2015年9月8日火曜日

2015年10月1日以降に使えるJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)からの予約成功率を高める戦略


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管理人追記:
JAL国際線特典航空券では、2015年と2016年の2年連続でキャンセル待ち改悪が実施されています。
そのため、以下の記事の内容は改悪実施後の状況とは異なるルールを元にしたものです。

改悪そのものや改悪実施後の状況については、2016年6月16日付で管理人が作成した記事、
2年も連続で徹底的にJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)が改悪されることになった最大の理由
が参考になるはずです。
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JALマイルを利用した特典航空券といっても、
・JAL国内線特典航空券
・提携社国内線特典航空券
・JAL国際線特典航空券
・JMB提携航空会社特典航空券
・ワンワールド特典航空券
というように多様な選択肢が提供されています。

その中でも、意外なことにJAL国際線特典航空券だけが持つ特長として、キャンセル待ち(空席待ち)があります。

ちなみに、キャンセル待ちとは、予約手続き時に空席がない1旅程を対象に、その後、空席が発生した時に、優先的に確保できるサービスのことです。

このキャンセル待ちのサービスは、これまでは
・ 国際線第一区間出発の前日から数えて7日前まで利用可能
・出発7日以内の新規申し込みは不可
・出発7日前までに空席を確保できない場合はすべての旅程をキャンセル
といった条件で利用可能でした。

ただし、2015年10月1日の午前8時からは
・複数のキャンセル待ちお預かり期限を設定
・国際線第一区間出発 330日前~90日前の利用時:
 国際線第一区間出発82日前まで。その期限経過後は一度
 すべてキャンセル
・国際線第一区間出発 89日前~8日前:
 予約後7日間もしくは国際線第一区間出発8日前のいずれか
 早い方まで。その期限経過後はすべての旅程をキャンセル
・国際線第一区間出発 7日以内:
 キャンセル待ちの利用自体が不可
という形に変化してしまうことが決定しています。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 特典の予約お申し込み
JALさんより)


では、この変化は改悪と改善のどちらに判断するべきなのかというと、管理人としては改善と言えると考えています。

というのも、キャンセル待ちのサービス期間を
・330日前から90日前まで
・89日前から8日前まで
の2つの期間に分けることで、これまでキャンセル待ちによって往路と復路のいずれかだけが確保された結果、結局、出発7日前まで解放されることのなかった座席も、一度出発81日前の段階で一括で解放され、さらにそれ以降は、最大で7日間の空席待ちでの座席確保しか許されないということですから、JAL国際線特典航空券の空席の流動性は想像以上に高いものになるからです。


そのため、2015年10月1日以降にキャンセル待ちを利用する場合、これまでのように一度キャンセル待ちの手続きを行った後は、吉報が届くまでの放置というような使い方はできないようになりますから、定期的に再申し込みを含めた、キャンセル待ちのメンテナンスが必要になるということです。

逆を考えると、キャンセル待ちで確保されていた席が、突発的に空席として解放される可能性が高いものになるわけですから、JALさんのホームページに定期的にアクセスし、こまめにキャンセル待ちの手続きを行った方が有利という考え方もできそうですね。

この辺りは、せっかく用意された特典航空券用の座席も、長期間の硬直したキャンセル待ちによる確保によって、解放されるのが遅れた結果、利用されないまま空気だけを運んでしまうといった、実際の利用率の低さを改善するためにJALさん側が考えたルール変更かもしれないと管理人は感じています。


ちなみに、JAL国際線特典航空券のスケジュールとしては
330日前:予約受付開始
 ↓
89日前:予約後7日以上のキャンセル待ちが不可に
 ↓
82日前:330日前から82日前までのキャンセル待ちの有効期限
 ↓
81日前:330日前から82日前までのキャンセル待ちで確保されていた
     座席の一括キャンセル実施日
 ↓
8日前:すべてのキャンセル待ちの有効期限
 ↓
7日前;すべてのキャンセル待ちで確保されていた座席の
    一括キャンセル実施日
 ↓
4日前:JALホームページからの予約最終日     
 ↓
1日前:電話での予約最終日
といったところでしょうか。

こうしたキャンセル待ちの有効期限の条件から考えると、キャンセル待ちで確保されていた座席の一括キャンセルによる空席が発生する可能性の高い出発から81日前と7日前の2つの期限が空席待ちからの特典航空券の確保のチャンスと言えるかもしれませんね。




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