2015年11月1日日曜日

直前期のJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち成功確率を改善するための対策とそのデメリット


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管理人追記:
JAL国際線特典航空券では、2015年と2016年の2年連続でキャンセル待ち改悪が実施されています。
そのため、以下の記事の内容は改悪実施後の状況とは異なるルールを元にしたものです。

改悪そのものや改悪実施後の状況については、2016年6月16日付で管理人が作成した記事、
2年も連続で徹底的にJAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)が改悪されることになった最大の理由
が参考になるはずです。
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管理人宅でも貯めているJALマイルを利用したJAL国際線特典航空券では、キャンセル待ち(空席待ち)というサービスが利用可能なため、予約確保の利便性が高くなっています。

しかし、その一方で、キャンセル待ちを利用している場合、出発直前まで予約を確保できるのか分からず、旅程を確定できないというデメリットが存在しているのも事実。

そのため、管理人宅でJALマイルを利用した国際線特典航空券を予約する時には、キャンセル待ちで空席が確保されるまでのドキドキが苦手ということもあって、予約受付が開始される330日前のタイミングで行うように徹底しているくらいです。

管理人作成の関連記事:
2人分のパリ行JAL国際線特典航空券ファーストクラスを2016年夏休み利用で予約するために管理人が実行した4つのこと

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JAL国際線特典航空券のキャンセル待ち(空席待ち)を使いこなすために覚えておきたい4つの基本テクニック 


とは言え、空席が発生した時に自動的に予約が確保されるサービスとしてキャンセル待ちは便利ですから、急遽、直前期の旅行を計画した時などを中心に管理人宅でも利用するケースはあります。

ただし、2015年10月1日から、直前期のキャンセル待ちを利用する場合、新たに大きな制限が追加されているため、注意が必要です。

それは直前期の発券前キャンセル待ち有効期限は最大7日間までという制限です。

この制限について簡単に説明すると、
・複数のキャンセル待ちお預かり期限を設定
・国際線第一区間出発 330日前~90日前の利用時:
 国際線第一区間出発82日前まで。
 その期限経過後は一度すべてキャンセル
・国際線第一区間出発 89日前~8日前:
 予約後7日間か国際線第一区間出発8日前の
 いずれか早い方まで。
 その期限経過後はすべての旅程をキャンセル
・国際線第一区間出発 7日以内:
 キャンセル待ちの利用自体が不可
といったところでしょうか。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 発券前のキャンセル待ちお預かり期限
JALさんより)


つまり、出発まで89日前から8日前までの期間で、キャンセル待ちの状態を維持するためには、有効期限切れでキャンセルされてしまった後に、手動でのキャンセル待ち申込手続きを最大10回も繰り返す必要があるということですね。

その結果、どういったデメリットが発生するのかというと、キャンセル待ちの手続きを何度も行わなくてはいけない手間の問題だけではありません。

それに加えて、すべての旅程がキャンセルされてしまう度に、キャンセル待ちの列への順番待ちもリセットされ、基本的に再び最後尾から並び直す必要があるということになります。

管理人作成の関連記事:
JAL国際線特典航空券の2種類の異なるキャンセル待ち有効期限に注意が必要な理由


ちなみに、JMB上級会員の方の場合、優先キャンセル待ちが適応されるため、最後尾から並び直しにはならない可能性もあるのですが、すべての旅程がキャンセルされた直後のタイミングに空席が発生した場合などは、せっかく確保できていたはずの空席が確保できないなどのリスクをゼロにすることはできません。

さらに、優遇されているはずの上級会員の方でも、キャンセル待ちについてはこういった状況ですから、一般会員にとっての直前期のキャンセル待ち難易度はより一層厳しいものになってしまったというのが管理人の正直な印象です。

参考リンク:
FLY ON プログラムサービスステイタス一覧
JALさんより)


では、直前期のJAL国際線特典航空券のキャンセル待ちで対策はないのかというと、1つだけあります。

それが、 発券後のキャンセル待ちを利用するというものです。

というのも、実際に往復の予約を行い、発券を完了したJAL国際線特典航空券では、キャンセル待ちの制限が大きく解消されるからです。

具体的には、キャンセル待ちでの変更を希望している便、またはすでに予約を確保している便のどちらか早い方の出発前までキャンセル待ち状態を維持できるとされていますから、一先ず空席のある便でJAL国際線特典航空券の発券を行い、その予約を元に、第一希望の便のキャンセル待ちを申し込むことで、予約後7日間か国際線第一区間出発8日前といったキャンセル待ち有効期限の制限を気にする必要がなくなります。

また、手動でのキャンセル待ち申込手続きを何度も繰り返す必要がなくなるため、キャンセル待ちの列での順番がリセットされる心配もありません。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 発券後のキャンセル待ちお預かり期限
JALさんより)


実際、直前期のキャンセル待ちでは、有効期限の面でとても不利な発券前のキャンセル待ちの方と、それに比べて圧倒的に有利な発券後のキャンセル待ちの方が入り乱れることが予想されますから、基本的に今後は、発券後の状態でのキャンセル待ちが最低限のスタートラインになってしまうケースがかなり多くなるかもしれないと管理人は考えています。

では、希望する日程に空席がなく、キャンセル待ちを行う必要がある場合、無条件で空席のある日程で発券を行うのがおすすめかというと、そんなことはなく、いくつかのデメリットに対して注意が必要です。

そのデメリットとは、
1、キャンセル待ちに失敗した時の払戻手数料負担
2、マイル有効期限切れリスク
3、キャンセル待ちの自由度の減少
の3つです。

まず、1つめの、 キャンセル待ちに失敗した時の払戻手数料負担というのは、有利な有効期限でのキャンセル待ち目的でJAL国際線特典航空券発券したものの、最終的に希望する便が確保できなかった場合、3,100円または3,100マイルの払戻手数料が必要になるということです。

一方の発券前のキャンセル待ちでは、希望する便が最終的に確保できない場合でも、手数料負担は全く不要ですから、この払戻手数料が発券後のキャンセル待ちを行う時の大きなデメリットの1つと言えるはずです。

参考リンク:
未使用特典の払い戻しサービス
JALさんより)


また、2つめの、マイルの有効期限切れリスクも、大きなリスクになってしまう可能性もあるため、注意が必要なデメリットです。

というのも、キャンセル待ちが確保できないなどの理由で最終的に特典航空券のキャンセルが行われた場合、発券に利用したマイルも払い戻しが行われるのですが、それらのマイルの有効期限は引き落とされる前の有効期限から変わりませんから、キャンセルのタイミングによっては有効期限切れによって利用したマイルの一部は戻ってこない可能性もあるからです。

しかも、特典航空券の発券を行った後は、マイル自体が引き落とされてしまいますから、払い戻しを行った時に、どの程度のマイルが有効期限切れになるのか、または、どの程度有効期限が残っているマイルが払い戻されるのかを確認することはとても難しくなってしまいます。

そのため、キャンセルが可能性として考えられる発券を行う時には、引き落とされる予定のマイルの有効期限だけはあらかじめ記録しておくのがおすすめです。

参考リンク:
JALマイレージバンク マイルの有効期限
JALさんより)


最後に、3つめの、キャンセル待ちの自由度の減少というのは、発券を行う前のキャンセル待ちの場合、クラスや旅程についてかなりの自由度が確保されているため、状況によってそれらを好きにアレンジすることが可能になっているのですが、一度発券してしまうと、それらの自由度の大半を失ってしまうということです。

管理人注:
一部の自由度の高いキャンセル待ちを利用する場合、ホームページ上での操作では完結できず、発券や予約変更などで手数料負担の必要な電話での特典航空券申し込みが必要になるケースもあるため、注意が必要です。


具体的な例としては、発券前のキャンセル待ちでは、ビジネスクラスのキャンセル待ちから、より成功確率が高いと考えられるプレミアムエコノミーやエコノミークラスへのキャンセル待ちへの変更も手数料負担などもなく可能です。

しかし、発券後のキャンセル待ちでは、ビジネスクラスで発券してしまっている場合、キャンセル待ちで指定できるクラスがビジネスクラスで固定されるため、より上位のファーストクラス以外にクラス変更することは不可能で、ファーストクラスへの変更を行った場合でも、クラス変更手数料として2,160円の負担が避けられません。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 マイル引き落とし後の変更
上位クラスへのクラス変更
JALさんより)


この部分は、状況に応じてキャンセル待ち戦略を変更したいという方にとっては、選択肢が大きく制限されてしまう原因になりますから、特に大きなデメリットだと感じる可能性があるのも事実です。




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