スタンプカードが好きなんですっ！: 飛行機に乗る時にはついつい読みたくなる田口美貴夫キャプテンの機長シリーズはどれを揃えれば良いのか

2015年11月27日金曜日

飛行機に乗る時にはついつい読みたくなる田口美貴夫キャプテンの機長シリーズはどれを揃えれば良いのか

管理人が飛行機に乗ることが好きになるきっかけの１つは間違いなく、田口美貴夫さんという方が書かれた機長シリーズと呼ばれるエッセイ集です。

この田口美貴夫さんはJALさんの機長を長年務められた方で、その語り口も柔和ながら機長として関わった事柄の本質を鋭く、時には面白くとらえた独特の切り口は、管理人に飛行機という乗り物の面白さと楽しさ、そして、安全に飛ぶことに費やされた努力と熱意を知る重要な機会になりました。

そのおかげで、10時間を越える長距離国際線の利用もそれまでより楽しく思えるようになったのも事実。

さて、この機長シリーズは、初版が刊行された順に、
・機長の一万日　コックピットの恐さと快感！
　（1998年8月10日）
・機長の700万マイル　翼は語る
　（1999年8月20日）
・機長のライセンス　読めばあなたも名機長
　（2002年8月23日）
・機長の一万日　コックピットの恐さと快感！（文庫版）
　（2001年10月20日）
・機長の700万マイル　ジャンボジェットの不思議に迫る（文庫版）
　（2003年7月20日）
・機長の三万フィート　グレート・キャプテンへのライセンス（文庫版）
　（2004年9月20日）
の合計6冊が存在しているのですが、購入する時に管理人が困ってしまったことがありました。

それが、どれとどれが同じ内容の書籍なのかということです。

というのも、2冊が全く同じタイトルと副題というケースもあれば、タイトルは同じものの、副題だけが違うもの、さらには、タイトルも副題も全く異なるものあったりするからです。

そこで、田口美貴夫さんのエッセイのファンになってしまっている管理人としては、そのすべてを揃えることにしました。

まず、1998年刊行の機長の一万日と2001年刊行の機長の一万日は単行本版と文庫版という大きさの違いだけで、内容は全く同じものでした。

次に、1999年刊行の機長の700万マイルと2003年刊行の機長の700万マイルは単行本版と文庫版の大きさの違いの他に、文庫版には、文庫のためのあとがきがさらに追加されているものの内容自体は同じです。

さらに、2002年刊行の機長のライセンスと2004年刊行の機長の三万フィートも単行本版と文庫版の大きさの違いに加え、文庫のためのあとがきが追加されているものの、内容自体は同じものになっていました。

最も少ない冊数を購入するのであれば、文庫版の
・機長の一万日　コックピットの恐さと快感！
・機長の700万マイル　ジャンボジェットの不思議に迫る
・機長の三万フィート　グレート・キャプテンへのライセンス
の3冊を選べば良いということですね。　

ちなみに、機長の700万マイルと機長の三万フィートの2冊の文庫に追加された、文庫のためのあとがきには、田口美貴夫さんによる後日談のようなものが本文と同じような文体で描かれているため、完全版として購入するのであれば、文庫がおすすめなのは間違いないと考えています。

また、機長の三万フィートについては、加筆も行われているという記載もありますから、より誤解のない読みやすい形で楽しむには、やはり文庫版3冊を選ぶべきかもしれません。

ただし、田口美貴夫さんの著作を読み進める上で、とても残念なことが１つだけ存在しています。

それは、作者である田口美貴夫さん自身が2005年2月に亡くなっていることです。

つまり、管理人に飛行機でのフライトを楽しむきっかけを与えてくれた機長シリーズは、とても残念なことに、これ以上追加されないということになります。

また、田口美貴夫さんが現役時代に操縦していたボーイング747も、日本の空の主役の座を他の機種に譲り、その内容にも古さを感じ始めてしまうのも事実です。

つまり、今を伝えていた機長エッセイから、日本の空の歴史の1ページを描いた資料へと変わり始めているということかもしれません。

しかし、本来は飛ぶはずもない鉄の塊と言える飛行機を、安全に飛ばし続けるプロたちの姿勢やその時の思いは、飛行機の種類のように急激に変わるものではないでしょうから、飛行機を今より少し好きになるきっかけとして一度読んでみるのも面白いと思いますよ。

実際、離陸や着陸の時の飛行機の変化や、機内サービス時の裏側など、見どころに気づくようになる確かな分かりやすいメリットもありますから。

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