2015年11月10日火曜日

JAL国際線特典航空券で距離ごとの必要マイル数と燃油サーチャージ金額のお得度を計算してみた


管理人宅でコツコツと貯めているJALマイルを利用したJAL国際線特典航空券は、ゾーン制を採用しているため、
韓国、アジア1、グアム、アジア2、オセアニア、ロシア、ヨーロッパ、ハワイ、北米
の合計9つのエリアごとに予約に必要なマイル数が設定されています。

ただ、管理人が気になっていたことの1つに、同じエリアに含まれる目的地でも、日本からの距離あたりのお得度がありました。

というのも、例えば、北米エリアの場合、
サンディエゴ、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、バンクーバー、ロサンゼルス、ボストン、ダラス・フォートワース
の合計8都市がJAL国際線特典航空券の目的地として選べるのですが、
・最も東京に近い北米エリアの都市:
 バンクーバー 4,681マイル
・最も東京に近いアメリカ本土の都市:
 サンフランシスコ 5,130マイル
・最も東京から遠い北米エリアの都市:
 ニューヨーク 6,737マイル
となっていて、バンクーバーとニューヨーク間の差は2,056マイル、アメリカ本土間のサンフランシスコとニューヨークの差でも1,607マイルとなっています。

参考リンク:
距離制特典区間マイル計算機
JALさんより)


ちなみに、比較対象として東京から近い周辺の都市までの距離を見てみると、
・ソウル 758マイル
・沖縄 984マイル 
・北京 1,313マイル
・台北 1,330マイル
・グアム 1,561マイル
・香港 1,823マイル
・マニラ 1,880マイル
という状況です。

そのため、北米エリア内の都市間では必要マイル数が同じでも、アジア内でのちょっとした国際線での移動距離分の差が生まれてしまうということですね。

この辺りは、日本を出発しニューヨークなどを目的地とした場合、バンクーバーやサンフランシスコといった太平洋岸の目的地に比べ、さらに北アメリカ大陸横断を追加する必要があるわけですから、仕方のない移動距離の差と考えるべきなのかもしれません。

とは言え、必要マイルや燃油サーチャージがエリア内で一律という条件では、距離ごとにお得度は大きく異なるはずです。

そのため、北米エリアの都市について、東京からの距離を元に、1マイルあたりの必要マイル数と燃油サーチャージ金額を計算してみることにしました。

ちなみに、北米エリアのクラスごとに必要なマイル数は
エコノミークラス:50,000マイル
プレミアムエコノミー:65,000マイル
ビジネスクラス:100,000マイル
ファーストクラス:140,000マイル
となっています。

また、燃油サーチャージ金額は、2015年11月30日までの発券分は21,000円、2015年12月1日から発券分は14,000円なのですが、これからの影響期間の長さから今回の計算では12月1日以降の金額14,000円を利用しました。

参考リンク:
JAL国際線特典航空券 マイル早見表
国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
JALさんより)


その結果はというと、
バンクーバー:
・東京からの距離は4,681マイルで往復9,362マイル。
・1マイルの移動あたりに必要なJALマイルは
 エコノミークラス:約5.34マイル
 ビジネスクラス:約10.7マイル
 ・燃油サーチャージは1マイルの移動あたり約1.5円必要。

サンフランシスコ:
・東京からの距離は5,130マイルで往復で10,260マイル。
・1マイルの移動あたりに必要なJALマイルは
 エコノミークラス:約4.87マイル
 プレミアムエコノミー:約6.34マイル
 ビジネスクラス:約9.75マイル
 ファーストクラス:約13.64マイル
・燃油サーチャージは1マイルの移動あたり約1.36円必要。

ニューヨーク:
・東京からの距離は6,737マイルで往復で13,474マイル。
・1マイルの移動あたりに必要なJALマイルは
 エコノミークラス:約3.71マイル
 プレミアムエコノミー:約4.82マイル
 ビジネスクラス:約7.42マイル
 ファーストクラス:約10.4マイル
・ 燃油サーチャージは1マイルの移動あたり約1.04円必要。
といった形です。

全体の傾向としては、移動距離が長いほど、1マイルあたりの必要マイル数や燃油サーチャージ金額も減少していることが分かります。

通常、長い距離を飛行機で移動する場合、機内のサービスを利用する時間も長くなる以上、必要経費が増え、1人あたりのジェット燃料の消費量も大きく増加するため負担は大きくなるのですが、特典航空券についてはゾーン制の必要マイル数と燃油サーチャージを採用している影響で、逆に長い距離の利用の方がお得になるというのが興味深いですね。

この辺りは、日本からの距離によって運賃にしっかりと差がつけられている有償の国際線航空券とは大きく違う特徴なのかもしれません。

参考リンク:
JAL国際線運賃表 アメリカ行き
アメリカ行き ダイナミックセイバー7 タイプA~F
JALさんより)


そういったことまで考えると、JAL国際線特典航空券を利用する時には、同じゾーンの中でもより遠くにある目的地を選んでみるのも、お得度を高める選択肢の1つとして、なかなかおすすめだと管理人自身も考えています。




管理人作成の燃油サーチャージ&差額調整の関連記事:
燃油サーチャージの値下げ後の特典航空券の予約変更では差額の返金や払い戻しは行われるのか 
(2014年10月2日)

燃油サーチャージの変更月に特典航空券を変更した時、どのように差額は返金されるのか
(2014年10月13日)

4ヶ月で約50%割引の衝撃?JAL国際線特典航空券の燃油サーチャージは2014年度にどんな変化をすることになったのか 
(2014年12月18日)

燃油サーチャージが下がった直後だからこそ、特典航空券だけではなく有償の国際線航空券もお買い得なチャンスだと感じた理由
(2015年2月5日)

JAL燃油サーチャージの2015年度版の改定と2015年4月1日から5月31日までの燃油サーチャージ金額はどういったものになったのか
(2015年2月8日)

JAL国際線の有償航空券や特典航空券をキャンセルした時、航空券代金や燃油サーチャージはどんなスケジュールで返金されるのか
(2015年7月16日)

マイルに加えて燃油サーチャージと税金の合計金額さえも大幅割引?最終目的地が海外の海外発JAL国際線特典航空券の支払金額のお得度を計算してみた
(2015年9月4日)

必要マイル数も燃油サーチャージ・税金も最大数十%お得な海外発JAL国際線特典航空券 最大のデメリットとその対策
(2015年9月7日)

JAL国際線特典航空券で燃油サーチャージ金額の値下げが予想される時にそのメリットをしっかり受けるための2つの方法
(2015年10月12日)

2015年12月1日からのJAL国際線燃油サーチャージ値下げでの払い戻し金額を発券時期ごとに比べてみた
(2015年10月22日)

JAL国際線特典航空券で予約可能な全目的地の距離、必要マイル数、燃油サーチャージを比べてみた
(2015年11月13日)

最大数万円が返金される燃油サーチャージ値下げ後の国際線特典航空券の予約変更を実際に体験してみた
(2015年12月1日)

2016年4月にJAL国際線燃油サーチャージが廃止された時、どんなことが起こるのか
(2016年1月3日)

JAL国際線燃油サーチャージ 激動の10年を振り返ってみる
(2016年1月5日)

海外発と国内発の2つのJAL国際特典航空券では燃油サーチャージの負担にどんな違いが生まれてしまっているのか
(2016年1月7日)

改悪前に発券済みのJAL国際線特典航空券を2016年4月の燃油サーチャージ廃止後に予約変更した時、大幅に増加した必要マイルは請求されてしまうのか
(2016年1月15日)

燃油サーチャージ廃止がJAL国際線で実施された時に慌てないためのQ&A
(2016年2月8日)

JAL国際線燃油サーチャージの2016年4月1日からの廃止決定と今後の注意点
(2016年2月9日)

燃油サーチャージの変更は何時からの新規予約や予約変更が対象になるのか
(2016年4月1日)

JAL国際線燃油サーチャージが2016年7月まで4ヶ月連続の廃止が決定
(2016年4月10日)

0 件のコメント:

コメントを投稿