2015年11月14日土曜日
JALマイルを利用したファーストクラスやビジネスクラスはエコノミークラスの何倍のマイルが必要なのか
管理人宅でコツコツと貯めているJALマイルですが、活用方法としては、繁忙期の時期に上位クラスの国際線特典航空券予約に利用しています。
特に、ファーストクラスやビジネスクラスといった上位クラスは、有償の航空券として購入すると、エコノミークラスとの価格差はとても大きなものになってしまうのですが、マイルを利用した特典航空券の場合、その差は小さく設定されているからです。
具体的に、日本からヨーロッパまでの各クラスごとの有償の航空券最安運賃と、特典航空券の必要マイル数を見てみると、
・エコノミークラス
有償:60,000円(ダイナミックセイバー7 タイプF)
特典:55,000マイル
・ビジネスクラス
有償:389,000円(ビジネスセイバー21週末ステイ)
特典:110,000マイル
・ファーストクラス
有償:2,508,000円(ファーストクラス普通運賃)
特典:160,000マイルという状態です。
参考リンク:
ヨーロッパ行きエコノミークラス運賃表
ヨーロッパ行きビジネスクラス運賃表
ヨーロッパ行き普通運賃 運賃表(ファーストクラス含む)
JAL国際線特典航空券 マイル早見表
(JALさんより)
そのため、最も極端なファーストクラスで比べてみても、有償のファーストクラスではエコノミークラスに比べて41.8倍もの運賃に設定されているのですが、特典のファーストクラスは約2.91倍の必要マイル数となっていて、エコノミークラス利用約3回分のマイルでファーストクラスが利用できることがわかりますね。
ただ、管理人が少し気になっているのは、JAL国際線特典航空券で上位クラスを利用する時に必要なマイル数は、それぞれのゾーンごとに、エコノミークラスの必要マイル数に比べてどの程度多く設定されているのかということでした。
つまり、エコノミークラスと上位クラスの必要マイル数同士を比べることで、目的地ごとのクラス別お得度が比較できるはずです。
また、それを元に有償の航空券を利用する時と特典航空券を利用する時との使い分けを行う時の1つの判断材料にもなりますから。
そこで、それぞれのゾーンとクラスごとに、必要マイル数と、エコノミークラスの何倍のマイルが必要なのかを計算してみました。
その結果が、
○韓国
エコノミークラス:15,000マイル
ビジネスクラス:36,000マイル(2.4倍)
○アジア1
エコノミークラス:20,000マイル
プレミアムエコノミー:30,000マイル(1.5倍)
ビジネスクラス:48,000マイル(2.4倍)
○グアム
エコノミークラス:20,000マイル
ビジネスクラス:45,000マイル(2.25倍)
○アジア2
エコノミークラス:35,000マイル
プレミアムエコノミー:50,000マイル(約1.67倍)
ビジネスクラス:80,000マイル(約2.29倍)
ファーストクラス:100,000マイル(約2.86倍)
○オセアニア
エコノミークラス:40,000マイル
プレミアムエコノミー:50,000マイル(1.25倍)
ビジネスクラス:80,000マイル(2倍)
ファーストクラス:100,000マイル (2.5倍)
○ロシア
エコノミークラス:40,000マイル
プレミアムエコノミー:50,000マイル(1.25倍)
ビジネスクラス:80,000マイル(2倍)
○ヨーロッパ
エコノミークラス:55,000マイル
プレミアムエコノミー:70,000マイル(約1.27倍)
ビジネスクラス:110,000マイル(2倍)
ファーストクラス:160,000マイル(約2.91倍)
○ハワイ
エコノミークラス:40,000マイル
プレミアムエコノミー:60,000マイル(1.5倍)
ビジネスクラス:80,000マイル(2倍)
○北米
エコノミークラス:50,000マイル
プレミアムエコノミー:65,000マイル(約1.18倍)
ビジネスクラス:100,000マイル(2倍)
ファーストクラス: 140,000マイル(2.8倍)
といった形になりました。
つまり、ゾーンごとに異なるものの、
・プレミアムエコノミー:
エコノミークラスの約1.18倍から1.67倍
・ビジネスクラス:
エコノミークラスの2倍から2.4倍
・ファーストクラス:
エコノミークラスの2.5倍から約2.91倍
となっていて、必要マイル数の幅がそれぞれのクラスごとに綺麗に分かれていることが分かりますね。
また、短距離線ではプレミアムエコノミーとビジネスクラスの必要マイル数が、エコノミークラスよりも大きく増加している傾向があるのですが、一方の長距離線では、その増加量が少し穏やかな傾向が見られるのも、管理人自身、興味深いと感じています。
ただし、ファーストクラスについては、2.5倍のオセアニアの例外を除いて、それ以外のゾーンはすべて長距離線ながら、エコノミークラスの2.8倍以上のマイルが必要ですから、ファーストクラスは長距離線の上位クラス優遇があるわけではないということも分かりますね。
ちなみに、JAL国際線特典航空券では、2015年11月1日から、ファーストクラスとビジネスクラスの必要マイル数が大幅に増加する改悪が実施されているのですが、改悪前と改悪後の必要マイル数と、エコノミークラスの何倍のマイルが必要なのかを比べてみると、
○韓国
ビジネスクラス:
30,000マイル(2倍)→36,000マイル(2.4倍)
○アジア1
ビジネスクラス:
40,000マイル(2倍)→48,000マイル(2.4倍)
○グアム
ビジネスクラス:
40,000マイル(2倍)→45,000マイル(2.25倍)
○アジア2
ビジネスクラス:
60,000マイル(約1.71倍)→80,000マイル(約2.29倍)
ファーストクラス:
80,000マイル(約2.29倍)→100,000マイル(約2.86倍)
○オセアニア
ビジネスクラス:
60,000マイル(1.5倍)→80,000マイル(2倍)
ファーストクラス:
80,000マイル(2倍)→100,000マイル (2.5倍)
○ロシア
ビジネスクラス:
60,000マイル(1.5倍)→80,000マイル(2倍)
○ヨーロッパ
ビジネスクラス:
85,000マイル(約1.55倍)→110,000マイル(2倍)
ファーストクラス:
120,000マイル(約2.18倍)→160,000マイル(約2.91倍)
○ハワイ
ビジネスクラス:
60,000マイル(1.5倍)→80,000マイル(2倍)
○北米
ビジネスクラス:
80,000マイル(1.6倍)→100,000マイル(2倍)
ファーストクラス:
110,000マイル(2.2倍)→140,000マイル(2.8倍)
となっています。
そのため、改悪前と改悪後の必要マイル数をそれぞれエコノミークラスと比較すると、
・ビジネスクラス
改悪前:1.5倍から2倍
改悪後:2倍から2.4倍
・ファーストクラス
改悪前:約2倍から2.29倍
改悪後:2.5倍から約2.91倍
という状況ですから、2015年11月1日からの改悪で、改悪後のビジネスクラスの必要マイルのエコノミークラスの必要マイルと比べた負担感は、改悪前のファーストクラスの負担感と同様になってしまったと考えるべきかもしれません。
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実際、こういった変化は、改悪のインパクトの大きさを改めて実感するには十分な結果だと管理人自身は考えています。
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