳細
ワンワールドエクスプローラー世界一周運賃の最重要ポイント
ワンワールドさんより)

ワンワールド特典航空券 詳細
ワンワールド特典航空券 必要マイル数一覧
JALさんより)


まず、1つめの、必要コストは、
ワンワールドエクスプローラー(大陸数制):
  • エコノミークラス 335,000円から500,000円
  • ビジネスクラス 656,300円から978,200円
  • ファーストクラス 955,500円から1,423,900円

ワンワールド特典航空券(総旅程距離制):
  • エコノミークラス 25,000マイルから160,000マイル
  • ビジネスクラス 48,000マイルから220,000マイル
  • ファーストクラス 72,000マイルから330,000マイル
となっています。

これだけ見てみると、全体の傾向としてはビジネスクラスはエコノミークラスの約2倍、ファーストクラスはエコノミークラスの約3倍というように必要コストが設定されていることが分かりますね。

ただし、ワンワールド特典航空券の長距離利用については、エコノミークラスに比べて、ビジネスクラスやファーストクラスのお得度は上昇していますから、この辺りの利用がおすすめと言えるのかもしれません。

次に、2つめの、対象路線
ワンワールドエクスプローラー:
  • ワンワールド加盟航空会社便

ワンワールド特典航空券:
  • ワンワールド加盟航空会社便
となっていて、違いはありません。

しかし、いずれの航空券を利用する場合でも、予約時に、それぞれの航空券で利用可能な空席が残っている必要がありますから、いつでも常に希望する条件での予約ができるわけではないことに注意が必要なはずです。


また、 3つめの、利用可能なクラス
ワンワールドエクスプローラー:
  • エコノミークラス
  • プレミアムエコノミー(利用の度に追加料金が必要)
  • ビジネスクラス(アメリカ国内線はファーストクラスが利用可)
  • ファーストクラス

ワンワールド特典航空券:
  • エコノミークラス
  • ビジネスクラス(アメリカ国内線はファーストクラスが利用可)
  • ファーストクラス
となっています。

ワンワールド特典航空券にはない特長として、ワンワールドエクスプローラーでは、追加料金を支払った場合にプレミアムエコノミーの利用が可能になっていることは気になります。

しかし、その追加料金は距離によって異なるものの、250USDから1,450USDと手軽とは言えないものですから、基本的に世界一周航空券は、有償でもマイルでもエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスの3つのみと考えるべきなのかもしれません。

とは言え、この辺りは、ワンワールドに加盟する航空会社の大半がプレミアムエコノミーを運航することになった場合、積極的に変更されるはずですから、今後注目したい部分ですね。


さらに、4つめの、利用可能区間数
ワンワールドエクスプローラー:
  • 最大16区間(地上区間を含む)
  • 各大陸内では最大4区間まで
  • 北米のみ最大6区間
  • 日本国内では最大4区間

ワンワールド特典航空券:
  • 最大8区間(地上区間を含まない)
  • 日本国内では最大2区間
となっています。

利用できる区間数だけ見ると、ワンワールドエクスプローラーはワンワールド特典航空券の2倍の16区間も利用できるというのはなかなか驚きですね。


5つめの、途中降機回数
ワンワールドエクスプローラー:
  • 最低でも2回以上必要
  • 日本発の場合、アジアでは2回まで

ワンワールド特典航空券:
  • 旅程全体で7回まで
  • 日本発の場合、日本国内での途中降機は不可
となっていて、どちらの航空券も途中降機の制限を感じないまま利用できるようなルールになっていることはなかなか面白いですね。


6つめの、地上区間数は、
ワンワールドエクスプローラー:
  • 利用可能な区間数内で利用可能
  • 最大16区間の区間数に含む

ワンワールド特典航空券:
  • 1回のみ地上区間の設定可能
  • 最大8区間の区間数には含まない
となっていて、有償のワンワールドエクスプローラーの方が圧倒的に自由度が高いものになっています。

つまり、路線の集約に成功しているハブ空港を利用できない時には、地上移動区間を自由に利用できる有償のワンワールドエクスプローラーの方が利用しやすいと言えるのかもしれません。


7つめの、出発地と最終期着地の制限を見てみると、
ワンワールドエクスプローラー:
  • 出発地への最終目的地を経由しての到着が必要 

ワンワールド特典航空券:
  • 片道のみの旅程も予約可能など、自由度の高い利用も可能
となっていて、ワンワールド特典航空券の方が自由な利用が容易になっていますね。

特に、海外発の特典航空券を利用する場合など、出発地までしっかり戻ることが必要なワンワールドエクスプローラーは本来は海外に戻る必要がない時でも、出発地に戻る旅程以外では予約できないなどの制限がありますから、とても使いにくく感じる特徴のひとつだと管理人は考えています。 
 

最後に、8つめの、予約方法は、
ワンワールドエクスプローラー:
  • 電話や公式ホームページ 

ワンワールド特典航空券:
  • 電話
となっています。

この場合、ワンワールドエクスプローラーの方が、公式ホームページで、気軽に自分自身の好きなタイミングでいろいろと旅程を試せるようになっていますから、なかなかお手軽というのが管理人の正直な感想です。

逆に、ワンワールド特典航空券では、希望する旅程をJAL国際線予約の担当オペレーターさんに電話での確認をしてもらうことからスタートする必要がありますから、その1回1回に手間を感じる結果になってしまうはず。

もちろん、予約手続きの時には、電話で確認しながらというのは安心ですが、もう少しオンライン上での機能充実を期待したい部分ですね。


以上、8つが、管理人自身も気になる、ワンワールドエクスプローラーとワンワールド特典航空券の気になる違いです。

全体的な傾向としては、有償の航空券だけあって、ワンワールドエクスプローラーの方が優遇されている印象も感じるのですが、すべての面でワンワールド特典航空券が負けているというわけではないのが面白い部分ですね。

ちなみに、管理人宅の場合、ワンワールドエクスプローラーの最大16区間もの利用可能区間数を最大限活用できる3大陸のビジネスクラスの利用を考えています。

この場合、旅行後には、5万マイル以上のマイルが貯まるはずですから、次はマイルを利用してワンワールド特典航空券を楽しむなど、積極的に使い分けてみるのも魅力だと感じました。




管理人作成のJAL国際線特典航空券予約テクニック関連の記事:
快適さはビジネスクラス未満プレミアムエコノミー以上?管理人が国際線非常口座席をおすすめする理由
(2013年8月10日)

夏休みでもマイルを使った特典航空券を確実に予約したい時には必ず電話での予約をおすすめする理由
(2014年9月19日)

マイルを使った出発当日の空港でのアップグレードは国際線特典航空券の予約戦略にどんな変化を生み出すのか
(2015年1月6日)

プレミアムなのにエコノミークラスより人気なし?JAL国際線特典航空券のプレミアムエコノミーは本当に損なのか
(2015年1月20日)

JALマイルを使った特典航空券の払い戻し手数料はキャンセル前に有効期限切れの失効マイルで支払うことはできるのか
(2015年6月26日)

JAL国際線特典航空券予約受付開始の330日前午前10時に電話予約を行う時、なにが起こるのか
(2015年9月14日)

2人分のパリ行JAL国際線特典航空券ファーストクラスを2016年夏休み利用で予約するために管理人が実行した4つのこと
(2015年9月16日)

手数料を支払ってもJAL国際線特典航空券を電話で予約する3つのメリット
(2015年11月4日)

人気のあるJAL国際線特典航空券の争奪戦には電話で予約以外考えられない2つのメリット
(2015年12月22日)

JAL国際線特典航空券で電話での問い合わせ時に利用可能なお気に入りの無料サービス
(2015年12月26日)

改悪前に発券済みのJAL国際線特典航空券を2016年4月の燃油サーチャージ廃止後に予約変更した時、大幅に増加した必要マイルは請求されてしまうのか
(2016年1月15日)

JALマイルを利用した特典航空券予約で争奪戦に巻き込まれずに手続きできる貴重な2つのチャンス
(2016年3月8日)

電話でのJAL特典航空券争奪戦対策に事前準備しておきたいJMB 携帯電話番号登録サービス
(2016年3月11日)

JAL特典航空券を予約受付開始のタイミングで電話予約するメリットとデメリット
(2016年3月12日)

JAL国際線で希望の座席を指定するために少しだけ頑張りたい3つのタイミング
(2016年4月11日)

キャンセル待ち大幅改悪のJAL国際線特典航空券 今後の予約テクニックを考える
(2016年4月22日)

有給無しでも5連休な2017年ゴールデンウィーク JAL国際線特典航空券予約争奪戦はいつから開始されるのか
(2016年4月25日)

JAL国際線特典航空券の電話発券手数料2,160円が免除される5つの条件
(2016年5月15日)

335日前からのJAL特典航空券 すべての手続きスケジュールをまとめてみた
(2016年5月24日)

JAL国際線特典航空券とJMB提携航空会社特典航空券の330日前予約争奪戦戦略に大きな影響を与える3つの制限
(2016年5月31日)

2017年ゴールデンウィークのJAL国際線特典航空券争奪戦に参加してみた
(2016年6月9日)

2016年9月まで6ヶ月連続のJAL国際線燃油サーチャージ廃止と2017年夏休み国際線特典航空券予約戦略の重要な関係
(2016年6月11日)

JALホームページを利用したJAL国際線特典航空券予約の争奪戦を勝ち抜くための具体的な5つのテクニック
(2016年6月13日)

2 件のコメント:

  1. 昨年、ワンワールドエクスプローラーの3大陸をビジネスクラスで利用しました。アメリカ国内はファーストクラス適用と聞いて喜んでいたのですが、国内線扱いなのでシートも食事も「なんちゃって」な感じな上、上級会員のステータスがないとラウンジすら使えなかったのは残念でした。マイルはファーストクラスの換算で積算されますが。また、予約は実質的には電話でのみ可能なようです。HPからシミュレーションするところまではできるのですが。特典航空券の方も利用してみたいと思っていますが、一番のネックはやはり空席がどのぐらいあるかかなと思っています。

    返信削除
  2. おとひめ さん

    コメントありがとうございます。

    気になっていたアメリカ国内での国内線の満足度やラウンジの実質的な冷遇など、知りたいと思っていたことを具体的に教えてもらえたので嬉しいコメントになりました。

    特に、ラウンジは上級会員資格なしではプライオリティパスで補う必要がありそうですね。

    管理人宅の場合、日本を出発した後は、お得に旅行しやすいアジアと飛行距離を上積みしやすい北米は少し急ぎ足で移動する形でどんどん飛行機に乗り、最終版のヨーロッパを中心にのんびり観光を楽しみたいと考えています。

    また、このワンワールドエクスプローラーの利用で貯まったマイルは可能ならファーストクラスやビジネスクラスでの世界一周や周遊に必要なマイルの一部として利用したいと思うのですが、ちょうどその旅行を計画する時に空席があるのかは大きな問題ですよね。

    今回のコメント、本当にありがとうございました。
    とても嬉しかったです。

    管理人@スタ好き

    返信削除