JALマイルを利用した国際線特典航空券を確実に予約する時に、最も重要になると管理人が考えているのは、予約受付が開始される330日前の10時です。
特に人気のある繁忙期のファーストクラスやビジネスクラスなどの上位クラスは、特典航空券として提供されている座席数自体が大きく制限されています。
そのため、それらの特典航空券としての座席が一度空席なしの状態になってしまうと、キャンセル待ちを利用した場合でも、確実に予約を完了できる保証はないからです。
管理人作成の関連記事：
2人分のパリ行JAL国際線特典航空券ファーストクラスを2016年夏休み利用で予約するために管理人が実行した４つのこと
JAL国際線特典航空券予約受付開始の330日前午前10時に電話予約を行う時、なにが起こるのか
夏休みでもマイルを使った特典航空券を確実に予約したい時には必ず電話での予約をおすすめする理由
ただし、330日前の受付開始直後に予約を行う時に問題になるのは、往路と復路の受付開始日の違いです。
というのも、仮に、明日2015年11月4日が330日前になる2016年9月29日に出発し、1週間後の10月6日に帰国するような旅程をJAL国際線特典航空券で予約する場合、
往路分：2015年11月4日から予約可能
復路分：2015年11月11日から予約可能
となってしまうため、往路分の争奪戦が行われる11月4日時点では復路分の予約が確保できないからです。
もちろん、シンプルな対応策としては、その後の予約変更を前提に、
往路：2016年9月29日
復路：2016年9月29日
というように同じ日にちで確保して、発券を完了してしまう方法も考えられます。
また、本当にその便の予約を行いたい方への影響を最小限にする目的や、往路便の到着時間の関係で同日の復路便が利用できない時などは、あえて同じ日付のすでに空席がない便を復路便としてキャンセル待ちの手続きを行うという方法も存在しています。
特に、後者の方法の場合、無理に同日往復で発券してしまうよりも、
・復路予約失敗時に払戻手数料なしで往路のキャンセル可
・復路で利用するクラスの自由度が高い
など、 自由度の高い発券前のキャンセル待ちのメリットを存分に活用できますから、管理人としてはこちらがおすすめだと感じているのも正直な部分です。
管理人作成の関連記事：
JAL国際線特典航空券の２種類の異なるキャンセル待ち有効期限に注意が必要な理由
直前期のJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち成功確率を改善するための対策とそのデメリット
ちなみに、そういった目的で往路と同日便のキャンセル待ち手続きを行いたい場合、電話でJAL国際線予約のオペレーターさんに、
「現時点で発券を行いたくはないので、復路については同日で空席がない便やクラスでのキャンセル待ちをお願いします」
というような形でお願いすると、多くの場合、往路分の座席確保と同時に、復路分の手続きを完了してくれます。
さて、特にこうしたキャンセル待ちを活用する方法を積極的に利用したいのが、無料の国内線を追加したJAL国際線特典航空券予約です。
というのも、JAL国際線特典航空券では、24時間以内に乗り継ぎ可能な国際線に接続するために、国内線を無料で追加することができるのですが、長距離路線を利用した場合など、復路の国内線の出発が331日前となり、予約が完了できないケースもあるからです。
管理人作成の関連記事：
JALマイルで利用可能な３つの国際線特典航空券はどのように使い分けるべきなのか
具体的には、明日2015年11月4日が330日前になる2016年9月29日のJAL国際線特典航空券で
札幌 → 東京 → パリ → 東京 → 札幌
という国内線を含んだ旅程をその後の予約変更を前提に予約する場合、
・往路国内線：札幌 → 東京
2016年9月29日出発
2016年9月29日到着（日本時間）
・往路国際線：東京 → パリ
2016年9月29日出発
2016年9月29日到着（フランス現地時間）
・復路国際線：パリ → 東京
2016年9月29日出発（フランス現地時間）
2016年9月30日到着（日本時間）
・復路国内線：東京 →札幌
2016年9月30日出発
2016年9月30日到着
といった形になり、フランス現地時間の2016年9月29日にパリを出発する復路の国際便までは、330日前の予約受付開始日2015年11月4日に予約可能ですが、その翌日2016年9月30日に出発する復路国内線は2015年11月5日まで予約ができません。
その対策としては、
・往路国内線
・往路国際線
の２つについては受付が開始された時点で予約を確保し、
・復路国際線
はあえてキャンセル待ちの手続きを行う。
その後、
・復路国内線
の予約が可能になった時点で、
・復路国際線
・復路国内線
の両方を確保する
というキャンセル待ちを積極的に利用する方法をとる形になります。
具体的な流れとしては、
○2015年11月4日：（往路330日前）
・2016年9月29日発の往路国内線と往路国際線を確保
・復路国際線はあえて往路と同日でキャンセル待ち
・復路国内線は特に手続きなし
○2015年11月11日（復路国際線330日前）
・特に手続きなし
○2015年11月12日（復路国内線330日前）
・2016年10月6日発の復路国際線と復路国内線を確保
・往復確保済みのJAL国際線特典航空券として発券
ということです。
ただし、復路国内線の追加を優先する場合、復路国際線に関しては、330日前の予約受付開始日当日の争奪戦に参加できないことになってしまうのは避けられません。
もちろん、復路受付開始日に往路と復路の両方を確保するよりは、往路を確保している分だけ安心感はあるのですが、競争率の高い上位クラスを希望する場合には、復路の座席の確保が難しい可能性があるのも事実です。
そのため、予約する国際線特典航空券の1マイルの価値によっては、あえて復路国内線を利用せずに復路国際線までの確実な予約を優先して、後で有償の国内線を自分自身で追加することを考える価値はあるかもしれません。
管理人作成の関連記事：
マイルを利用したJAL国際線特典航空券の1マイルの価値の計算に少しこだわって挑戦してみた
また、プレミアムエコノミークラスは繁忙期であっても、一見すると必要マイルに対するお得度が低いと考えられているのか、その他のクラスよりも安定して空席に余裕があるケースも多く見られます。
管理人作成の関連記事：
プレミアムなのにエコノミークラスより人気なし？JAL国際線特典航空券のプレミアムエコノミーは本当に損なのか
もちろん、国際線も含めて希望する便やクラスを確保できることが最良なのは間違いありません。
しかし、国内線を旅程に追加するために1日待った結果、残念ながら希望する旅程での予約の確保できなかった時には、プレミアムエコノミーを頼りにして、当日の空港でのビジネスクラスへの差額マイルアップグレードに望みをつないでみるというのも、意外におすすめかもしれないと管理人は考えています。
管理人作成の特典航空券キャンセル待ち関連の記事：
JAL国際線特典航空券で空席待ち（キャンセル待ち）が取れた時、どんなことが起こるのか
（2014年4月15日）
2015年10月1日以降に使えるJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち（空席待ち）からの予約成功率を高める戦略
（2015年9月8日）
JAL国際線特典航空券のキャンセル待ち（空席待ち）を使いこなすために覚えておきたい４つの基本テクニック
（2015年9月17日）
2人以上でJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち（空席待ち）を利用する時に絶対忘れてはいけない航空券の分割とは何なのか
（2015年9月28日）
JALマイルを利用した特典航空券の中でどれがキャンセル待ち（空席待ち）を利用できる航空券なのか
（2015年9月29日）
JAL国際線特典航空券上位クラスの必要マイル数改悪直前期には発券済みでの空席待ちのメリットが大きいと考える理由
（2015年10月7日）
JALマイルを利用したJAL国際線特典航空券のキャンセル待ちを手続きした後に時々チェックしたい２つの重要情報
（2015年10月11日）
2人以上でJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち（空席待ち）を利用していて1人分だけ先に空席が確保できてしまった時に何が起こるのか
（2015年10月18日）
JAL国際線特典航空券の２種類の異なるキャンセル待ち有効期限に注意が必要な理由
（2015年10月28日）
直前期のJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち成功確率を改善するための対策とそのデメリット
（2015年11月1日）
JAL国際線特典航空券のキャンセル待ちを活用するためのQ＆A
（2015年11月5日）
キャンセル待ちで空席を確保するために続けたい具体的な３つのメンテナンス
（2016年3月18日）
特典航空券キャンセル待ち（空席待ち）最大の難題、合計人数とは何なのか
（2016年4月7日）
JAL国際線特典航空券の2016年11月からのキャンセル待ち改悪はどんな悪影響をもたらしたのか
（2016年4月18日）
2015年と2016年のJAL国際線特典航空券での度重なる改悪は何を目指しているのか
（2016年4月19日）
キャンセル待ち大幅改悪のJAL国際線特典航空券 今後の予約テクニックを考える
（2016年4月22日）
335日前からのJAL特典航空券 すべての手続きスケジュールをまとめてみた
（2016年5月24日）
2年も連続で徹底的にJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち（空席待ち）が改悪されることになった最大の理由
（2016年6月16日）
0 件のコメント:
コメントを投稿