管理人宅でコツコツと貯めているJALマイルは、
- JAL国際線特典航空券
- JMB提携航空会社特典航空券
- ワンワールド特典航空券
この中でも、JMB提携航空会社特典航空券とワンワールド特典航空券の2つは、実際に利用する距離ごとに必要マイル数が設定されている距離制特典と呼ばれているのですが、唯一、JAL国際線特典航空券だけは、北米や欧州、アジアというように複数の目的地をゾーンとしてまとめて、それぞれのゾーンごとに必要マイル数を適応するゾーン制特典を採用しているために、少しユニークな存在です。
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というのも、同じゾーンの中に、日本からの距離が近い目的地と遠い目的地が混在する以上、本来、距離制特典の基準ではお得な目的地と損な目的地に分かれてしまうのは避けられないからです。
そこで、今回の記事では、JAL国際線特典航空券で予約可能な全34の目的地について、
- 東京からの片道の距離(単位はマイル)
- エコノミークラス利用時の必要なJALマイル数
- 燃油サーチャージ金額
ちなみに、並べる順番は東京からの片道の距離が小さい順です。
また、燃油サーチャージ金額は、2015年12月1日に値下げが予定されているため、値下げ前の11月30日までの金額と、その後ろに値下げ後の2015年12月1日からの金額を記載しています。
その結果はというと、
プサン(韓国):618マイル
必要マイル数 15,000マイル
燃油サーチャージ 1,000円→600円
ソウル(韓国):758マイル
必要マイル数 15,000マイル
燃油サーチャージ 1,000円→600円
大連(中国):1,042マイル
必要マイル数 20,000マイル
燃油サーチャージ 5,000円→3,000円
上海(中国):1,111マイル
必要マイル数 20,000マイル
燃油サーチャージ 5,000円→3,000円
天津(中国):1,305マイル(中部乗り継ぎのみ)
必要マイル数 20,000マイル
燃油サーチャージ 5,000円→3,000円
北京(中国):1,313マイル
必要マイル数 20,000マイル
燃油サーチャージ 5,000円→3,000円
台北(台湾):1,330マイル
必要マイル数 20,000マイル
燃油サーチャージ 5,000円→3,000円
高雄(台湾):1,491マイル
必要マイル数 20,000マイル
燃油サーチャージ 5,000円→3,000円
グアム(アメリカ):1,561マイル
必要マイル数 20,000マイル
燃油サーチャージ 6,000円→4,000円
広州(中国):1,822マイル
必要マイル数 20,000マイル
燃油サーチャージ 5,000円→3,000円
香港:1,823マイル
必要マイル数 20,000マイル
燃油サーチャージ 5,000円→3,000円
マニラ(フィリピン):1,880マイル
必要マイル数 20,000マイル
燃油サーチャージ 6,000円→4,000円
ハノイ(ベトナム):2,297マイル
必要マイル数 35,000マイル
燃油サーチャージ 6,000円→4,000円
ホーチミン(ベトナム):2,706マイル
必要マイル数 35,000マイル
燃油サーチャージ 6,000円→4,000円
バンコク(タイ):2,869マイル
必要マイル数 35,000マイル
燃油サーチャージ 9,000円→6,000円
シンガポール:3,312マイル
必要マイル数 35,000マイル
燃油サーチャージ 9,000円→6,000円
クアラルンプール(マレーシア):3,338マイル
必要マイル数 35,000マイル
燃油サーチャージ 9,000円→6,000円
ジャカルタ(インドネシア):3,612マイル
必要マイル数 35,000マイル
燃油サーチャージ 12,000円→8,000円
デリー(インド):3,656マイル
必要マイル数 35,000マイル
燃油サーチャージ 12,000円→8,000円
ホノルル(アメリカ):3,831マイル
必要マイル数 40,000マイル
燃油サーチャージ 12,000円→8,000円
モスクワ(ロシア):4,664マイル
必要マイル数 40,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
バンクーバー(カナダ):4,681マイル
必要マイル数 50,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
シドニー(オーストラリア):4,863マイル
必要マイル数 40,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
サンフランシスコ(アメリカ):5,130マイル
必要マイル数 50,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
ヘルシンキ(フィンランド):5,229マイル
必要マイル数 55,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
ロサンゼルス(アメリカ):5,458マイル
必要マイル数 50,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
サンディエゴ(アメリカ):5,554マイル
必要マイル数 50,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
フランクフルト(ドイツ):5,928マイル
必要マイル数 55,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
パリ(フランス):6,194マイル
必要マイル数 55,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
ロンドン(イギリス):6,214マイル
必要マイル数 55,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
シカゴ(アメリカ):6,283マイル
必要マイル数 50,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
ダラス・フォートワース(アメリカ):6,436マイル
必要マイル数 50,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
ボストン(アメリカ):6,700マイル
必要マイル数 50,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
ニューヨーク(アメリカ):6,737マイル
必要マイル数 50,000マイル
燃油サーチャージ 21,000円→14,000円
という形になります。
参考リンク:
JAL国際線特典航空券 マイル早見表
国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内
距離制特典区間マイル計算機
(JALさんより)
この結果の中で、管理人が特に気になるのは、
- モスクワとシドニーに比べてお得度の低いバンクーバーの必要マイル数
- 大半の北米線に比べてお得度の低い欧州線の必要マイル数
まず、バンクーバーまでの必要マイル数ですが、東京からバンクーバーまでの片道距離は4,681マイルとなっていて、モスクワの4,664マイルやシドニーの4,863マイルとそれほど距離としては変わりません。
しかし、それぞれの必要マイル数だけに注目してみると、バンクーバーは50,000マイルに対して、モスクワとシドニーはそれよりも10,000マイルも少ない40,000マイルでの利用が可能で、距離から考えるとバンクーバーへのJAL国際線特典航空券のお得度は低いということになってしまいます。
これと同じようなことがより多くの目的地間で起こっているのが、北米線と欧州線の必要マイル数です。
というのも、 北米線は50,000マイルから利用できるのですが、最低でも55,000マイルが必要なヨーロッパ線と同等の距離にある目的地が大半を占めるからです。
特に、シカゴ、ダラス・フォートワース、ボストン、ニューヨークの4つの都市については、ヨーロッパ線のすべての目的地よりも遠い距離にあるにも関わらず、必要マイル数は少なく設定されています。
この辺りの必要マイル数の差は、EU各国が航空会社に求めている規制の厳しさや、ロシア上空を通過する際の通過料支払いの名残、ヨーロッパ線自体の人気度などの可能性も、管理人自身も考えるのですが、はっきりとした理由は分からないため、とても不思議な印象を感じているのも正直な部分です。
とは言え、ファーストクラスやビジネスクラスをJAL国際線特典航空券で利用する時の必要マイル数は、ファーストクラスがエコノミークラスの約3倍、ビジネスクラスでエコノミークラスの約2倍という形になっていますから、実際に移動する距離や時間なども含めたお得度を考えると、エコノミークラスが割安な北米線が際立つのは間違いありません。
そう考えると、 マイルを利用した国際線特典航空券でファーストクラスやビジネスクラスなどの上位クラスを予約する時には北米線を選択し、ヨーロッパ線を上位クラスで利用する時には、ビジネスクラスの有償利用やアップグレードとの併用がおすすめかもしれないと管理人は感じています。
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